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2022.04.18

【PM対談】 プロジェクトを創造し自ら完遂する、 ハイレベルなエンジニアに活躍の場を

PROFILE

  • 安藤 智(SS事業本部 プロフェッショナルサービス課/課長)

  • 石井 伸明(SS事業本部 ITコンサルティング課/課長)

2万名を超えるエンジニアが、多彩な現場で活躍しているアウトソーシングテクノロジー。今、会社としてさらなる飛躍を果たすため、エンジニアが活躍できる案件をOSTech自らが創り出し、そのプロジェクトをOSTechがチームとして直接、引き受けていく構想を推進中だ。その実現のカギを握るのが、プロジェクトマネージャー(以下、PM)を務めるエンジニアを輩出すること。そこで今回は、この構想の推進役であり、自らもPMを務める安藤智と石井伸明による対談を企画。PMの仕事の本質や求められる資質などについて、語り合ってもらった。(オンラインで取材したため、一部画像が荒い部分があります)

発注元から直接、チームで案件を引き受けていく

最初に、それぞれ担当している部署の業務内容を教えてください。

安藤 プロフェッショナルサービス課の課長を務めています。主にインフラやセキュリティなどネットワーク分野の案件を対象に、顧客へプロジェクトの提案をして直接、受注。設計から構築までの業務を、OSTechのエンジニアチームが手掛けていく役割を担っている課です。私自身、PMを兼任していて、エンジニア100名ほどがアサインされている大型のプロジェクトを牽引しています。

OSTechでは多くのエンジニアのみなさんが、現場で活躍してくれています。その活躍してもらうフィールドを、“二次請け・三次請け”や“OSTechのエンジニアが一人”の現場ではなく、プロジェクトを直接、OSTechのチームで引き受ける案件で増やしていこうという想いで、このプロフェッショナルサービス課を立ち上げました。会社として力強く成長し、2万名を超えるエンジニアが在籍するようになったからこそ、より組織としてお客様のお役に立つことができるはずです。

石井 私が課長を務めているITコンサルティング課も、設立の目的は安藤さんのところと同じ。OSTechが直接、受注するシステム開発案件を増やすことを目指して、2022年1月に新設されたばかりの部署で、開発案件を私たち自身が創り出すために、最上流のコンサルティングから手掛けているのが特徴です。

先日は、あるお客様に「経営ダッシュボードを導入して、データ分析を経営に活かしましょう」とアドバイス。導入からスタートして、データを効率的に集めるための業務システムなどの開発案件にも繋げ、それをOSTechでお引き受けしていく、という構想です。実際にプロジェクトが始まれば、私自身がPMとして牽引していくこともあり得ます。

お二人とも、部署のトップと、個別案件のPMを兼任しているのですね。では、それぞれの部署にどのようなプロジェクトがあるのか、解説をお願いします。

安藤 大手流通グループの仮想基盤の構築プロジェクトを手掛けています。大手SIerと横並びでOSTechがお客様へ提案し、獲得した案件で、今ではこのプロジェクト以外にも業務を拡大。それに対応して、OSTechの他部門にも応援に入ってもらう大規模なプロジェクトに発展しています。現在はさらに、各拠点・部署ごとに入っているバラバラなOAシステムを統合的に管理するプロジェクトも進行中です。

私自身はそのなかで、PMとして14名のエンジニアチームを支えています。このお客様の別のプロジェクトには、プロフェッショナルサービス課から2名がPMとして参加しています。1名は30代。他の現場で、「リーダーの立場で、お客様との交渉や若手メンバーのサポートに活躍してくれている」と評判だったエンジニアで、「ぜひ、PMとしてウチの課に来て欲しい」と引き入れました。もう1名は40代で、他社さんでPMとしての経験がある方。OSTechへ中途で入社されたときから、プロフェッショナルサービス課で活躍してもらっています

石井 大規模な案件が佳境を迎えていて、うらやましいですね(笑)。私たちの課は、まだスタートしたばかり。受注済みの案件は1つだけで、プラントエンジニアリング会社のドキュメント管理システム開発プロジェクトです。現状は古いタイプのグループウェアを使っていらっしゃるのですが、ほかのシステムとの連携がしにくいなど、いくつか課題があって。そこで新システムへの移行をご提案したところ、採用していただけたのです。

進行中のもので、ひとつは、放送系メディアのシステム開発の仕事があります。私は、前職でメディア関連子会社のIT担当を務めていたので、その経験を活かそうと自ら開拓した案件です。ITコンサルティング課に在籍するもう一人のPMは、メディア関連企業のセキュリティやドキュメント管理部門の責任者をしていた50代のエンジニアなので、このプロジェクトが進めば担当してもらおうと思っています。

もうひとつ進行しているものは、店舗の顧客動向分析システムから生まれる、「新たな付加価値」の提供・検討をされている案件。当社でその開発支援を行うことができそうで、これから、より踏み込んだ提案をしていく予定です。

優れたPMはリスクを予測し事前に対策を立てる

ぜひ、OSTechでお力添えできると良いですね! では、PMとして活躍できるエンジニアに求められることを教えてください。

安藤 大事なことがふたつあります。ひとつ目は、基本的なことで、コミュニケーション能力。相手の求めていることを把握できる、“聞き上手”であることも必要ですが、私たちの提案に納得していただけるように説得する“タフ・ネゴシエイター”であることが必要です。

ふたつ目は、リスクを予測し、回避するための対策が立てられることです。その点で、私が「この人はすごいPMだ」と尊敬している方のことを、お話しさせてください。私たちが現在手掛けている大手流通グループのプロジェクトを、当初に牽引していたPMです。私自身、この方の仕事ぶりをメンバーとして体験することができて、とても勉強になりました。

例えば、「今後、こういう問題が発生しそうだから、今のうちにその問題に対する対処方法と、とるべき解決策を検討しよう」と言うので、半信半疑でドキュメントにまとめていたら、実際に予想通りの問題が起きて。お客様から「この問題を解決する方法はありませんか?」と。すかさず「ああ、ありますよ」と、まとめていた対処方法を説明しているのを目の当たりにしたときは、「預言者か!」と思いましたよ(笑)。この例に限らず、常に先手を打って対策を講じ
ていたことを覚えています。

石井 私も安藤さんと同意見です。ほかの条件を挙げるとすれば、「常にメンバーの状態を把握し、それを元に段取りを組める」ことを付け加えたいですね。エンジニアは「効率良く仕事を進めていきたい」と考えるもの。それ自体は悪いことではありませんが、個々のメンバーにとっての“効率的”が全体では最適解ではないこともあります。

プロジェクトチームという同じ船には乗っていても、参加しているメンバーの得意なこと、やりたいことや意欲のベクトルはバラバラ。そのバラバラなベクトルの向きをプロジェクト達成の方向へと整え、チームとして最高のパフォーマンスに持っていくのは船長であるPMが行います。

だから私はメンバーの「できました」「やりました」は鵜呑みにしない(笑)。意地悪かもしれませんが、必ず「じゃあ、動かしてみて」と。結果、動かなくて「あれ? さっきはちゃんと動いたんだけど…」なんてよくある話(笑)。そういう時に、「3日後までに絶対に動くようにして欲しいんだけど、稼働時間、どれくらい増やせる?」といった具合にメンバーを説得し、段取りを組み直します。そうして納期と品質を確保できるようにするのがPMの仕事です。

2万名のエンジニアから最強チームを組成できる

なるほど。では、PMの仕事のやりがいを聞かせてください。

安藤 ひとつ挙げるなら、お客様の反応がダイレクトにわかることですね。自分が立ち上げたプロジェクトで、お客様から「ありがとう」と直接、言われるとうれしいものですよ。また、PMは、メンバーとしてプロジェクトに参加するよりも、格段に裁量権が大きい。お客様と相談しながら自分の思ったようにプロジェクトの内容や進め方を決められる範囲が広いのも、やりがいになります。その分、責任は大きいですが。

石井 メンバーとの信頼関係が築けることも、大きなやりがいだと思います。PMである以上、プロジェクトを完遂する責任がありますから、メンバーの状態を把握して先手先手を打っていても、メンバーに何かあって、業務がストップしそうであれば、自分で手を動かしてカバーします。そのような姿勢でなければ、メンバーとの強い信頼関係は構築できません。結果、チーム一丸となってプロジェクトを完遂できたときは、「PMをしていて良かった」と感じますね。

苦労はあっても、やりがいの大きな仕事なのですね。では最後に、OSTechでPMとして活躍することに関心を持つ、社内外のエンジニアへのメッセージをお願いします。

安藤 OSTechには、2万名を超えるエンジニアが在籍しています。しかも、それぞれがさまざまな業界、多様な技術領域、大手からベンチャーまで色々な企業で、経験を積んでいる。OSTechのPMは、その中から選りすぐりのエンジニアのチームを作り、案件に取り組むことができます。案件の幅も広い。このようなチャンスに恵まれることは滅多にないので、ぜひ、多くのエンジニアにチャレンジしてもらいたいですね。

石井 私は、「OSTechで作れないシステムがあるなら、それは他社でもできない」とプライドを持って仕事をしています。でも、今までは「組織としてお客様のお役に立つ」という面が比較的、弱かったように思います。今後は、優れたPMがエンジニアチームをまとめてプロジェクトに取り組めば、必ず、より価値の高いダイナミックな仕事ができる。そして、そのような案件を自らつくりだすことも可能です。ぜひ、一人でも多くのエンジニアに、PMとして活躍して欲しいと思っています。

PMのさまざまな側面をうかがうことができました。ありがとうございました! OSTechで活躍するPMの記事はほかにもあります。記事中の“安藤さんが尊敬するPM”も登場しますよ!

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