Career Story

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2021.04.26

【SS】顧客の期待を超えた仕事をする。それが一流エンジニアの条件です

PROFILE

  • 齋藤 拓哉(SS事業本部 ソリューション技術部 部長)
    入社:2018年
    趣味:カメラ(被写体はおもに我が子)、Netflixで韓流ドラマを見る

ソリューション技術部の部長としてエンジニア約600名をたばねると同時に、大手流通グループの社内システム再構築プロジェクトにも携わる齋藤拓哉。じつはこのプロジェクト、齋藤が前職のときに築いた人脈から名指しで依頼を受け、アウトソーシングテクノロジーがかかわるようになったという。「つねに顧客の期待を超える仕事をしようと心がけてきた」という齋藤が貫いてきた姿勢が大型案件への参画につながったのだ。エンジニアとして確固たる地位を築くまでのキャリア・ヒストリーを語ってもらった。

大手流通グループIT部門の“知恵袋”になる

私は現在、みなさんがよく知っているような大手流通グループ企業の社内インフラ刷新プロジェクトに携わっています。総勢約60名のエンジニアがかかわっている大きな案件。このプロジェクトには、そのお客様が「『ベンダーまかせ』から脱却する」というねらいもあるんです。システムの更新や運用にあたって、ベンダー主導で進めることが、必ずしもお客様が目指すものにならないことも。そこで、今回のシステム刷新にあたっては、「お客様自身が主要な業務を担当し、ノウハウを社内に蓄積したい」というリクエストがありました。

そのため、プロジェクトを推進しつつ、お客様の社員の方々に対して、私たちのもっている知見を伝授していく役割も担っています。技術的なアドバイスだけでなく、「IT部門における意思決定ラインをどう構築していくか」といった、社内組織上の課題についても助言させていただいています。規模の大きな流通グループのシステムをいくつも経験してきた知見が活かせていると思いますね。

「絶対にムリだ」といわれた案件を完遂してみせた

じつは、この大型プロジェクトは、私がOSTechにジョインする前に築いた人脈が活きて、OSTechが参加することになったものなんです。前職で人財系大手企業のプロジェクトに携わったとき、レガシーなシステムをオープン化するという案件だったんですが、あまりにもレガシーすぎて(笑)。「このコンポーネントはどういうアーキテクチャなんだ…」と、一つひとつ検証が必要なレベルでした。でも、納期は非常にタイト。お客様の担当者の方は、「納期に間に合わせるのは絶対にムリだよね…」とおっしゃっていた。

しかし、私はプロジェクトのマネージャーとして、なんのトラブルもなく納期までに完了させました。お客様の担当者の方から“天才”とまで評価していただき恐縮しましたね(笑)。その後、その担当者の方が大手流通グループに転職。システム刷新にあたり、OSTechにジョインしていた私に声をかけてくださり、いま携わっている案件に参画することになった、という経緯です。

どんな案件に携わっていても、私がつねに心がけていることは、「クライアントの期待値を超える仕事をする」ということ。かつて携わった人財系大手企業の案件でいえば、「納期に間に合わせるのはムリだ」とお客様がお考えなのであれば、間に合わせてみせることで期待値を超えられる。期待通りの仕事ができるのは当たり前で、それを超える仕事をするのが「一流エンジニア」。だから、「良い意味でお客様の期待を裏切る」。それこそがエンジニアとしての市場価値なんだと。

その意地とコミュニケーション能力を発揮して、プロジェクトを完遂できたのだと思います。レガシーなシステムを検証していくとき、そのシステムを業務で使っている方々にお客様目線でヒアリング。システムがどんな動きをしているか把握したうえでアーキテクチャを紐解いていったので、QCD目標を達成できたんでしょうね。

一次請けの仕事に携わる意識をもってほしい

「クライアントの期待値を超える」。この意識は、OSTechのエンジニアのみなさんに、是非!もってほしいですね。というのも、いま私は若手も含め600名ほどのエンジニアが所属しているソリューション技術部の部長として、一次請けの仕事を増やしていこうとしているからです。二次請け・三次請けの仕事だと、むしろ「クライアントの期待通りに動く」ほうが歓迎されるケースが多い。でも、案件を発注する方々とじかに接する一次請けの場合は、お客様の期待値を読み取り、それを超えていく姿勢が求められます。一流エンジニアへと成長するための舞台は私たちのほうで用意するので、みなさんは是非!!その舞台で存分に活躍して成長していってください。

私自身の成長の舞台も、周囲が用意してくれた面があります。父親が電気会社に勤めていましたので、コンピュータが身近にあった。小学生のときからプログラムを書くようなことをしていたんです。そして高校時代、進路を決めかねていたとき、友人が「これからはコンピュータでしょ」と。それで高校も大学も理系を専攻することに決めた。その友人には、いまでも感謝していますよ(笑)。

在学中からインターネットサービスプロバイダー(ISP)の会社でアルバイトをしていて、卒業後はそのまま正社員に。黎明期のネットワーク・システムに携われたことは、いまインフラ分野のシステムを手がけるに当たって、自分の大きな強みになっていると思います。その後、ネット系のSI企業に転職。システム開発のスキルを磨いたあと、さらなるステップアップをめざして、多数のIT 商材をとりあつかう商社に転職しました。世界中を飛び回り、最先端のテクノロジーに触れる仕事です。

そんななか、縁があってOSTechと出会いました。インフラの知識、システム開発のスキル、最先端テクノロジーを見つけ出す能力…。 これまでのキャリアで私が身につけたスキルを活かしてビジネスをスケールさせるために、あとひとつ足りないものは「ヒト」でした。一方で、OSTechは若手人財を多数採用し、規模を拡大している。そして、その人財に経験や最先端テクノジーについての知見を伝授できるベテランを求めていました。ジグソーパズルのピースが埋まるように、私がOSTechにジョインすることで、すべてがうまく回ると確信。それで、2018年から働く場をOSTechへ移したんです。

つねに動いてチャレンジしていたい

いま、とてもいい環境で仕事させてもらっていると感じています。でも、そこに安住せず、これからもあくなき挑戦を続けていきたい。以前、葛西臨海水族園でマグロが泳いでいる姿を見て「私と習性が似ているなあ」と感じたことがあったんですよ。マグロはつねに水槽のなかで動いていて、グルグル回って泳いでいるじゃないですか。動いて酸素やエサを取り込めないと死んでしまうから。

私もなにか新しいことにチャレンジしていないと腐ってしまうし、全力で働いていないとなんだか気持ちが悪い。だから、今後もできるだけプレイングマネージャーとして活躍していきたいと思っています。現場から離れてしまうと、感覚がにぶって部下にいいアドバイスができなくなるような気がするので。若手には、夢をもってチャレンジしてもらいたいから、私自身がそれを引っ張っていけるように、がんばりたいですね。

編集部が直撃インタビュー! この機会に聞いちゃいました

ベテランのエンジニアになっても、挑戦への意欲を失わない齋藤さん。どうやったらチャレンジ精神は身につけられるものでしょうか。なにかいい方法があったら教えてください。

むずかしいですね…。私自身の経験からしか話せませんが、反骨精神はひとつのきっかけになると思います。若手だったころ、ある案件をプロジェクトマネジャーとして担当したとき、お客様の担当者さんから「齋藤さんで大丈夫なの?」といわれた。そのことがものすごく、くやしくて。「絶対にこの人を納得させてみせる!」と思い、意識が変わったことをおぼえています。「このままでいい」と思ってしまえばそこで成長は止まってしまう。「この人に自分を認めさせたい」といった想いは、チャレンジへの原動力になると思いますね。

ありがとうございます。では、齋藤さんから見て、OSTechのいい点はどういうところですか。

「人財を育てよう」という姿勢が会社にあるところです。たとえば、あるプロジェクトのリーダーから、「このエンジニアを育てたいから、成長につながりそうな別のプロジェクトにあずけたいんですが…」といった相談がしょっちゅうある。普通なら、見どころのある人財は手ばなすことはせず、自分のプロジェクトで活躍してもらいたいと考えるでしょう。でも、OSTechには「若手人財の成長を最優先で考える」というカルチャーがあります。こうしたことはOSTechのすばらしいところだと思っています。

なるほど。逆に、OSTechの課題というか、「よりよく変えていきたいところ」はありますか。

そうですね、私自身が取り組むべき課題でもあるんですが、メンバーが多くなってきたので、マネジメントが難しくなってきたこと。悩みを抱えているのに放置したような状態が続けば、帰属意識がなくなり離職につながってしまう。ですから、チームとしての結束力を持つことや、社内のコミュニケーションをはかることが重要になってくると思っています。

ありがとうございます。この社内報を、社員みんなのコミュニケーションの場にしたいと思っています。今日はありがとうございました!

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