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2023.09.25

【イベントレポート】子どもたちに鳥人間コンテストの機体に触れる創造体験を

2023年8月5日(土)に、滋賀県長浜市のキヤノンアリーナで「創造体験フェス2023」が開催され、OSTech公式鳥人間コンテストチーム「Flower’s factory(フロワーズ ファクトリー)」が出展しました。
鳥人間コンテストの大会が終了してから、わずか1週間。大会出場を果たした実機をそのままの状態でフェス会場まで移動させ、再びたくさんの方々にお披露目することとなりました。今回は大いに盛り上がったイベントの様子をご紹介します♪

鳥人間コンテスト2023の様子はこちらから
https://www.ostech-online-magazine.com/blog/20230904_1/

創造体験フェス2023
https://www.nagahama-jc.jp/souzou2023

鳥人間コンテストで飛行した機体に、大人も子どもも大興奮!

「創造体験フェス」は、長浜青年会議所が、街づくりの一環で開催しているイベント。子どもたちの興味や可能性を伸ばすきっかけづくり、そして湖北エリア(長浜市・米原市)出身のイノベーターの輩出を目指して運営しています。今年は「未来を変える、冒険に出かけよう」というテーマで、企業や大学が全11ブースを出展。小学5・6年生の子どもたちに、化学、芸術、機械、建築、ロボットなど、さまざまな分野の創造体験を提供しました。

Flower’s factoryのブースでは、つい1週間前に琵琶湖の空を飛んだ本年度の機体を展示。
保管・運搬用に分解された機体のパーツを、チームメンバーが手慣れた手付きで組み立て、あっという間に全長23mの機体が完成しました!
断面を見ることができるように、翼の一部は取り外した状態ですが、それでも大きい・・・。保護者や他ブースのみなさんも、青年会議所のみなさんも、興味津々で見学に。「鳥人間コンテストをテレビで毎年観ています!」という方も多く、もしかしたら大人のほうが興奮していたかもしれません。

今年の機体の特徴「ウイングレット」を触って

さてさて、ブースに来た子どもたちには、まずは機体の紹介。機体をぐるりと周りながら、コックピット、主翼、水平・垂直尾翼、など各部位と、それらがどのように作られているのかチームメンバーから説明を受けます。

普段は触ることができない機体に触れたり、左右の主翼を支える「翼持ち」を体験してもらったり。主翼の一部を手に持った子は、その軽さに驚いていました。
そして、コックピットに乗り込んでもらい、パイロット体験もしてもらいました!
パイロットの和泉さんに「怖くないですか?」という質問をする場面も。怖くはなく楽しかったよ、という和泉さんに、飛んでみたい!という声もあがっていました。

「翼持ち」を体験
コックピットに乗り込みパイロット体験

身近なものは何からできている?SDGsを考える講習

機体の見学を終えたら、座学の時間です。
今回は「身近なものは何からできている?」というテーマで、私たちの身近にあるものの原料や、加工の方法を、チーム代表の平瀬さんが講義しました。

例えば、ペットボトル。
ペットボトルを構成する各パーツは、どれも「樹脂」から作られています。
しかしながら、ボトル本体は「ポリプロピレン」、ラベルは「ポリスチレン」、キャップは「ポリエチレンテレフタレート」と、それぞれのパーツで使われている樹脂の種類が異なります。そのため、再利用するには、ごみの分別が必要です。

続いては、チョーク。
みなさんが学校で使用しているチョークは、もともとは「石灰石」から作られており、天然資源の発掘が必要でした。最近では、食品加工で廃棄された貝殻や、卵の殻の主成分である「炭酸カルシウム」を原料とした、ダストレスチョークが増えてきています。

このように、今まではゴミとして処分していたものを、別の製品の原料として再利用する環境リサイクル製品も増えてきています。限りある資源をうまく循環させることで、地球環境を守りながら私たちの生活を維持していくこと。SDGs全17項目の達成目標の一つにも「12.つくる責任、つかう責任」がありますが、自分たちができることを学んでいきたいですね。

講習のなかで紹介した原料を手に取ってもらいました。
私たちの周りには“もの”があふれていますが、完成した製品の作られる過程や工夫を知る機会はそう多くありません。原料を、実際に見て触れてもらうことで、“もの”が何からどのように作られているか?を考える機会になったのではないでしょうか。

オリジナルの飛行機を飛ばそう!

今回は、ソフトグライダーを組み立てて飛ばしてもらう体験も用意。ソフトグライダーは、Flower’s factoryの機体の翼を構成している「リブ」と同じ原料ポリスチレンからできています。リブは翼の断面の形をした板状のパーツで、主翼・尾翼の桁に垂直に取り付けられるもの。Flower’s factoryの機体の主翼には、約130枚ものリブが組み込まれています。

Flower’s factoryとOSTechのロゴがプリントされたグライダーに、色を塗ったりイラストを描いたり、オリジナルデザインの飛行機づくり。みんなのこだわりが光ります。

ソフトグライダーは、本体と主翼、尾翼、プラスチックの重り、プロペラ、のパーツを組み立てて作ります。シンプルな作りながらも、グライダーを組み立てる際に、左右のバランスや重りの取り付け位置を微妙に調整することで、向かい風が上昇気流となり、地面効果が発生してグライダーは美しく長時間飛ばすことができます。 風の力を借りて遠くまで飛ばすのは、鳥人間コンテストの滑空部門の飛行機と同じですね。

えいっっっ!!!と、勢いよく投げれば飛ぶというわけでもなく、風の抵抗を考えて投げるスピードを調整して・・・と、これが意外と奥深い。室内なので、風はあまりありませんが、重りの位置を少し変えるだけでも飛び方が変わるので、トライ・アンド・エラーを繰り返して遠くに飛ばせるよう何度も挑戦しました。
ソフトグライダーはお土産です。家に帰って練習してみてくださいね!

中日新聞さんの取材や、参加した子どもたち全員で機体の前で記念撮影をする場面もあり、イベントは終日大盛況のうちに幕を閉じました。

ほかのブースでも、琵琶湖の魚を見て絵に描く、割れないシャボン玉を作る、ロボットのプログラミングをする・・・などなど、日常では出会えないたくさんの体験がありました。
OSTechのブースに来てくれた子どもたちが大きくなったとき、コックピットに乗ったり、いろんな体験をした今日のことを思い出してくれるかな?と、数年先のみんなの姿に思いを馳せます。

見て、触れて、体験して、考える。たくさんの創造体験が、子どもたちの「みらい」につながればうれしいです。ブースにお越しいただいたみなさん、ありがとうございました!

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