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2023.06.26

【鳥人間コンテスト応援企画②電装班班長×パイロット対談】ようやく陸海空を制す時がやってきた!

社内報でも、もうお馴染みとなったOSTech公式鳥人間コンテストチーム「Flower’s factory(フロワーズ ファクトリー)」が書類審査を通過し、第45回鳥人間コンテスト2023への出場が決定しました!
昨年は審査が通らずに、悔しい思いでこの1年を過ごしてきました。今年はその思いを胸に、機体設計、性能、部品製造の緻密さ、あらゆる部分をグレードアップさせて記録が狙える!!というレベルまで到達しています。
そこでOSTech ONLINE MAGAZINEでは、7月30日の大会本番へ向けた鳥人間コンテスト応援企画を掲載します。これまでどんな活動をしてきたのか、天候不順やコロナなど、数々の受難の歴史、チームの普段の活動など、メンバーが紹介します。

今回は第二弾として、チーム創設期から参加し、今年のパイロットを務める製作主幹と電装班の班長のふたりに対談いただきました!

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https://www.ostech-online-magazine.com/blog/20230612_1/
https://www.ostech-online-magazine.com/tag/ostech公式鳥人間コンテストチーム/

 

PROFILE

  • 和泉 博さん(機電事業本部 堺東支店)
    入社:2014年/中途

  • 平田 和己さん(機電事業本部 堺東支店)
    入社:2016年/新卒

陸海空を制したい!

最初に、和泉さん、パイロットに立候補したと聞いています。どんな思いで志願されたのか、聞かせてください。

和泉さん

チームには、創設当初、代表の平瀬さんが定例会でメンバー募集をしていたのがきっかけで参加しました。実は、資格を取るのが趣味で、自動車、自動二輪、1級船舶と陸と海にまつわる免許は取得していましたが、空に関するものがなかった。セスナの免許を取りに行こうかなと思っていたこともあって、メンバー募集で「これで空に行ける!」って思いました。それがベースにありますね。

平田さん

和泉さんの資格にかける想いには頭が下がります。調理師とか、自分も持っていますが潜水士の資格もお持ちですよね。
自分は新卒でOSTechに入社後、掲示板でチームを知りました。大学に鳥人間サークルがありまして、コンテストのことは知っていました。和泉さんとは、初年度のリブ製作で神戸支店か、尼崎の作業場のどちらかが初対面だったような。。。

和泉さん

どっちかなー? 初年度は、毎回集まるたびに「どこどこ支店の誰々ですー」って挨拶しながら作業していましたね。

それから経過すること8年。今はどんな作業を担当されていますか?

和泉さん

製作の主幹です。進捗管理では「来週こんな作業します」ってお知らせをして、作業する人の募集をかけています。あとは機体に修正が必要な際に手直しの方法を考えたり、平田くんにヤジを飛ばす係。(笑)

平田さん

チーム参加当初から電装班の班長をしています。といっても、昨年度までの電装班のメンバーはひとりだけ。自分が手を動かさないと電装の作業はストップします。毎週作業場に行くたびに「いつできんの?」って圧かけられちゃう。プレッシャーがひどかったです。(笑)

ラダー(方向舵)をゼロから製作

ひとり電装班! 機体のどの部分を製作しているんでしょうか。

平田さん

初年度はまずは機体を短期間で完成させることが第一でしたが、そこから次年度に「ラダー(垂直尾翼についている方向舵)動かせますよ!」って提案したところ、「やってみて!」と言われました。それが地獄のスタート。(笑)

和泉さん

ほかのメンバーは「動かせられるんやー!」って感動。これでようやくほかのチームと同じ機能ができるって思ったことを覚えています。

平田さん

1年目の機体をバラバラにしたタイミングに提案。ひとりでスタートしたので、最初は “電装班(仮)”て感じで活動していました。そして2年目大会2か月前のGWにラダー機構(垂直尾翼)をワイヤー駆動(機械式)でお披露目しました。

和泉さん

「ほんまに動いたー!すげー!」ってなりました。

平田さん

そこから大会まで、本当にギリギリでした。ゼロから作ったので。。。
当初、ラダーの駆動方法はワイヤー駆動式で、ほかのチームと比べると見劣りしていました。それで「見返してやろう!」って思ったのが原動力になりましたね。3年目にラダーを機械式から電子制御式に大幅変更。前日検査でも審査員に褒められるまでに進化しました。プラットフォームからも無事に駆動しているのを確認できて、安心したことを覚えています。ここでようやく(仮)が取れて、正式に班長になれました!

和泉さん

でも、進化するにつれて電装班から依頼も増えていって結構大変です。例えば、モーターとギアを固定するときのワッシャーが大きいので小さくしてほしいとか。ワッシャーの内径を16mmから10mmに修正しました。使用するのは1、2個だけど、納得がいくものができるまで何個も作りましたね。

無重力感が病みつきに

電装部分の進化の過程、苦労が伝わってきました! 駆動の設計はもちろん、小さな部品も、理想の機体に近づけるために手作りされているんですね。機体製作のほかにも、パイロットとして訓練されていると聞きました。

和泉さん

これまでプラットフォームから思うように飛び立つことができず、機体を飛ばすことができなかった。「飛ばすのは自分しかいない!」と思って、パイロットに立候補したんです。飛び立つ練習のため、和歌山県までハンググライダーの体験に行っています。

平田さん

今年の大会は会場応援も再開され、たくさんの方からエールをいただいているので、記録を出さないといけない状況。一番信頼をおける和泉さんにパイロットをお願いすることになりました。ずっと一緒に活動してきたので、全幅の信頼を置いています。

和泉さん

こういうプレッシャーも“楽しさ”に変換しようと思っています(笑)。ハンググライダーはタンデムでプロの人と一緒に飛びました。操っている感覚というか、浮遊させている感覚は自分で調整することができます。ジェットコースターに乗ったときのふわっとした無重力感といえば伝わるかな。それが病みつきになりそうです。

平田さん

怖いって感覚はないんですか?

和泉さん

怖さはなくて、楽しい気持ちが大きかった。今回は実際に飛んだのが10分くらいで、風が良かったら30分から40分飛べるらしいです。次回のトレーニングでは、機首を落とす&上げる練習、ふわふわ感をもっと体験したいです。

平田さん

そのチャレンジ精神! 今年は本当に記録が期待できそうですよね!(笑)

作業場に行く日はピンポン連打 活動を通じて築いてきた関係性

ここまでのやり取りで、お二人の仲の良さが伝わってきます。尼崎の作業場へも一緒に通っているとか。

和泉さん

朝起こす役目をするくらいの仲です。最終的には、ピンポン(呼び鈴)で起こす(笑)。

平田さん

仕事の日はちゃんと自分で起きていますが、お休みはなかなか起きられなくて。朝まずSNSでメッセージが来て反応がなければ、ピンポン1回、ピンポン連打、ドアノブガチャガチャへと進化します。逃げ場がない(笑)。

和泉さん

住んでいるのがチャリンコ圏内の距離で。作業場に行くときには朝起こして一緒に行っています。

平田さん

同じ関西とはいっても、尼崎の作業場には1週間に2回しか行けない。貴重な機会を無駄にしないために、和泉さんにはお世話になっています! ありがとうございます!

和泉さん

今年から電装班は人数増えたし、班長としてもちょっとずつしっかりしてきました。

平田さん

そうなんです! 昨年のテスト飛行会に参加してくれた女性が新規加入して電装班になり、合計4名体制になりました。昨年から水平尾翼の駆動も取り組んでおり、ひとりでは実現不可能でした。電装メンバーには感謝しています。

和泉さん

作業場に行くと、いろんなバックグラウンドのメンバーがいるので、ちょっと話をするだけでもいろんな情報がもらえて、エンジニアとしての知見も蓄積されます。資格ハンターなので、資格の情報がもらえるのが助かっています。

平田さん

自分は、ほかの拠点の人と出会う機会がなかなかないので、関係性が築けるのがありがたいです。遠いところでは北海道の人もいるし、全国の人と繋がれる唯一のサークルだと思います! 和泉さんと出会えて、一緒に資格を取りにいったりもできていますし。

和泉さん

だから、少しでも鳥人間コンテストに興味もった方には、ぜひきてほしいですね。カッターさえ使えれば参加できるチームなので。

平田さん

OSTechは、ものづくりに関わっているエンジニアが多いと思いますが、そのすべての工程を網羅している人はなかなかいないと思います。組み付けて、評価したり、自分が設計したものが形になる。今年デビューの駆動式の水平尾翼は、足掛け2年、設計、試作、評価を実施してきた力作です。一連の工程ができるようになる、そんなスキルを高めたい方はぜひ参加してください!

和泉さん

一緒に飛びたい方!お待ちしています!

おふたりのように、一緒に勉強できる仲間ができると励みになりますよね。電装班の装備、パイロットの活躍を期待しています! チーム歴代最強といわれる2023年の機体「淕號機 (ロクゴウキ)」。琵琶湖の上に舞い上がる姿が楽しみです!

チームでは、随時メンバーを募集しています。興味のある人はぜひFlower’s factory(フロワーズ ファクトリー)事務局までお問い合わせください。

コンテストの応援は、直接会場に来場することも可能です。会場での応援を希望する方は、社内掲示板で案内しているオリジナルTシャツの購入・着用が必須となります。グッズを購入することがチームの支援にもなります。OSTech公式鳥人間コンテストチーム「Flower’s factory(フロワーズ ファクトリー)」をみんなで応援しましょう!

バスツアーを利用せず、公共交通機関で会場まで来場される方も、応援人数の把握のため掲示板バスツアーのフォームから申請してください。

※当日応援に行く場合は注意事項を厳守の上、ご来場ください。チームにペナルティが発生する可能性もあります

【鳥人間コンテスト2023 開催概要】
開催日:7月29日(土)、30日(日)※Flower’s factoryの出場は7/30(日)早朝の予定
会場:松原水泳場(滋賀県 琵琶湖)
鳥人間コンテスト公式サイト:https://www.ytv.co.jp/birdman/

OSTech公式チーム「Flower’s factory」事務局では、ご意見やご質問をメールで受け付けています。
所属拠点と氏名を明記の上、下記までご連絡ください。

Flower’s factory(フロワーズ ファクトリー)事務局
E-mail : f-factory@ostechnology.co.jp

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