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2022.12.19

【イベントレポート】阪神電鉄とコラボ 次世代モビリティ体験会を開催

OSTechがコミッショニング及びオペレーションサポートしている次世代モビリティが、新たな試みに参画しています。今回OSTechが関わった企画は、実は昨年、平城宮跡歴史公園で行われた実証実験での出会いがきっかけで、実現することになりました。近未来の乗り物が繋いだご縁とは一体どんなものだったんでしょうか!? 関係者に話を聞きました。

甲子園エリア魅力向上の一助に

今回、OSTechが参画したのは阪神電気鉄道株式会社(以下、阪神電鉄)が主催する実証実験。2会場にわかれて、三井ショッピングパーク ららぽーと甲子園(兵庫県西宮市)の駐車場では11月12日(土)に、浜甲団地公園・浜甲子園団地中央広場(同市)では11月18日(金)、19日(土)に開催されました。 ※11月13日(日)は雨天中止

この実証実験は、環境に優しく、きめ細かな移動手段である自動運転型「グリーンスローモビリティ」等を広く体験してもらうことによって、自動運転での近距離輸送サービスのニーズ把握や、実現に向けた諸課題の検証を目的に行われたもの。阪神電鉄の沿線を魅力あふれるエリアとするため、利便性が高く、住みたい街として選ばれるエリアの形成を目指して行われている取り組みのひとつとなっています。

初日となった11月12日は、阪神甲子園球場が主催する「甲子園キッズフェスタ」の一部として開催されたこともあり、たくさんの親子連れが来場してくれました!
https://www.hanshin.co.jp/company/press/detail/3667

時をさかのぼること、約1年前…

今回、企画をサポートさせていただくことになったご縁は、2021年11月にうまれました。
それは「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」という国土交通省が中心となって奈良市で行われた実証実験で、遠隔自動運転の観光ロボットタクシーを運行するもの。OSTechは実験のオペレーションとともに、自動運転車両とシステムを連携するエンジニアリングサポートを担当しました。催しには、観光客はもちろんのこと、次世代モビリティを体験できる身近な機会として、移動手段に悩む自治体や公共交通機関関係者が参加。多くの方にご乗車いただきました。
https://www.ostech-online-magazine.com/blog/20211213_1/

実はその実証実験に、今回の企画を主催する阪神電鉄の担当者が来場していました! というのも、阪神電鉄では魅力あふれる沿線の実現に向け、従来の電車、バス、タクシーなどの交通機関に加えて、新たな住民の足として、次世代モビリティの実用化に向けた検討を開始していたのです。

スマートチャレンジの観光ロボットタクシーは遠隔自動運転型となっており、離れたコントロールセンターから一人が複数台を監視しながら運行することを想定した実験を行っていました。少子高齢化で働き手が不足した社会においても、沿線住民の利便性をどのように維持するのか、を視野に入れての来訪でした。

今回、この企画を主催した阪神電鉄 沿線価値創造推進室の谷野さんは「当社では、甲子園エリアを“重点取組みエリア”のひとつとして、沿線の魅力を向上・発信する活動を行っています。この街に住みたいと思っていただけるように、さらにきめ細やかなサービスを提供していきたいですね。今後も、各方面から近距離輸送のニーズを探っていく予定です」と取り組みについて紹介してくださいました。
また、同社経営企画室の田中さんは「昨年、奈良市でのイベントに参加するまで、このような実証実験がどのように運営されているのか、知りませんでした。当日、乗車後に詳細をおうかがいして住民サービスの可能性が広がりました」とお話いただきました。エンジニアリングサポートはもちろんですが、実験のオペレーションをご評価いただいて今回のご縁がうまれたのでした!

左から阪神電鉄 経営企画室 田中さん、同社沿線価値創造推進室 谷野さん、山本さん
左から阪神電鉄 経営企画室 田中さん、同社沿線価値創造推進室 谷野さん、山本さん

乗り物好きな子どもたちが集結! ハンドルに興味津々

時を戻して…11月12日に行われた「甲子園キッズフェスタ」のイベント。甲子園キッズフェスタは、ベースボール教室などのスポーツ体験やロボットプログラミング体験などのワークショップ、ステージイベントなど、内容盛りだくさん。子どもたちに大人気の催しです。
はたらくのりもの見学会が開催されていることもあり、次世代モビリティの体験にも乗り物好きの子どもたちが多数、来場することが予想されました。また、同じ会場内では、日信電子サービス株式会社による「搭乗型自動追従ロボット」の試乗体験も行われました。

搭乗型自動追従ロボット
搭乗型自動追従ロボット

イベントで使用した車両は、昨年、平城宮跡で運行した車両と同じもの。スペックは同じ設定ですが、今回は乗車体験がメインであったため、自動音声による観光案内などの機能は使用しませんでした。
すでに設定済みのマップをトレースする仕様で、G P Sによって車両位置を誤差5センチの精度で測定し、運行しました。
乗車いただいた方から感想をいただきました!

「G P Sの精度にびっくりしました。え!誤差は5センチ?!って。昔のカーナビを考えるとすごい進化ですね」
「動きがスムーズなのが意外でした。自転車が苦手なので、荷物が多い時には自動運転は便利だと思います」
「坂が多いところに住んでいるので、おっくうで移動手段は車を選びがちです。住んでいる地域に自動運転自動車を導入してほしいです」
など、たくさんご意見いただきました。

乗り物が大好きな5歳の女の子は、はたらくのりもの見学会に来場後、この企画を知って来場してくれました。「自動運転だから最初はハンドルが動かないと思っていたけど、ちゃんと動いてた!」と感動した様子。大好きな乗り物をしっかり観察して話してくれました。

ジグザグコースでもハンドル操作は必要ありません
ジグザグコースでもハンドル操作は必要ありません
お父さんはタイヤの動きが気になる様子
お父さんはタイヤの動きが気になる様子

この日は、夕方16時までに231人が乗車。近未来の乗り物をたくさんの方に体験いただきました。

近隣住民を対象とした実証実験も 団地内広場で走行

翌週には、浜甲団地公園・浜甲子園団地中央広場でも体験会を実施。近距離輸送サービスのニーズ把握のため実施したアンケートでは、「次世代モビリティが実用化された場合、外出の機会が増えると思う」「実用化されれば利用したい」といったご意見をいただきました。

今回の実証実験はいかがだったでしょうか。
社内報でも、何度も自動運転関連の情報をお届けしていますが、今回は「甲子園キッズフェスタ」の一環として開催されたこともあって、お子さまの参加が特に印象的でした。
子どもたちが大きくなった時の社会には、どんなモビリティが活躍しているのでしょうか。働くクルマ、未来の乗り物に目をキラキラさせて乗車する子どもたちの夢を乗せて、自動運転技術はこれからも進歩していきます!

OSTechのサービスがその進歩を支えていけるといいですよね!
今後も地方創生・MaaS事業推進課や自動運転関連のお知らせにぜひご注目ください。

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