Blog

|

2021.09.13

【大会出場レポート準備編】鳥人間コンテスト2021! 2年ぶりの熱い戦いの結果は…

今回は、先日開催された「第43回鳥人間コンテスト2021」に出場したOSTech公式チーム「Flower’s factory」の大会の様子についてご紹介します。9月2日には、読売テレビ系列でその模様も放映されましたが、見ていただけましたでしょうか。
実際の大会は7月最終の土日に、滋賀県彦根市の琵琶湖湖畔に特設された会場で開催されました。「梅雨明けの一番暑い時期」とも言われるこの時期の大会は、ライバルとの戦いと同時に自然との戦いでもあります。
2020年度の大会は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止。2年ぶりとなる今回は、無観客での開催となりました。2年越しのチームの思いを載せた飛行がどうなったのか!? 準備編とフライト編の2部構成でお届けします。

尼崎の作業所にて

機体の運搬準備、いざ琵琶湖へ!

以前にも社内報で紹介しましたが、(【社外活動GUIDE2】まもなく大会参加 ものづくりのプロ集団「Flower’s factory」)「Flower’s factory」の活動拠点は全国各地に分散しています。飛行機の機体各パーツを全国で製作し、最終的に兵庫県尼崎市にある本部作業場へ集約。そこでテストなどを実施しながら完成させます。
「鳥コン」の大会会場は滋賀県ですから、当然、機体を運搬しなければなりません。年に1度の熱い空の大会は、実はここから始まっているのです。
学生チームは、大会の数日前から準備・運搬を行うことも多いようですが、Flower’s factoryは社会人チーム。大会の前日までいつも通りの業務を行っています。そのため、チームメンバーは前週の7月25日(日)に一度集合して、4tウィングトラックに機材を積み込んでしまいます。
大会会場に持ち込める機体・機材・部材は、このトラック1台分のみと限定されています。飛行機の機体だけではなく、現地で使用する日除け用のタープテントや工具なども全て積み込むので、トラックの荷台はまるでテトリス! それでも事前に手作りした機体を保持する翼ラックや台車を上手く利用して、全てを積み込むことができました。メンバー全員が次に顔を合わせるのは、もう大会当日となります。

【社外活動GUIDE2】まもなく大会参加 ものづくりのプロ集団「Flower’s factory」

7月29日(木)、通常業務を終わらせたFlower’s factoryのメンバーは、それぞれの地域から電車に飛び乗り、夜、滋賀県彦根市にあるホテルに到着します。最後に到着したのは広島から移動してきたメンバー。到着の連絡をチーム代表にしながら「いやーこんな日に限って残業を頼まれてしまって」と汗を拭っています。
メンバー全員の到着とレンタカーや大会に使用する発電機などの備品をチェックし、翌日に備えます。

本番前日から始まる大会準備

7月30日(金)、いよいよ大会が開始されます。鳥人間コンテストの競技は土曜日ですが、前日には機体・資材の搬入や機体の安全性を検査する最終審査などが実施されるため、参加チームにとって大会はもう始まっているのです。

待機場の整備とタープテントの準備中

本日、機体を搬入するのは全部で13チーム。会場内にトラックは1台ずつしか入れませんので、1チーム当りの機体搬入時間はわずかに30分以内と設定されています。Flower’s factoryが鳥人間コンテストに初参加した2018年、移動車が渋滞に巻き込まれたせいで機体搬入が午後になってしまい、機体検査を受けるころには夜になってしまったという経験があります。それ以来、チーム代表は「機体搬入から戦いは始まっている!」と言っています。

これまでの参加で、炎天下や台風を経験しているFlower’s factoryは、今回、完璧な装備で臨みました。大型タープテントと通常のテントを待機場全体に張り、休憩場所や工具置き場も設置して、機体トラックの到着を待ちます。結果、どこのチームよりも早く準備を整え、一番乗りで機体を搬入することができました。「事前準備!」普段の仕事で培った経験が役に立っているのです。大会前日に実施される「機体安全検査」は13時開始ですが、Flower’s factoryは12時前には機体組み立てを完了させ、時刻前に受付を完了しました。

機体安全検査を無事合格

「機体安全検査」とは、実際の機体が、提出された書類や図面どおりに製作されているか、またその構造に安全性が認められるかを、大会審査員がチェックし、合否を判定する検査です。大会前日に琵琶湖まで来ていても、この検査で合格が出ずに、大会に参加できないチームもあるのです。実際に今年も検査をクリアできずに撤収となったチームもありました。今年43回を迎えるこの大会は、それだけの安全性が求められます。

機体安全検査の様子

13時ちょうど、Flower’s factoryの機体安全検査がスタートしました。大会審査員3名からの質問が飛び交います。30分ほどの厳しい検査は見事に合格。「設計図」「機体の安全性」「パイロットの健康」この3枚の合格ステッカーが貼られた機体のみが本戦に参加できるのです!

審査合格の証(パイロットの健康チェックのステッカーは大会当日に取得しました)
読売テレビの取材を受けるチーム代表 平瀬さん(左)と、今年のパイロット蔡さん(右)

予定よりもずいぶん早く全ての検査を通過したFlower’s factoryは、機体と待機場テントを「夜間待機モード」に設定し、あとは夜間監視係のメンバーに任せて早めにホテルへ帰ります。
本番は、いよいよ翌日。快晴の予報です。7月末の砂浜は、一に体力、二に体力! 体力があって損することはありません。早めの休息をとります。

(フライト編へと続きます。 ‎)
https://www.ostech-online-magazine.com/blog/20210913_02

#Tag

関連記事

Read

【イベントレポート】企業対抗駅伝大阪大会にOSTechチームが出場「楽しかった~!来年は出場チームを増やしたい!」

Read

【イベントレポート】OSTech有志がSDGsに貢献 クリーンイベントでチーム意識が向上

Read

【2023年度 OSグループ合同入社式レポート】4年ぶりのオフライン開催。スペシャルゲストも登場!