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2021.06.14

【KENスクール】 エンジニアの初期研修だけでなく もっと“稼げる”ための支援を強化する

PROFILE

  • 人材戦略本部 部長 兼 株式会社シンクスバンク代表取締役社長(KENスクール運営)
    宇佐美 順也

2021年、OSTechグループのエンジニア在籍数が国内No.1になりました。今後は、2万名を超えるエンジニアに、より高次元の活躍をしてもらうことが、グループの重要な成長戦略になっていきます。エンジニアのみなさんの活躍の場を広げるためのカナメになるのが、KENスクールによる教育のさらなる充実。今回はKENスクールを統括する宇佐美順也に、KENスクールを刷新し、エンジニアのみなさんのキャリアアップを支援する構想について、解説してもらいました。

今年中には新たなKENスクール像が明らかに

前回の茂手木社長の記事でも伺いましたが、いま、OSTechグループとして、エンジニアのみなさんのキャリアアップを支えるために、KENスクールを刷新し、新たな教育体制をつくる構想が進んでいるそうですね。どのように変わるのでしょうか。

大きく2つの変革を推進しています。
ひとつは、グループのエンジニア全員を対象としたもので、以前にみなさんに発表した「バリューアップスパイラル」を実現するための変革。
これまでのメインだった「未経験者の方向けに、現場へ行けるだけの技術知識を得てもらう」ための講座に加えて、「エンジニアがもっと稼げるようになる」より高いレベルの講座をもうけることを計画しています。

もうひとつは、企業や公共機関のDX推進役を担うような、ハイエンドなエンジニアを輩出するための変革。
技量と意欲をもつエンジニアの方に向けて、ビジネス知識やトップレベルの技術を学べるアカデミーをもうける構想です。
どちらも、年内には全体像をみなさんに提示できる見通しです。

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楽しみですね! 確かに、これまでOSTechグループのエンジニアのみなさんがKENスクールを活用するのは、未経験者の方が最低限の知識を学ぶケースが多かったように思います。

ええ。以前は、それがKENスクールのおもな役割でした。新卒入社の方々をはじめ、多くの未経験者にジョインしてもらい、KENスクールのカリキュラムによって技術知識を得て、現場でチカラを発揮してもらう。2014年にKENスクールがOSTechグループ入りしてからずっと、その役割をメインとしてやってきました。

結果として、OSTechグループはエンジニア在籍数で国内トップの会社になりました。先日の茂手木社長のメッセージにもあったとおり、今後はエンジニアの「数」だけでなく、エンジニアの「技術力」でも国内トップに立ちたい。
2万名を超えるエンジニアのみなさんそれぞれが、ワンランク上の技術力をもつようになったら──。会社全体の技術力はものすごく高まりますよね。

そして、個々のエンジニアが技術力を上げることは、お客さまからいただくチャージ額をアップさせることにつながる。ひいては、エンジニアの年収アップに結びつくわけです。このスパイラルを支え、みなさんが「より稼げるエンジニア」になっていくことを支援するのが、これからのKENスクールの大きな役割。よりみなさんのキャリアアップに身近なものになっていくイメージです。

上位資格の講座や先端技術講座も開設

よくわかりました。では、今回は全エンジニアにかかわる、「バリューアップスパイラル」を実現するための構想について、解説をお願いします。

おもに3点、刷新する計画があります。
未経験者向けにとどまらず、その上のキャリアをめざすエンジニア向けの講座を拡充する
講座で学んだり、資格を取得したりすると、それに連動して給与が上がる仕組みをつくる
オンライン講座を増やし、「都市圏でしか受講できない」というケースを極力、減らしていく

順を追ってお聞きしたいです。まず、①「キャリアアップをめざすエンジニア向けの講座」は、どんなものが考えられるのでしょう。

たとえば、いまお客さまのニーズが高いインフラ系のエンジニアについていえば、これまではLPICのレベル1やCCNAの取得をめざす講座がメインでした。それを、LPICのレベル3やCCNPが取得できるレベルの講座を開設・拡充していく。
機械・電機系のエンジニアでは、機械設計・ロボット工学・生産工学・CAE(計算力学)ぐらいのレベルの講座を開設していきます。
また、先端技術に関しても、自動運転やサイバーセキュリティ、センシング技術、IoTやAI、xRなど、世の中の動きに応じた技術・ノウハウを学べるような、ラインナップを増やしていく予定です。

大学の単位制度をイメージしていただければ、わかりやすいかもしれません。
いままでメインだった未経験者向けの講座が“教養課程”だとすれば、さらにその上の“専門課程”の講座がたくさんあり、自分のキャリア目標にそって受講する講座を選べる。そんな体制をつくっていきます。

スキルアップが待遇改善につながります!

次に、刷新計画の②について。これは、講座の受講と人事考課を連動させるという意味でしょうか。

その通りです。エンジニアとしての経験年数がまだそれほど多くない若手の場合、「資格をもっている」ことが技術力の証明になります。
インフラ系エンジニアの例でいえば、未経験で入社した方がCCNAを取得すれば、「現場で業務ができるチカラがある」とお客さまに判断していただける。そこからさらに、CCNPを取得するレベルまでスキルを上げれば、お客さまからいただくチャージが大幅にアップします。ですから、会社として「CCNPレベルの講座を受講し、修了したら給与が上がる」ように連動させていく。そういった仕組みを今まさにつくっているところです。

では、③の「オンライン講座を増やす」。エンジニアのみなさんの受講機会を増やすということですね。

はい。じつは、コロナの影響でオンライン講座を増やしたところ、みなさんの受講数が以前の11倍に激増したんです。これまで、KENスクールの校舎がない地域の方は研修を受けにくかった。今後はオンライン講座をさらに拡充し、「受講したい!」という情熱がある方は誰でも受けられる体制を強化していきます。

エンジニアにとって「活用しやすいスクール」になっていくわけですね! 最後に、エンジニアのみなさんへメッセージをお願いします。

そうですね、2点お伝えしたいです。
1つ目は、ぜひ、新体制になるKENスクールを、能動的に活用してほしいということ。
会社として、「スキルアップしたいと思うエンジニアがスキルを身につけられる環境をつくっていくこと」はお約束します。ただし、それを活用して、実際にスキルアップしていくかどうかは、みなさん次第。「教えてもらえる」というような受動的な姿勢ではなく、「身につけていく」という姿勢がなければ、一流のエンジニアにはなれないはずだからです。

2つ目は、セクションリーダーやキャリアアドバイザーと話す機会があったとき、「こんな技術を身につけたい!」「こういう講座があれば受けたい!」という希望を伝えてほしい、ということ。
KENスクールの刷新プロジェクトは、セクションリーダーやキャリアアドバイザーの方々の意見をヒアリングしながら進めているので、そういった意見がたくさんあれば、さらにみなさんの希望にそったカリキュラムにすることができるからです。

技術者ファーストを貫き、在籍数だけでなく、技術力の面でも日本一の会社にしていくために、KENスクールをどんどん進化させていきます。
構想としては、グループのなかでもトップレベルのエンジニアのスキルや行動をデータ分析して、“エンジニア偏差値”のようなスキル評価基準を作成するとか、現場経験の少ないエンジニア向けにVR技術を駆使して現場を仮想体験してもらうとか、さまざまな構想があります。
これからのKENスクールにぜひ、期待してください。

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