Career Story

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2025.09.17

【札幌支店(札幌営業所)/半導体エンジニア】いま、半導体が熱い!未経験から挑戦できる最先端の仕事とは?

政府は2030年度までの7年間に10兆円以上の予算を投じ、日本の半導体産業を盛り上げようとしている。それを受けて、日本全国で内外資本のメーカーによる設備投資が行われ、半導体分野に携わるエンジニアのニーズが急増中だ。BREXA Technologyのエンジニアも、各地の半導体関連の工場や施設で活躍している。今回はその一人、北海道の半導体メーカーに勤務する成田卓矢さんを取材。「半導体エンジニアへの道筋と今後のキャリアへの展望を語ってもらった。 

PROFILE

  • 成田 卓矢 (機電事業本部/札幌営業所)
    入社:2023中途
    趣味:ゲーム、城や神社巡り、自然に親しむこと 

“高度な洗浄技術”を追求し、最適解を探す仕事

最初に、成田さんの現在の業務内容を教えてください。

半導体メーカーの工場で、半導体製造の「前工程」に携わっています。その中でも「ウエハ洗浄」という工程が私の担当です。半導体チップを切り出すための円盤状のウエハ(※)には、加工のプロセスでどうしても表面に不純物が付着します。それを取り除くことで、製造プロセスでの不具合や、最終段階での不良品を減らす大事な工程です。  

そこでの私の役割は、きれいに洗えるように、洗浄液の最適な配合を見つけ出すこと。薬液の種類、その組み合わせ、配合する割合など、条件を少しずつ変えながら、試していくのです。ベテランエンジニア2名、私を含め若手2名、合計4名のチーム体制で取り組んでいます。4人の中で、私が一番半導体分野の経験・知識が少ないので、ベテランの方に教えてもらいながら仕事を進めていますね。※ウエハとは…半導体チップの基盤となるシリコン製の薄い円盤 

半導体分野の経験が少ない成田さんが、どのようなキャリアを経て、いまの仕事に就くことになったのでしょうか。

半導体についての基礎的な知識は、工業高校時代に学びました。もともと、ガンプラをつくったり、父と一緒にソーラーパネルで動くラジコンカーをつくったりしていた少年だったので、自然にエンジニアを目指すようになり、工業高校へ進学したのです。卒業後は、大手通信会社に就職。一般家庭に通信回線を引く仕事に携わりました。しかし、「もっと色々な分野に挑戦したい」という思いが芽生えてきて。転職先を探す中で、BREXA Techと出会いました。 

 入社の決め手は、さまざまな分野のものづくりに携われる可能性があること。前職は大手企業だったので、転職した場合の給与がどうなるか不安もありましたが、採用担当の方が「チームリーダーになればこれくらい上がる、危険物を取り扱う資格を取得すればこれくらい上がる」と、具体的に給与アップの道筋を教えてくれました。ですから、「入社して1年ほどで前職と同等の年収が確保できるだろう」と想像できました。実際、その通りになっていますね。 

入社後は、原子力発電向け燃料工場でのプロジェクトに携わりました。製造プロセスで使う水量のデータをまとめて解析する仕事です。ここで化学分野の知識を得られたことは、いまの半導体のプロジェクトでも大いに役立っています。そこでの仕事は充実していたのですが、半導体工場でのエンジニアの求人が社内で公募されているのを知って。「ぜひ、やりたい」と応募したのです。 

原子力から半導体の仕事へ移って収入もアップ

応募した動機を教えてください。

「最先端の世界を見てみたい」。それが一番の動機でした。原子力も大規模なテクノロジーではありますが、半導体は、それ自体もどんどん進化していますし、その半導体を使って世の中を大きく変えてしまうような新しいテクノロジーやプロダクトが次々に生まれている分野です。BREXA Techにジョインしたことで、そこに携われるチャンスが巡ってきたのだから、「トライしてみよう」と思いました。 

公募案件を担当している営業の方からは、「成田さんは半導体分野に携わった経験がないので、厳しいかもしれない」と言われていました。それでも社内選考を通過できたのは、マクロを使ったデータ解析のスキルがあることを高く評価していただいたからかもしれません。当時、携わっていた原子力関連のプロジェクトは、ちょうど契約更新のタイミングだったことも幸いして、スムーズにプロジェクトを異動することができました。 

半導体分野に携わってみて、どのようなやりがいを感じていますか。

「挑戦する」カルチャーの中で仕事をしているので、毎日が刺激的です。4人のチームで団結して、最適な洗浄液を見つけようと努力するのは、「ものづくり大会の優勝を目指して、みんなで頑張る」というような感覚。安全性を最優先し、確立された手順を着実に実行することが求められた前職の原子力分野とはまた違ったやりがいがあり、とても充実しています。それに、いま私が携わっているのは標準的なプロダクトですが、いずれは最先端のプロダクトに挑戦したい。そこに携われるだけのスキルと評価を得るために、目の前の業務に取り組んでいます。 

また、半導体は国策として盛り上げようとしている分野なので、半導体関連のニュースを日頃から目にします。中には、私が勤務している工場の写真が掲載されているニュースもある。そうした「世の中から注目されている分野に携わっている」ということは、エンジニアとしての誇りになります。さらに、収入面でも大きくアップしました。前のプロジェクト時代と比べると、年収は1.5倍以上になりましたね。 

業界未経験でもチャレンジできます!

原子力分野のエンジニアも、それほど低収入ではないと思いますが、そこからでも大幅アップになるのですね! では、北海道に移住して生活がどのように変わったのか、シェアしてください。

生活のクオリティは、ものすごく上がりましたね。都市に住んでいるので、買い物などで不便を感じることはないです。いまは、勤務先の工場まで車で30分ほどの場所にあるマンションに住んでいます。家賃補助制度があるので、助かっていますね。私は自然に親しむのが好きなので、自宅から車で少し行けばすぐ森林浴を楽しむことができるのでいまの住環境がとても気に入っています。 

暮らしやすそうですね! では最後に、成田さんの勤務先でも、そのほかの現場でも、半導体分野に携わるエンジニアが求められているので、BREXA Techのエンジニアに向けて、メッセージをお願いします。

半導体分野の知識や経験がある方はもちろんですが、「未経験だけれども半導体分野に興味のある」という方も、ぜひチャレンジしてほしいと思います。新設・増設される工場や施設が非常に多いので、さまざまなバックグラウンドをもつエンジニアが必要とされている。私自身もそうでしたが、未経験者にも十分、チャンスがあります。 

 また、異分野から半導体分野に移れば、多くの場合、収入がアップすると思います。それに、半導体の製造プロセスは確立されているので、一度、どこかの工場で知識・経験を得てしまえば、ほかの会社の工場・施設へ移ってもやっていける。ですので、キャリアアップしやすい分野だと思います。 

何より、世界各国が「最先端の半導体をつくってAI時代の覇権を握る」ことを目指して競い合っていて、日本もその競争に参加しています。そうした「最先端の世界を見てみたい」というエンジニアの方であれば、大歓迎です。社内公募の告知を見逃さず、積極的にトライしてほしいですね。 

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