Career Story

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2024.12.09

【制度活用】“バリューアップ”で再出発!もうひとつのキャリアを築く

アウトソーシングテクノロジーでは、一定の経験のあるエンジニアの“さらなるキャリアアップ”への想いにこたえて、学びの機会を提供する「バリューアップ(以下、V-UP)研修制度」を設けている。今回は、この研修を活用して、電気分野へとジョブチェンジを果たした草津支店のエンジニア、澤﨑晴幹を取材。技術管理グループの森裕幸による制度の解説をまじえて、V-UP研修制度の特長を語ってもらった。

PROFILE

  • ■澤﨑 晴幹(機電事業本部 草津支店 技術者)

  • ■森 裕幸(技術管理グループ バリューアップ推進課 課長)

ニーズの高い電気系エンジニアを目指す

澤﨑さんはV-UP研修の中から、「電気ハード研修」を受けたそうですね。受講を決めた経緯を教えてください。

「このままではエンジニアとして成長できない」という危機感があったことが、大きかったと思います。研修を受講する前は、私は自動車関連の現場で、エアバッグやシートベルトなどの製品についての機械評価に携わっていました。3年ほど経験を積むと、同じ業務範囲を任されるまでになりました。お客様に信頼いただいて「この業務については澤崎さんに任せたい」と評価いただいている訳ですから、光栄なことであります。その反面、新たに覚えることが少なくなり、自己成長している実感がない状況でした。

前職は食品会社で、在庫管理や営業の仕事に携わりました。その後、未経験でOSTechに入社。入社後、V-UP研修の受講までずっと同じ現場に携わっていたので、エンジニアとして他の業務の経験がありませんでした。
プライベートで結婚を考えるようになったこともあって、「収入を増やしたい」という事情もありました。そこで「自己成長するためには、新たな知識を身につけ、より上流工程の仕事を経験しなければ」と、V-UP研修の受講を決意しました。

V-UP研修のことを、どのようにして知ったのですか。

担当の営業さんから紹介してもらいました。ちょうど電気分野の研修がスタートするタイミングで、「家電・自動車・医療機器など、さまざまな機器がインターネットに接続するいま、それに対応する回路を設計・実装できる電気系のエンジニアのニーズが高まっている。研修を受講して、ジョブチェンジを目指したらいいのでは」と、勧めてもらいました。当時、担当営業さんにもキャリアアドバイザーさんにも、キャリアアップについての悩みを相談していて。その相談に対して、解決策をいただいた訳です。元々、モノづくりの仕事に憧れてOSTechに入社した私にとって、多種多様な機器の設計・製造に携われる仕事は理想的。それもあって、「ぜひ、お願いします」と回答しました。

講師や仲間に支えられ、ゼロから知識を習得

研修は3か月間、現場を離れて受講する必要があるそうですね。

はい。「新たなスキルを身につけて、それを活かせる別の現場へ移る」ための研修ですから、原則として、もう元の現場には戻りません。私が抜ける穴を埋めるための人員補充については、担当営業さんが手配してくれたので、安心して研修へ移行できました。ただ、現場を離れる時に、お客様の担当の方から「澤﨑さんが抜けてしまうのは非常に惜しいです」と仰っていただき、申し訳なく思うと同時に、評価いただけていたことがとてもうれしかったことをよく覚えています。

ただし、V-UP研修は、OSTechのエンジニアならば誰でも受けられる訳ではありません。「ある程度、経験を積んだエンジニアが“次のキャリア”を目指すためのスキルアップを支援する」研修制度ですから。まずはエンジニアとしての基礎能力、思考力などを見極める問題解決テストを受け、合格基準を超える必要があります。私もこの試験を受け、無事、合格。通知を受け取ったときには、「これでキャリアアップへのスタート地点に立てた」という思いで、ワクワクしましたね。

どのような研修だったのか、体験談をシェアしてください。

3か月間の研修は、前半がオンラインによる座学で基礎を学びます。後半差し掛かると集合し、実機を使っての実技研修を受講し、その後演習という流れで、より実務に近い研修となっています。実は、私は前半の座学で挫折しそうになりました。というのも、他の研修生は理系出身だったり、エンジニア経験が長かったりで、電気分野の基礎的な知識を持っている段階。しかし、私は素人同然なので、講師の方が専門用語を使って講義すると、全くわからない。「さっきの用語の意味は?」と質問したくても、気後れしてしまって。わからないまま講義が先へ進んでしまうので、「電気系エンジニアとしてどころか、研修生としてさえ、私は使い物にならないレベルだ」と悲観的に感じてしまいました。

そうした状況を脱出できたのは、講師の方と研修生仲間の支えがあったからです。講師の方は、私の基礎的な理解不足を見抜いて、他の研修生に自習させている間などに、私のレベルに合わせて解説してくださいました。お陰で理解への取っ掛かりができ、研修の合間に参考書などを読んで猛勉強することができました。

また、研修生の仲間たちも基礎知識がない私に、「一緒に電気系のエンジニアになろう」という態度で接してくれました。研修後半の実技講習では、仲間とともにオシロスコープを使ったり、ハンダ付けをしたり。互いに教え合うことで実技を習得するスピードは速かったと思います。メンバーに支えられて、何とか研修を全うすることができました。とても感謝しています。

「設計に携わる」夢の実現に近づいた

研修を修了した後、澤崎さんの仕事にどのような変化があったのか、教えてください。

エアコンの室外機を製造している現場で、電気回路を含めた設計の評価業務に携わっています。実は、この現場に携わることは、研修期間中に決まりました。研修生に対して、「研修で身につけた、新たなスキルを活かせる現場」を営業さんが探してくれる体制になっているので、スムーズにジョブチェンジが実現しました。

「評価業務」に携わっている点では以前と変わりませんが、設計部門の中で仕事をしているので、自分がどのような知識・スキル・経験を積めば設計業務に移れるのか、よくわかります。さらなるキャリアアップへの道筋が目に見えていることが、研修前と大きく違うところですね。収入も増えましたし、「V-UP研修」を活用して良かったと思っています。

実務的なことで言えば、研修でオシロスコープの使い方を習得できたのは大きかった。電気系の業務では、オシロスコープが使えなければ、文字通り「話にならない」ので。お客様にも「すぐに実務に就けるスキルを持っている人材」と評価していただいているのではないでしょうか。

最後に、今後どのように成長していきたいか聞かせてください。

電気系エンジニアとして、設計業務など上流工程に携われるようになりたいですね。一緒に研修を受けて、ともに電気系エンジニアへの一歩を踏み出した仲間とも助け合いながら、さらなるキャリアアップを果たしていきたいです。

【制度解説】約2年で、300名近くのエンジニアが研修を受講しています

「V-UP研修制度」の特長を教えてください。

V-UPは、学生時代に該当分野の勉強をしていた方や、ある程度現場で経験を積んだエンジニアを対象に、より高いレベルの知識とスキルを身につけていただき、キャリアアップをサポートする研修制度です。これまでに、全国各地から300名近いエンジニアが更なるスキルアップを目指し、研修を受講してくれていますし、中には澤﨑さんの様に、OSTechに在籍しながらジョブチェンジを実現された方も多数います。
現在、機電系は「①組込研修」「②電気ハード研修」「③PLC研修」「④CAE解析研修」、IT系は「⑤CCNA研修」「⑥Java研修」と6つの研修を行っています。そして今後も市場ニーズの高い研修を構築していく予定です。

希望者は、どのように申し込めば良いのでしょう。

営業やキャリアアドバイザー、リーダーから推薦いただいた方に対し、我々バリューアップ推進課のメンバーが面談を行います。その後、問題解決テストを受けていただき、合格すれば受講という流れです。ですから、まずは担当営業やキャリアアドバイザー、チームリーダーなどに、「V-UP研修を受講してキャリアアップしたい」と相談することから始めてみてください。

最後に、キャリアアップを目指すOSTechの若手エンジニアに向けて、メッセージをお願いします。

今の仕事から離れて、新しい分野に挑戦するのですから、不安はあると思います。それでも「キャリアアップしたい!自己成長したい!」という意欲の高い方の受講を心から歓迎します。研修中は、私を含めバリューアップ推進課のメンバーや講師が、エンジニアの学びをサポート。技術面だけでなくコミュニケーションの方法やキャリア相談など、徹底的に寄り添っていきます。ですから、安心して「V-UP研修」を活用してほしいですね。成長意欲の高いエンジニアの方のチャレンジをお待ちしています。

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