Career Story
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2025.06.09
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2025.06.09
アウトソーシングテクノロジーのエンジニアは、様々な現場での業務を通じてキャリアアップしていく。しかし、常に望み通りの現場で仕事ができるわけではない。そうした問題を解決する社内制度がOSTechにはある。機電事業本部が運営している「ポスティング制度」だ。公示された求人案件にエンジニアが自ら応募し、選考に合格すれば今の現場から移ることができる。今回はこの制度を活用して、理想の職に就くことができた横浜支店のエンジニア、須藤潤さんを取材。エリアマネージャーとして制度の認知度向上に取り組む松本大介氏を交え、制度活用がエンジニアのキャリアをどう変えていくのか、語り合ってもらった。
■松本 大介(機電事業本部 エリアマネージャー/ 厚木支店)
■須藤 潤(機電事業本部 / 横浜支店)
須藤 「自動車のECU開発に携わりたい」という強い想いがあったことがきっかけです。もともとOSTechに入社した当初は、ECUの先行開発プロジェクトでソフトウェアの設計・実装・検証業務に携わっていました。しかし、その後は現場が変わっていき、カーナビの組み込みソフトウェアを開発する仕事に携わっていました。※ECU 自動車内に搭載される電子制御ユニット
「日本の強みである自動車分野でエンジニアとしてキャリアアップしたい」という私の想いに合致している仕事ですし、ソフトウェアの設計から実装・検証まで一貫して携われるので、それなりにやりがいを感じていました。しかし、自動車の心臓部になるECUの開発を手がけることで得られるやりがいは、比較にならないほど大きい。ですから、ECUへの想いをあきらめきれませんでした。そんなときに、オンラインの社内掲示板で公募情報を目にしたのです。
公募していた業務はECUのソフトウェア開発で、まさに私が望んでいた分野。しかも、その公募情報ではお客様の社名は伏せられていたのですが、私は「あの会社だ!」とピンと来ました。私の兄の勤務先で、社風や労働環境について兄からよく聞いていた話と一致する点ばかりだったからです。その自由な社風に以前から憧れていたこともあり、すぐに応募しました(笑)。
松本 確かにOSTechのエンジニアの中には、「いまの仕事は、本当に自分がやりたい仕事ではない」というモヤモヤした想いを抱えている人も少なくないと思います。須藤さんもその一人だったのでしょうね。しかし多くの場合、「希望の仕事に就きたい」という想いをかなえようと自発的に動けず、望んだキャリアを築けないまま、結局OSTechを退職してしまうケースもあります。それは本当に残念ですよね。
しかしポスティング制度を始め、エンジニアが本当に希望する業務に携われるチャンスを提供する仕組みを、会社として整えているのも事実。そうした仕組みがあることを知ってもらい、活用してもらうことで、エンジニアの皆さんに「望み通りのキャリア」を手にしてもらいたいと思います
須藤 応募後、すぐにセクションリーダーの方から連絡があり、案件の概要を説明していただきました。次に営業さんとの面談を行い、お客様との面談日程や配属時期など具体的なスケジュール調整を進めました。その後面談を経て、数日後には無事に「決定」の連絡。この知らせは本当に嬉しくて、すぐに兄に連絡しました。お客様の社名を伝えるとかなり驚いていましたが(笑)。
ただ、今回の話があまりにもスムーズに進んだため、急にその時点での現場を離れることになり、心苦しい気持ちもありました。結局、契約更新のタイミングも配慮し、配属時期を3ヵ月遅らせてもらった後に新しい現場に移ることになりました。
須藤 まずは希望していた通り、ECUの開発業務に携われている充実感があります。また、開発の上流工程に関われることにも大きなやりがいを感じていますね。過去に携わったECU開発では、ほぼ完成した設計に基づき、実装と検証を行うだけでした。それに対し、いまは自動車メーカーのプロジェクトメンバーの一員として、要件定義や基本設計なども担当しています。ECUだけでなく、それが制御するエンジンの挙動に関する知識も要求されますが、そうした専門知識を習得できるのも、やりがいにつながっています。
それに加えて、形式張らない自由な労働環境になったことも大きな変化です。勤務体系はフレックス制度で、在宅勤務も自由。自分の来たい時間に来て、帰りたい時間に帰れるため、働きやすいですね。
松本 制度を活用する上で、少しでも不安がある人は、リーダーやキャリアアドバイザーなどによく相談してほしいですね。須藤さんの場合は、一人で応募を決めて希望をかなえましたが、それができる人ばかりではないかもしれません。須藤さんのような前向きな人は、会社がサポートしなくてもキャリア向上に向けて自分からどんどんチャレンジします。でも、エンジニアの中には、キャリア形成に受動的な方も多いのではないでしょうか。目の前に仕事はあり、ちゃんと給与が支払われて生活できるのですから。
ポスティング制度は、むしろそういう人たちにチャレンジできる機会を提供するものです。現在の仕事やキャリアをめぐる環境にほぼ満足している人でも、オンライン社内掲示板にとても魅力的な公募案件がアップされたのを目にしたら、心が動くでしょう。そこからキャリアアップへの意欲を持ってもらうことで、チャレンジに向けて動き出していただきたいのです。
ただし、ポスティング制度を活用しようと思った人は、その仕事に携わるまでのプランをしっかり考えたほうがいいでしょう。希望通り新しい仕事に就けたとしても、お客様の期待に応えられずに挫折してしまったら、キャリアの停滞が生じてしまいます。ですから実力面であまり背伸びをせず、「やりたい」だけでなく、「今の自分に合った仕事」を見つけてほしいですね。
須藤 より「グローバルで活躍したい」という志向が強まりました。いまの私の業務は、自動車メーカーからの要望を受け、それをシステムに落とし込む設計を考えて資料を作成。この資料を海外のエンジニアと共有し、実際の開発を依頼。その後、国内で機能テストを行い、クリアできればお客さまに最終資料を提出する、という流れです。
そのプロセスでは、英語でのコミュニケーションも頻繁にあります。たとえば、海外のエンジニアチームに要求仕様を説明して、ソフトウェア開発を依頼したり、また海外チームからの質問に対応したりします。おかげでいまの現場に来る前より、英語力はだいぶ上達したと思いますね。そうした環境で鍛えられていることで、「今後も英語を用いる現場で働きたい」という気持ちも湧いてきました。
須藤 私もそうでしたが、今の仕事が「ちょっと違うな」と思いながら働いているエンジニアは非常に多いと思います。私はオンライン社内掲示板で公募情報を見て、すぐに現在の現場を決めてしまいましたが、松本さんがおっしゃったように、まずは営業さんやキャリアアドバイザーの方に気軽に相談してみてもいいと思いますね。私たちエンジニアは、日常の業務をこなすのに精いっぱいで、どうしても今後のキャリア形成に対して受動的になりがちです。でも本当にやりたい仕事があるなら、ポスティングをはじめ、会社の制度をもっとうまく利用して、キャリア向上に挑戦した方がいいと思います。
松本 チャレンジ精神のあるエンジニアが積極的に制度を活用できるよう、ポスティング制度の認知度を上げていきたいですね。そして、エンジニアのキャリアが向上した事例をもっと増やしたい。ポスティング制度を使って「チャレンジしたい」と手を挙げる人が増えれば、全社的にも「挑戦」の気運が盛り上がってくると思うのです。そうすれば、営業さんももっと高いスキルが求められる高度な案件を獲得しようと考えるようになり、OSTech全体で良い循環が生まれると思います。ゆくゆくは「OSTechのエンジニアの異動は、すべてポスティングで行われる」くらいにまで制度の活用が広まってほしいと考えています。
ポスティング案件については、社内掲示板から募集しています。
興味のある方は、ぜひチェックしてください!