Career Story
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2025.02.10
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2025.02.10
2024年12月13日。東京・丸の内のアウトソーシングテクノロジー(以下、OSTech)にて、機電事業本部の技術者表彰式が開催された。2024年度より「Over35(35歳以上)」、「Under35(35歳以下)」、「ルーキー(新卒)」、「優秀拠点」の4部門を創設。全国各エリアの技術者リーダーによる推薦プレゼンを元に、選出された総勢13名(内1名は拠点代表)が本社に集結し、表彰された。そこでONLINE MAGAZINEでは、それぞれの表彰部門から佐々木沙季(仙台支店)、太田雅之(神戸支店)、石川遥陽(厚木支店)を招き、座談会を企画。佐々木、太田、石川の3名に、受賞の対象となった仕事について、詳しく語ってもらった。
■佐々木 沙季(機電事業本部 仙台支店 / 「Under35」部門)
■太田 雅之(機電事業本部 神戸支店 / 「Over35」部門)
■石川 遥陽(機電事業本部 厚木支店 / 「ルーキー」部門)
佐々木 私は大手半導体メーカーさんの現場で、購買業務など技術部門のサポートに携わっています。その中で、基幹システムの大規模な変更にともなう検証業務を任されました。私のミッションは、システム変更後も業務が止まってしまわないように、スムーズに移行すること。そこで心がけたのは、テスト環境での検証を反復することでした。システム変更によって、どのような不具合が起こったり、作業ミスが発生したりする可能性があるのか。それを事前に予測・定義したうえで、仮想環境でその可能性を「つぶして」いきました。本当に、何度も何度も徹底して検証していきましたね。
その結果、システム変更やその後の検証作業にかかる工数の大幅な削減に貢献できました。さらに、この功績が評価され、「約5,000名の従業員の中で、すぐれた仕事をしたメンバー」として表彰されたのです。私は社外のメンバーにもかかわらず、その1人に選出されました。お客様先の統括部長さんからも、「あなたのおかげで今、この部門が成り立っています。ありがとうございました」と、直接、声をかけていただきました。
佐々木 はい。私の業務は「支障なく進めて当たり前」という側面があり、高い評価に結びつきにくい。でも、「見てくれている人は、ちゃんといるのだ」とわかったことが、とてもうれしくて。プロジェクトの進行中は、終わりが見えない日々が続き、正直、くじけそうになることもありましたが、「絶対システムの移行を成功させる」という強い想いを持ち、やりきったことが報われました。一緒にがんばってくれたチームのメンバーに対しても、感謝の気持ちでいっぱいになりましたね。
太田 私はカーエレクトロニクス分野のメーカーさんをメインのお客様として、設計や評価業務に携わっています。対象にしているのは、車両システムを制御するECUやドライブレコーダー、カーナビといった製品における電気・電子回路。私自身は、その請負開発を担うチームの責任者を務めながら、「請負と派遣の連携体制」を築き上げたことが、今回の表彰につながりました。
神戸支店には請負チームと同じお客様の現場で業務を行っている、派遣のエンジニアもいます。そうした派遣のエンジニアが顧客先の業務に精通してきた段階で、請負開発チームに移ってもらい、より高度な業務に取り組んでもらう。一方、請負開発で活躍しているエンジニアに、派遣チームに移ってもらい、チームメンバーのエンジニアのお手本になってもらうことで、スキルの底上げを図るのです。
このように、派遣と請負のエンジニアが柔軟に連携することで、顧客に対する業務対応力が全体として向上し、双方の部門の売上アップにつながりました。また、エンジニアでありながら、営業活動に貢献したことも評価されたのではないでしょうか。
太田 お客様からハードの請負開発を依頼される時、「〇〇分野の△△機器の電気・電子回路を設計・評価ができませんか?」などと、かなり具体的にリクエストいただくケースが多いです。しかし、営業担当者はエンジニアではないため、すぐに返答できないケースも。そうした際に、私が最適と思うメンバーに声をかけて、エンジニアの意向も聞いたうえで営業に伝える。結果、優秀なメンバーをすばやくアサインでき、顧客満足の向上につながるほか、営業担当者の負担軽減に貢献できたと思います。
石川 私は、大手自動車メーカーさんをお客様とする、請負開発チームに所属。検証業務をメインに担当しています。実は、2024年の4月に新卒で入社したばかり。ほかのお二人のように、何か大きな仕事を成し遂げたり、特別なことをしたりしたわけではないので、正直、「なぜ私が受賞者に?」と。ただ、「今、自分が何をすべきか」を常に先回りして考え、上司の方に「次はこの業務をやりますね」と自らかって出て、仕事をするように意識しています。
そうした姿勢を継続した結果、周りの先輩や上司に教えていただいたこともあり、徐々に業務の流れが理解できるようになってきました。お客様と直接かかわることはまだないのですが、業務が終わるごとに上司の方から「ありがとう、助かった」と言ってもらえることが増えてきました。そうした仕事に対する姿勢が評価されて、今回の受賞につながったのかもしれません。
石川 検証業務の準備のひとつに、プログラミングを行う作業があるのですが、それを私が担当したことがあります。文系出身なので、入社するまでプログラミング経験はまったくなかったのですが、先輩に教えてもらうことで、少しずつできるようになってきていました。そこで、「何か仕事で貢献できれば」と、自ら志願して担当させてもらいました。今は「もっとプログラミングができるようになりたい」という想いが強くなっていますね。
佐々木 私の場合、OSTechに入社する前は、大手小売業の売り場責任者や自動車メーカーの経理業務など、IT業界とはまったく異なる分野でキャリアを積んできました。その後、結婚して子どもが生まれたのを機に「もっと子どもと一緒にいれる仕事がしたい。そして、どうせ転職するなら新しいことに挑戦したい」という気持ちで、OSTechに入社したのです。まったく畑違いの仕事ですが、小売業時代に培ったコミュニケーション力や、正確かつスピーディに業務を行っていた経理業務の経験は、今の業務に活かせていると思います。
また、業務で不便な点などがあれば、それをそのままにせず、「改善しましょう」と声を上げるよう意識しています。そのほうが業務効率化につながり、結果としてお客様への貢献度が高まるからです。ちなみに、転職時の希望通り、OSTechに入社後、子どもと過ごす時間は増えました。
太田 私は、20代からさまざまな大手メーカーさんの現場で、派遣エンジニアとして経験を積んできました。そして、2018年からOSTechにジョイン。仕事で心がけているのは、請負開発チームの責任者として若手に信頼される上司になることです。そのため、若手メンバーと積極的にコミュニケーションを図っているほか、請負開発においてはできるだけ若手の希望に沿える案件をアテンドするようにしています。
それに加えて、案件のリスク管理を徹底しています。請負開発は納品して初めて報酬がもらえる。極端な話、もし納品できなければ1円ももらえず、会社に損害を与えてしまい、エンジニアへの報酬も支払えない。そのため、例えば3か月先の納品に向けて、どのようなチーム体制であれば納品が可能か。あるいは、どのようなリスクがあって、どうすればそうしたリスクを回避できるか。そうしたことを常に考えたうえで、納品まで必ずやりきる。それが私の使命だと思っています。
石川 まったくの未経験で新卒入社した私は、アピールできるようなキャリアはまだありません。ただ、5歳から高校3年生までの13年間、新体操を続けてきた経験があります。ケガが原因で引退してしまったのですが、全国大会入賞を目指して、本気で取り組んでいました。そこでのリーダー経験や忍耐力、責任感の強さなどが、今の仕事に活かされていると思います。
社会人1年目でありますが、組織で働くうえで、周りの人とコミュニケーションを図ることを強く意識しています。例えば、工程や担当があるように、知識を互いに共有し補い合って効率的に業務を進めています。また、私が検証業務を担当している自動車部品は、完成品ではないため、事故が起こるリスクはゼロではない。そこでなにか普段と違うことがあったら、すぐに上司に報告したり、周りに共有したりするように心がけています。
加えて、請負チームの親睦を深めるためにBBQイベントを開催。取りまとめ役として同期入社のメンバーと共に運営しました。「諸先輩方と仲良くなりたい」と思い、企画した本イベントは大成功。普段関わりが少ないメンバーとも繋がりができたことで、チーム内のコミュニケーションがより円滑になりました。
佐々木 このたびは、すばらしい賞に推薦いただき、ありがとうございました。今後もこの賞に恥じぬよう、日々の業務に対して真摯に取り組み、お客様との信頼関係を築いていきます。その結果としてOSTechとお客様のさらなる信頼関係の強化につながっていけば、と考えています。
太田 まずは、日々お世話になっている神戸支店のメンバーにお礼を申し上げます。その恩返しとして、支店の売上と利益に貢献するのはもちろん、若手の教育に力を入れていきたいですね。そうすることで、他社に負けない高い技術力のある会社へと成長させ、エンジニアが働きやすく、将来に不安がない会社へと発展させていけたらうれしいですね。
石川 今回は推薦していただき、本当にありがとうございます。賞をいただいたときは驚きとともに、うれしさも感じました。今では、「選んでいただいた方たちを後悔させないように頑張ろう!」という気持ちです。これからも日々成長し、「石川さんがいれば大丈夫だよね」と思っていただけるような存在になりたいです。
機電事業本部 本部長 松本さんよりメッセージ
今回、表彰された12名と1拠点のみなさん、おめでとうございます。
表彰式を通じて、技術者みなさんのお客様先での素晴らしい貢献が、会社の拡大につながっていることを改めて感じています。全国の技術者と共に一蓮托生でやっていくことが、さらなる会社の大きな発展につながるため、今後も隔たりなく意見を言えるような組織にしていきましょう。