Career Story

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2020.06.01

【技術管理部】若手エンジニアが定年まで働ける。そんな会社づくりに貢献したい

PROFILE

  • 遁所 立彦(技術管理部)
    ◆入社年/2010年
    ◆出身/新潟県
    ◆趣味/野球(少年野球のコーチ・審判)

自動車プラスチック製品の設計エンジニアとして活躍していた遁所(とんどころ)立彦。「一生、この道で食べていくのだ」──。そんなキャリアプランが、リーマンショックで崩れ去ってしまう。そこで遁所は、多種多様な働き場所があり、複数の専門分野を経験できるアウトソーシングテクノロジー(以下 OSTech)へ転職。オーディオ機器の設計に携わるなど、未経験の分野を切り開いていく。現在は本社の技術管理部で、若手エンジニア向けの研修体制の充実に取り組む。エンジニアとしてのキャリアをどのように築いていったらいいのか、経験談をまじえながら語ってもらった。(この記事は2020年2月12日の取材をもとに制作しました)

若手のキャリア形成に役立つ研修を提供しています

「10年後、20年後、エンジニアとしてステップアップしているために、次はこういう勉強をしてみませんか」。私が所属しているのは技術管理部。OSTechで働く若手エンジニアのみなさんに研修プログラムを提供しています。そこには、みなさんそれぞれの職種・経験に応じたキャリア形成に役立つ学びを提供したい、という想いが込められています。たとえば、生産技術をメインでやっているエンジニアには、次のステップアップとして、3D CAD講座など設計面のスキルが身につく講座を提案しています。

OSTechはここ数年の急激な成長にともない、若手の数が非常に増えています。そのぶん、どうしても経験値や知識面に不足が生じやすい。そこで、技術管理部では若手向けの研修にチカラを入れています。派遣先の業界の基本知識や、「その業界でいまなにが求められているか」といった内容とともに、「そこで得た知識・経験をもとに次のキャリアへ進む」ためのカリキュラムも用意しています。

営業向けの研修も開講しています。営業の方々に技術のことを知ってもらい、エンジニアと派遣先とのマッチングの精度を高めていくねらいもあるんです。技術のことがわかっている営業は、お客さまの担当者が「〇〇ができるエンジニアに来ていただきたい」とおっしゃったとき、その人物像を明確にイメージできる。ですから、最適な社内のエンジニアを派遣することができ、派遣されるエンジニアもお客さまも、双方が満足するわけです。

いまはマンパワーの問題で関与度が減っていますが、以前は、私たち技術管理部がエンジニアと派遣先のマッチングにかなり、かかわっていました。当時、私が携わった具体例をあげると、「ひとりで黙々とやる作業は得意だけど、コミュニケーションが苦手」という、入社して数年目の化学系エンジニアのケースがあります。どの派遣先でも、コミュニケーション不足から、うまくフィットしないことが続いていた。それが、実験に没頭できるような派遣先に配属されると、そこにガチッとハマったんです。いまでは、お客さまから離してもらえないくらい重宝されているそうです。

「どんな人にも必ずあう活躍先がある」という実感を得たできごとでした。マッチングの精度が高ければ高いほど、若手エンジニアの満足度が高まることはよくわかっています。マッチングの実務を担う営業への研修にもチカラを入れているのは、そのためです。

「マルチスキルでなくては生き残れない」

私自身がエンジニアを志したのは、近所に親せきが経営している自動車の修理工場があったことがきっかけです。その工場へよく遊びに行って、車とふれあいながら育った。結果、「将来こういうものをいじれる人になりたい」と思うようになり、大学は機械科を選択。自動車のプラスチック部品をあつかうメーカーへの就職を決めました。スタートは、CADオペレーター。設計者から渡された設計図をデータ化するのが役割でしたが、ナマイキだったんです。「もうちょっと、こんなふうにしたらいいんじゃないですかね?」なんて、先輩の設計エンジニアさんに意見していましたから(笑)。それで「じゃあ、オマエがやってみろ」ということで、設計エンジニアになったんです。

設計エンジニアになって4~5年がたったころには、プラスチック製品の設計の分野で相当の経験値を積みました。ハードウェア設計の世界は、経験値による仕上がりの差がものすごく大きい。たとえば「デザインの美しさを追求したら機能が不足した」なんていうこともザラ。それを両立させる設計ができるようになるには、ひたすら経験を積み重ねて、バランス感覚を身につけるしかないんです。

私自身は4年目ぐらいで、「この道のプロフェッショナルとして一生やっていけそうだな」と思えるようになりました。結婚して子どもをもうけたのも、キャリアプランが明確になってきて、“食っていける”という自信がついてきたから。でも、そんな私の見通しを打ち砕くできごとが起きてしまいました。リーマンショックです。

会社の売上は激減。相当数の仲間がリストラでいなくなり、私自身も給与をガクンと下げられてしまいました。「子どもがいるのに、これではキツイ…」。給与明細を見つめながら「転職するしかない」と決めました。そのとき、「プラスチック製品の設計以外の仕事ができる会社へ行こう」と。ひとつの専門分野しかできないのでは、その分野の景気が悪くなったとき、キャリアプランが崩壊してしまうことを身をもって知ったからです。「これからはマルチスキルをもっていないと厳しいのではないか」「もう少し、手広くいろんなことができるエンジニアになりたい」と思うようになっていました。

大手自動車メーカーのクルマ向け機器を開発

そんななかで、アウトソーシングの子会社で、技術者派遣を手がけていた聖翔株式会社へ入社しました。いきなり給与が上がったのをおぼえています(笑)。派遣会社なので、いろいろな現場があり、マルチスキルを身につけることができそうだと。また、「バリバリのエンジニア気質の人たちがすごく楽しそうに仕事している」「エンジニアがいろんな意見をいいあえる、風通しのよさそうな会社」という印象があったことも決め手になりましたね。そして私が入社して間もなく、聖翔がOSTechに社名を変更。アウトソーシンググループの技術分野を担っていくという展望と、「会社が成長軌道に乗ったな」という実感がありました。

入社後には、希望通り、まったくの未経験分野の仕事に就きました。カーオーディオの設計です。音響関係のエンジニアリングは、私にとって未知の世界。すべてゼロから勉強しました。ただ、あつかうプロダクトが自動車向けだったので、前職での知識・経験が活かせました。

いちばん手ごたえがあったプロジェクトは…、そうですね、大手自動車メーカーの高級車向けオーディオ機器を開発するプロジェクトでしょうか。運転手を雇うような海外富裕層をメインターゲットにしたクルマに、後部座席で高画質・高音質で映画などが鑑賞できるシステムを搭載しよう、という企画でした。大手メーカーに在籍している優秀なエンジニアたちと議論しながら、最先端のテクノロジーを導入。走行する車内でHD画質が鑑賞できるシステムを開発し、「やりきれた」と感じました。

派遣だからこそ50・60歳でもキャリアアップ可能

また、社内ではセクションリーダーを担当。150人ものメンバーをまとめるのは初めてでしたし、年輩のエンジニアも多数いらっしゃいました。ベテランの方から、「認めない」といわれてしまったこともあります。でも、コミュニケーションを密に取る努力を続け、徐々に理解は得られたかと思います。そんなところを評価していただけたのか、本社の技術管理部から誘いを受けました。「新しい知識や経験を得られそうだ」と思えたので、異動に応じたというわけです。

技術管理部で、さらにOSTechの研修・教育体制を拡充させ、みなさんのキャリアアップをサポートする。ひいては、若手エンジニアのみなさんが、安心して定年まで働ける会社をつくっていくことが、私自身の今後の目標です。私は前職で、「定年まで働けるかどうか」という点が不安でしかたがなかった。年齢が若いほど、新しいテクノロジーに対する感度は高いので、“エンジニア35歳定年説”なんていわれていますから。いま現場にいるエンジニアのみなさんも、きっとそんな不安を抱えていらっしゃると思います。

でも、よくよく考えてみればOSTechほどの「エンジニアとして、最前線で長く働ける会社」はそうそうないと思うんです。50歳・60歳になっても、現場へ派遣されるわけですから。派遣ではない一般的な社員として働くエンジニアだと、なかなかそうはいかないですよね。「管理職になる」というキャリアしかないケースが多いですし、かといって50歳になってから転職しようとしても、なかなか転職先が見つからない。OSTechであれば、管理職にもなれるし、現場で働く道もある。そんなOSTechならではのメリットを、若手エンジニアのみなさんが存分に享受できるような仕組みをつくっていきたいと思っています。

編集部が直撃インタビュー! この機会に聞いちゃいました

まず、社内の研修を受講することによって、キャリアアップできた若手エンジニアの例をシェアしてください。

たくさんありますよ。たとえば、新卒入社して最初の派遣先ではIT機器の保守メンテナンスの業務に就いていた方。「設計をやりたい」ということで、プログラミング言語とシステム開発についての研修を受講。3年目で、はれて設計の現場へと派遣され、給与も大きくUPしたそうですよ。

なるほど。でも、研修で身につけたスキルを活かせる現場に、必ず派遣されるとも限らないのでは…?

できるだけ希望通りになるように、技術管理部としてもサポートします。キャリアアドバイザーや営業とも連携して、エンジニアから「派遣先を変わりたい」という声があがってくれば、引き継ぎ期間や後任などを調整し、当人が次の現場に行けるように支援します。だから遠慮なく、相談してほしいですね。

わかりました! 研修体制について、これからどういう点を充実させていきますか。

地方開催の研修プログラムを増やしていくことです。首都圏はKENスクールがありますが、地方の方からは「行きやすい研修がない」という意見をもらうことが多いので。

では、研修以外の面で、「もっと会社をこうしていきたい」と考えていることはありますか。

そうですね…。会社からの情報発信がもっとあるといいですね。毎月1回とか、そのぐらいの頻度で、社長や役員からのメッセージが発信されるとか。現場のモチベーションの向上につながると思うので。インサークル開設のおかげで、昔と比べて、現場での情報が足りていない感はだいぶ改善した印象があります。あとは、それにプラスして、会社全体の方向性を指し示すような情報発信があれば、と。

それは、技術管理部ではなく、広報ブランディング室が解決するべき課題ですね(汗)。社内報での発信を検討します。話題を変えて、遁所さんがプライベートで熱中していることを教えてください!

野球です。息子が所属している少年野球チームのコーチもやっているので、休日は朝から晩まで息子と一緒に野球に打ち込んでいます。昨年は、神奈川県の学童審判員の免許も取得したんですよ。もう野球漬けですね。しかし、寄る年波には勝てず、生まれて初めて野球で肩を壊したことも告白しておきます(笑)。

名誉の負傷ですね(笑)。それでは最後に、若手のエンジニアに対して、メッセージをお願いします。

OSTechは「見つけたいことが見つけられる会社」「やりたいことをやりやすい会社」だと思っています。案件が多数あるので、キャリアについての目標があるエンジニアには、それをめざすプロセスに適した派遣先が必ずある。また、「まだ目標が見つかっていない」というエンジニアには、研修などで技術を磨きながら、めざすべきものを見つけていける機会がある。

そのうえ、各業界のトップクラスに位置する大手企業のエンジニアと一緒のプロジェクトで、彼ら・彼女らと同じレベルの仕事を任せてもらえる。さらに、私自身が派遣エンジニアから技術管理部に異動したように、最近は社内での異動も以前より活発になっています。活躍できる場は本当に数多くあるんです。

ただ「キャリアの選択の幅が広い」というOSTechの強みを活かすためには、自分で考えて、自ら動こうとする姿勢が不可欠です。仕事ができる人ほど、お客さまから「ずっとウチにいてください」といわれるので、居心地がいい。そうなると、動きづらくなる傾向もあります。ですから、若手のみなさんには「3年後くらいには異動することを視野に入れてキャリアを考えるように」と伝えたいです。目の前の仕事が忙しいなかで、先々のキャリアを意識するのは難しいと思いますが、年に1回程度でもいいので、自分のキャリアを考える時間をつくってほしいですね。