Career Story

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2024.09.30

【ダイバーシティ推進PJ企画/『because I am…』】世界に通じるエンジニアへの成長に、韓国語の勉強を役立ててください

ものづくり産業が拡大する高崎市。その増大する人材ニーズに応えようと、アウトソーシングテクノロジー高崎支店では外国籍エンジニアの採用に力を入れている。韓国出身のソ ヨンイク(徐 榮翊)もその一人。今回は、エンジニアの仕事と並行して、支店のエンジニア向けに韓国語を教えているというソを取材。語学教室を開いた経緯や、OSTechにおける多様性の風土について語ってもらった。

~『because I am…』とは~
「自分らしさ」を軸にして楽しく輝きながら働く人々や取り組みを紹介する、OSTech ダイバーシティ推進プロジェクトの新企画。それぞれが好きなことや得意なことを生かし、働き方に「自分らしさ」を反映させている人々にスポットライトを当て、多様な働き方の魅力を発信いたします。

PROFILE

  • 徐 榮翊 ソ ヨンイク(高崎支店)
    ◆入社:2023年(中途)
    ◆趣味:キャンプ、旅行、カメラ

韓流ファンは語学の上達が早い!?

ソさんは今、社内のエンジニア向けに韓国語を教えていると聞きました。語学教室を開くことになった、いきさつを教えてください。

高崎支店には外国人エンジニアが数多く在籍しています。ですから、「それぞれの言葉を教え合えば、文化や価値観の違いについて理解が深まり、一緒に働く仲間としてのチームワークが高まるはずだ」と考えたことが、きっかけです。「まずは私が率先して始めよう」と思い、リーダーに「韓国語を教える勉強会を開きたい」と提案しました。

提案を採用していただき、2023年8月にスタート。今は支店のメンバー、3名の方が受講してくれています。今後、高崎支店に在籍している他の外国人エンジニアに講師になってもらい、中国語など他の外国語の講座が増えていくことを願っています。

どのようなカリキュラム・スケジュールなのでしょうか。

受講生の韓国語レベルに合わせて、個別に指導しています。初級レベルの方は、まずはハングルの読み書きから。中級レベルからスタートする方は、文法の勉強や会話の実践に取り組んでもらいます。講義は毎週、水曜日に会議室で行い、1回当たり120分程度。「韓国語での日常会話がスムーズにできる」レベルまで上達したら“卒業”と認めます。

“生徒”の皆さんは、順調に上達していますか。

そうですね。皆さん楽しみながら勉強しているせいか上達も早いですね。先日、「旅行して楽しかった場所」をテーマに、韓国語で1分のスピーチをしてもらう機会を設けたとき。事前にかなり勉強してきたようで、文章を読み上げる感じではなく、スラスラと話しはじめた方がいて、驚きました。「どうやって勉強のモチベーションを高めているの?」と聞いたところ、「私は韓国の俳優やアイドルが大好き。翻訳なしで韓国ドラマやK-POPが楽しめるようになりたくて」と。こうした明確な目標があると、早く上達しますね。

ニッポンのクルマの最先端技術に憧れた

楽しそうな“授業”ですね! では次に、ソさんがエンジニアという職業を選び、韓国ではなく日本で働こうと考えた経緯を聞かせてください。

高校生の時に父が新しく自動車を購入したことが、「エンジニアを目指そう」と思ったきっかけになりました。その車に使われていた技術に興味が湧き、大学での専攻に自動車工学を選択。そして学生時代に、日本へ旅行したとき、日本の自動車メーカーが運営していた、モビリティ体験型テーマパークを見学して、衝撃を受けたのです。

日本車のデザインの美しさ、ハイブリッドによる燃費の良さ、素材や加工方法の工夫による耐久性の良さ。すっかり魅了されてしまいました。このとき、「自分もこうしたクルマを設計したい」と思うようになり、大学卒業後、1年半ほど日本に留学し、日本語を学びました。

ただ、ちょうどリーマンショックによる不況の時期。日本での就職は難しかったので、いったん韓国に戻り、大学院で自動車用センサーの技術を研究。修士課程を修了後、もう一度、来日して、SES事業を展開している会社に就職しました。群馬県にある日本の大手自動車メーカーの現場で、エンジニアとしてのスタートを切ったのです。

操作スイッチのわずかな突起を調整する

その後、OSTechへ転職するわけですね。

はい。当時の私の雇用形態は非正規だったので、正社員雇用の会社へ転職したかったのがきっかけでした。OSTechの高崎支店であれば、これまでと同じ現場で働くことも可能で、しかも正社員で給料がアップする。それに、OSTechは当時の勤務先以上に、日本の大手自動車メーカーとの取引実績が豊富だったので、エンジニアとしてのキャリアの可能性が拡がることも魅力でした。

OSTechへ転職した後、エンジニアとして一番、やりがいを感じたエピソードを聞かせてください。

自動車のコントロールパネル上に取り付けるスイッチを設計したことです。自動車の運転時の様々な操作は、タッチパネル上で行うことが主流になっていますが、走行中に操作する場合、物理的なスイッチのほうが使いやすいケースも。ですから、物理的なスイッチがなくなることはないのですが、メーカーは操作性を向上させる改良を常に続けています。私は、そうしたプロジェクトに、エンジニアとして参画することができました。

スイッチ部品は、ものすごく小さいもの。操作者が指で押し込む、ほんのわずかな突起の高さを細かく調整していく作業。試行錯誤を重ねながら、最適な高さを決めていきました。私が設計したスイッチが車に実装された時、自ら試乗してスイッチを触った時は、とても嬉しかったですね。

最後に、今後のキャリア目標を教えてください。

エンジニアとしてさらにスキルアップして、プロジェクトのマネジメントを任せてもらえるようになることです。夢であるマイホームを建てるために、もう少し給与をアップできたらいいなと。いま、妻と一緒に、ハウスメーカー巡りを始めたところなので、夢に向けて頑張りたいですね。

編集部が直撃インタビュー! この機会に聞いちゃいました

自ら発案して、支店の仲間に韓国語を教えているほど、“OSTech愛”の強いソさん。OSTechの自慢できるポイントはなんでしょう。

“出戻り”を歓迎し、暖かく受け入れてくれる風土があることです。それは、私自身が経験していること。実は一度、OSTechから離れたことがあって。東京の虎ノ門にオフィスがある自動車部品メーカーに転職したのです。韓国に本社がある会社だったので、「母国に戻るチャンスがある」と思ったことが理由でした。ところが、転職してすぐにプライベートで大きな変化がありました。高崎に住んでいる女性と結婚することが決まったのです。戸建てのマイホームが欲しいので、「それなら東京よりも高崎だね」ということに。

それで、OSTechの人事担当の方に相談したところ、「いま、退職者を再雇用する“カムバック採用”を積極的に推進しているので、歓迎しますよ」と。お陰で、復帰することができました。復帰した私を、支店の皆さんも、とても暖かく受け入れてくれて。以前とまったく変わることなく、接してくれました。韓国語教室を開いたのも、「私の復帰を歓迎してくれた仲間に、何か恩返しができないか」と考えたからという一面もあります。

支店の良い雰囲気が伝わってきますね! では、外国籍のエンジニアが働く場としてのOSTechの魅力はどんなところですか。

海外から来日して働く場合に必要な、さまざまな手続きを、会社がサポートしてくれるのがありがたいですね。例えば、日本での就労ビザの申請はもちろんのこと、銀行口座の開設から携帯電話の契約まで、日本での生活に必要な手続きを会社におまかせすることができるのです。私が新卒で入社したSES企業では、自分でやらなければならない手続きも多かったので、OSTechの手厚いサポートには本当に助けられました。

プライベートで熱中していることを教えてください。

私の趣味はカメラと旅行。今は子どもの成長を記録する写真撮影にプライベートの時間を使っていますね。旅行のほうは、まだ子どもが小さいため、あまり遠出ができなくて。もう少し大きくなったら、家族みんなで日本中を旅行したいですね。

※ダイバーシティ推進プロジェクトより※
「女性活躍推進プロジェクト」として活動してまいりましたが、この度「ダイバーシティ推進プロジェクト」へとプロジェクト名を変更いたしました。女性活躍推進に加え、より広範な多様性のある組織づくりを目指して、活動の幅をさらに広げてまいります。
すべての従業員が自分らしく活躍し、最大限の能力を活かせる職場環境の実現へ向けて、積極的に取り組んでまいります。
今後とも、皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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