Career Story
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2024.01.29
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2024.01.29
2023年12月8日。東京・丸の内のアウトソーシングテクノロジー本社にて、機電事業本部による年間MVPの表彰式が開催された。エリアごとに、上長の推薦プレゼンを元に選出された木村佑一(豊田支店)、伊藤美奈子(立川支店)、大津広明(長崎支店)、大内智子(高崎支店)、中川美保(富山支店)と、このMVP制度新設に尽力し特別表彰された平瀬龍一(機電事業本部直属)の6名が、機電事業本部 本部長の松本信一から表彰状を授与された。そこでOSTech ONLINE MAGAZINEでは、MVP受賞者6名による座談会を企画。前中後編の中編となる今回は、大内、中川、平瀬の3名に、受賞の対象となった仕事について、詳しく語ってもらった。【本記事は前中後編の中編です】
前編はこちら
大内 私の場合、OSTech社内への貢献を評価していただきました。具体的には、未経験でOSTechにエンジニアとして入社した方を主な対象に、3次元CADソフト『CATIA』の操作方法に関する研修の講師を務めています。私が所属している高崎支店は、自動車関連のお客様が多い。未経験者を現場にアサインしようとお客様に掛け合っても、なかなか決まらないケースが続いたため、支店でお客様にヒアリング調査をしたことがあります。すると、「未経験者の採用では、最近は『CATIA』が使える人材を優先している」と。
そこで、「支店の未経験メンバー向けに、『CATIA』研修を実施しよう」ということになり、現場で『CATIA』を扱う業務に携わっていた私に、講師役の白羽の矢が立った訳です。私自身、これまでずっと、最前線でエンジニアとして働くことだけに目を向けていた自分を反省し、「そろそろ後輩の成長を支援するとか、社内への貢献も考えなければいけない時期かな…」と思い始めていたところでした。どこまでやれるかわかりませんでしたが、チャレンジしてみることにしたのです。
大内 例えば、20代の女性エンジニア。元々、航空機関連のプロジェクトで、テストの業務に携わっていて。「このままスキルアップを続けて、いずれ設計業務に携わりたい」と希望していたのですが、健康上の問題があって休職してしまったのです。その後、復帰の見通しが立ったのですが、ブランクがあり、とても設計業務に携われそうにない。
その時、担当営業さんが『CATIA』研修を勧めてくれたそうで、私の講義を熱心に受講してくれました。結果、『CATIA』のエキスパートとして、自動車関連のお客様の現場で、設計業務に携わることができました。未経験者ばかりではなく、長いブランクのある方のお役にも立てることがわかって、うれしかったですね。
また、実は彼女は、高崎支店のメンバーではありません。講義はリモートなので、今は他の拠点の方も受講するようになっています。拠点の枠を越えて、「未経験だったが、すぐに現場が決まった」とか、「初めての現場で不安でしたが、お客様から『契約を延長したい』と評価していただけた」など、受講したメンバーからのうれしい報告があると、私自身、「講師をやって良かった」と思えますね。
中川 はい。実は、お客様と取引先との会合に「現場のエンジニアとしての知見をシェアしてもらえませんか」と、ご招待いただいて。私自身が企画・推進している現場の原価低減活動にも関わることなので、お引き受けしました。そのため、栄えある表彰式に出席できず、とても残念でした。
でも、今回のMVP受賞は、その原価低減プロジェクトが成功し、お客様の利益アップに繋がったことも評価対象。現場に出てすぐに、「紙の書類が多く使われているし、コストを削減できる余地があるのでは」と気付いて。お客様にペーパーレス化や仕入れ体制見直しなど、業務効率化策を提案したところ、「やってみて」とプロジェクトの推進を任せていただいたのです。結果、年間約600万円のコスト削減を実現。お客様の役員の方から「中川さんがいてくれて良かった。お陰様で大幅に業務効率を高めることができたよ」と評価していただきました。
中川 前職で経営者をサポートする仕事に携わり、経営的な視点を身につけていたことが大きいかもしれません。「無駄」を見つけると放っておけない性格になりました(笑)。また、今回のMVPに私を推薦してくださった上長には、「お客様の懐に入るのが上手い」と言われています。お客様の担当の方と深い信頼関係を築いた結果、OSTechの受注枠を拡大したことも、今回の受賞理由のひとつ。以前は、お客様から信頼されている競合他社とOSTechが1対1の割合で受注枠をいただいていたのですが、今は1対3にまで増えました。
それに加えて、同じお客様の現場に携わっているOSTechのメンバー5名のチームリーダーとして、仕事上の悩みにアドバイスしたり、時には人生相談に乗ったりして、成長のサポートをしていることも、評価していただけたようですね。
平瀬 私の場合、このMVP表彰制度の創設に尽力したことを評価していただきました。私は機電事業本部直属のエンジニアとして、全国の拠点・現場を支援するのが仕事。木村さんのように炎上プロジェクトの鎮火に当たることもあれば、伊藤さんや大内さんが手掛けた研修制度など支店ごとの良いアイデアを会社全体に展開することも。そうした仕事のひとつに、「拠点の枠を越えて、エンジニアの現場異動の希望を受け付ける」というものがあります。
これは、「違う現場の仕事に携わりたい」というエンジニアの希望をヒアリング。「その拠点には希望にかなう現場がないが、別の拠点にはぴったりの現場がある」という場合、私が2拠点の間に入って調整し、エンジニアの希望の実現を目指すものです。この仕事に携わることで、改めて見えてきたのは、「OSTechには素晴らしい成果をあげているエンジニアがたくさんいる」ということ。でも、口下手だったり、遠慮があったりして、それを広くアピールできていないのです。
平瀬 はい。実は営業職に関しては年間MVP制度があり、表彰も行われている。でも、エンジニアの場合、実績を数字で比較するのが難しいので、これまで行われていない経緯がありました。そこで、各支店で「年間で最も活躍したと思われるエンジニア」を選出。上長がプレゼンし、機電事業本部の幹部がその中からMVPを選ぶという方式を考えました。これなら、ある程度、公正な評価ができると思ったからです。
もっとも、まさか自分自身が特別表彰の対象になるとは思っていませんでしたが(笑)。「年間MVPの制度を作ったことで、エンジニアのモチベーション向上や、スキルアップへの意欲を高めることに貢献した」と評価していただきました。第1回の今回は私が中心になって進めましたが、次回から機電事業本部が組織として推進することになります。うまく定着させて、他の事業本部にも広げていけたら理想的ですね。