Career Story

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2023.04.17

【グローバル採用課】 世界中のエンジニアに、 「OSTechの魅力」を知ってもらいたい

2021年度、アウトソーシングテクノロジーは、韓国から海外への転職をサポートする公的機関・韓国産業人力公団から『優秀企業 TOP10』に選ばれた。これは、同国エンジニアの求職者へのアンケート調査などを基に、韓国人に寄り添った採用を行っている外国企業を表彰するもの。日本企業で最高の評価を得ただけでなく、情報サービス系企業としては世界トップと評価された。この受賞に、グローバル採用課の係長として貢献したのが、オ スンギョ(呉 昇教)だ。今回は、韓国の大手メーカーのエンジニアだった経歴を持つオに、自身のキャリア・ヒストリーを交えながら、OSTechの外国人エンジニア採用の取り組みについて解説してもらった。

PROFILE

  • 昇教 オ スンギョ(雇用戦略本部 グローバル採用課 係長)
    ◆入社:2017年(中途)

優秀な外国人エンジニアを現地で発掘

最初に、グローバル採用課で、オさんがどのような仕事に取り組んでいるのか、教えてください。

外国人エンジニアの方に、OSTechの国内拠点で働いてもらえるように、はたらきかけることです。今、日本はエンジニア不足が深刻化しています。その中で、優秀な外国人エンジニアに仲間になってもらえれば、OSTechの競争優位性が高まる。ですから、外国人エンジニアの採用には力を入れています。通常の採用業務だけでなく、銀行口座の開設や携帯電話の契約など、来日後の生活面のサポートもしているのが、グローバル採用課ならではと言えるかもしれませんね。

その中での私の役割は、現地へ飛んで、外国人エンジニアの方に直接、アプローチすること。OSTechという会社やSESという業務形態、想定される業務内容などを詳しく説明して、しっかり理解してもらうように努めています。私自身の母国である韓国をメインに、教育機関や転職支援企業などを回り、例えば“技術系の企業勤務で、日本語スクールに通っている方”など、「日本で働くこと・日本に住むことに関心のあるエンジニア」を見つけ出し、面談を設定。OSTechをアピールしています。かなり「自分の足を使う」仕事ですね。

地道な努力を積み重ねているのですね。その成果として、いま、OSTechには、どれだけの外国人エンジニアが活躍しているのでしょうか。

コロナで帰国した方もいて少し減りましたが、それでも現在、約780名が活躍してくれています。中国・インド・韓国の3か国出身の方が中心。他にベトナム、モンゴル、ミャンマーなどアジア圏の方が多いですが、中にはヨーロッパから来てくれた方もいますね。最近、コロナ禍も落ち着いてきたので、2023年は前年から倍増の100名を採用する計画を立てています。

OSTechの“社員を大切にする姿勢”に感動

海外からジョインしてくれる仲間が増えそうですね! では次に、オさん自身のキャリアについて聞かせてください。元々、エンジニアだったそうですね。

はい。韓国の大手電子機器メーカーで、家電の設計に携わっていました。ですが、祖母が日本で暮らしていたので、そのお世話をするために「いずれは日本で暮らしたい」と思っていて。それで、35歳を迎えたとき、年齢的に「動くなら今しかない」と考え、思い切って退職。日本へ渡り、SES会社に就職して、大手自動車メーカーの現場に携わりました。その現場にOSTechのメンバーがいて。それが会社との出会いでした。

その後、とても光栄なことに、OSTechと、日本の自動車メーカーから同時期に入社のお誘いを受けました。自動車メーカーの方が知名度もあり、待遇面でも期待できそうでしたが、私は最終的にOSTechへの転職を決めました。その理由は、「人財を大事にしていて、守ってくれる会社だ」と感じていたこと。同じ現場に携わっているエンジニアの中に、OSTechに在籍している外国人の方がいて。彼が「私が深刻な病気で休職を余儀なくされたときに、上司は『退職する必要はないですよ。復帰を待っていますから』と言ってくれた」と話してくれて、とても感動しました。それが入社の決め手でしたね。

海外から日本に来て、心細いことも多い中、仲間を大事にするOSTechの姿勢が入社の決め手になった訳ですね。では、入社後、外国人エンジニアとして働く中で、どのような壁にぶつかったか、シェアしてください。

エンジニアリングという仕事は世界共通ですから、業務で壁を感じたことはないですね。それに、現場もOSTechの社内も、優しい人ばかり。人間関係の面でも、とても働きやすい。そうした中で、一番の壁になったのは言葉ですね。私は、日本語をかなり勉強したつもりですが、それでも使い方を間違えると、コミュニケーションが上手くいかない場面が出てきます。

例えば、「すみません」という言葉の使い方。日本人は、謝る場合だけではなく、誰かに話しかける”きっかけ”の言葉としても使いますよね。その用法を覚えて、上司に「すみません」と話し掛けたら、「何か問題でも起こったの?」と、とても心配をかけてしまったことがあって。たぶん、私が下を向いて遠慮がちに話し掛けてしまったから、「謝罪の意味で『すみません』と言っているのかな」と思わせてしまったのでしょうね。その後は、「すみません」と言うときには、タイミングに気を付け、身振りや表情で「謝っている訳ではない」と伝わるようにしています。

また、生活習慣の違いも壁になりましたね。例えば、韓国は日本よりも医療情報のデジタル化が進んでいて、病院に行く時に保険証や診察券は不要。受付で、日本のマイナンバーに相当する「国民IDカード」の番号と、名前を伝えるだけです。日本では、いつも「保険証と診察券を忘れていないか」とチェックしなければいけないので、最初のころは「これは大変だ」と。実際に生活してみないとわからないことがたくさんあるものです。

外国人エンジニア向けのブログを開設しました

なるほど。OSTechにジョインするエンジニアが、そうした壁にぶつからないように、グローバル採用課ではどのようなフォローをしていますか。

ひとつ例を挙げれば、外国人エンジニア向けに、外国語で発信するブログを始めました。第1弾として、このほど韓国語のブログをスタート。OSTechの組織や経営方針、仲間たちについての記事がメインで、このONLINE MAGAZINEの記事の韓国語訳も。それに加えて、日本での生活に必要だけれど、教科書には書かれていないし、企業の研修でも教えていない情報も掲載しています。

例えば、「美味しいラーメン店に行ったときに、『どんな具材を使っているの?』と聞くのはマナー違反」という記事を掲載しました。ラーメン店の中には“秘伝の味”にこだわっていて、材料を教えないところもある。それなのに質問してしまうと、カウンターを挟んで、店主の方と気まずい雰囲気になってしまうケースも。韓国では特段、マナー違反ではないことなので、伝える意味があると思いました。このように、外国人が日本での生活の中で母国の習慣とのギャップを感じた事例を、グローバル採用課のメンバーが集めて、ブログで紹介しています。

じつはブログを開設する以前から、SNSなどを駆使して、韓国語による情報発信を続けていました。例えば、「日本のSES企業に就職した後、現場で業務に携わる時に気を付けるべきマナー」といった記事。韓国では、自国のエンジニアが日本企業で働くことを推奨しているので、そうした取り組みを、同国の公的機関から表彰していただきました。

オさんの情報発信の努力も、OSTechが韓国産業人力公団の『2021年度 優秀企業 TOP10』に選ばれた理由のひとつなのですね。では、最後に、今後のビジョンを聞かせてください。

韓国での成功事例をもとに、世界中で同じような実績をつくり、OSTechの存在価値をグローバルに浸透させたいと思っています。そのためにも、より多くの外国人エンジニアに日本の拠点で活躍してもらえるように努力するとともに、日本から海外へ出て活躍するエンジニアも増やしていきたい。グローバル採用課として海外拠点と連携を図りながら、OSTechが真の意味でグローバル企業に進化できるように貢献していきます。

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