Career Story
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2022.02.07
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2022.02.07
高橋 倫哉(SS事業本部 インダストリーエンジニアリング課 以下、IE課)
入社:2015年(中途)
川崎 寛明(SS事業本部 IE課)
入社:2019年(中途)
アウトソーシングテクノロジーのIE課で、建設会社向けの業務システムを提供している高橋倫哉と川崎寛明。先にOSTechへ入社していた高橋が、SNS仲間であった川崎に声を掛け、同じチームにジョインしてもらった、いわゆる“リファラル採用”だ。そこで今回は、2人の対談を企画。高橋がSNSでやり取りするだけだった川崎をOSTechに招いた理由や、川崎がその誘いを受けた理由など、ざっくばらんに語り合ってもらった。
※取材は、マスク着用・手指消毒等の感染対策を徹底した上で行いました。
高橋 IE課に所属していて、建設会社向けの業務システム「WIZDOM(ウィズダム)」の開発・販売を手掛けています。役割としては、建設業界向けチームのリーダー。マネジメント業務が中心で、川崎さんを始めとするチームのエンジニアの活躍を支える立場です。
川崎 私は、高橋さんが引っ張ってくださっているチームで、テクニカルサポートのような役割を担っています。お客様である建設会社の方との調整がメインの仕事。使い方に関するお問い合わせに対応するほか、システムに不具合があればそれを解消することころまで対応しています。現在、全体で約30社のお客様にシステムをご利用いただいていて、私はその中の3社を担当しています。
建築・設備・土木の各分野で高い導入実績!WIZDOM[ウィズダム]は膨大な書類処理の手間を削減し、作業負担を軽減、企業のコンプライアンス促進や品質確保も支援するデータベース型施工情報共有システムです。
高橋 お客様のニーズに合わせて、柔軟に対応できるところです。フルスクラッチでシステムを立ち上げることもできますし、既存のパッケージソフトを導入していただき、カスタマイズすることもできます。お客様のご要望に最大限、お応えするように努めています。
例えば、ビルなど大型の建築物の施工を主に手掛けている大手建設会社のお客様。大型の建設工事ともなれば、基礎工事、躯体工事、設備工事、内装工事など、さまざまな工事が必要。細かく工種を分ければ、何百種類にもなります。私たちがご提供しているパッケージソフトでは、そのうち、代表的な約50工種を管理できるようになっているのですが、お客様から「ウチが扱う全工種を管理したい」と。さすがに全部は無理でしたが、できるだけご要望に沿えるように、カスタマイズ対応をさせていただきました。
川崎 あの件は大変でしたね。建築物によっては、特殊な工種が必要になることもあります。映画館の建設工事であれば、音響設備工事や音響を意識した内装工事が必要。お寺の改修工事であれば、宮大工さんが入ります。そうした特殊な分野も含めて、各工種の職人さんたちの情報をデータベースで管理できるようにカスタマイズしましたから。
そうしたカスタマイズに柔軟に対応できることが評価され、ほかのベンダーさんの業務システムから、OSTechに乗り換えてくださるお客様も増えています。システムの移行にあたっては、旧システムについての理解も必要なので、ときには旧システムを提供したベンダーさんの担当者とも話し合いながら、移行作業を進めています。
高橋 私は、大学で情報処理を学んでいました。卒業後は、「趣味を仕事にしたい」と思い、コンピュータゲームの制作会社に就職。エンジニア職ではなく、ゲームの企画の仕事をしていました。ところが、入社して1年で会社が倒産。それで、「手に職をつけないと生きていけない」と、システム会社に転職し、エンジニアのキャリアをスタートさせました。
そこでは、鉄道建設を手掛ける会社のシステムを担当。新幹線に関わるシステムなどに携わりました。その後、「さらに技術力を高めたい」という欲が出てきて、同じく建設系のシステムを手掛けていて、より規模の大きかった株式会社ラインテックに転職。それから約10年後の2015年に、株式会社ラインテックがOSTechに吸収合併され、私もOSTechの一員に。
吸収合併が発表されたときには「どうなることか」と思いましたが、ラインテックのメンバーはそのまま転籍して建設分野向けのシステム開発を担当。資本力のあるOSTechにジョインし、開発に力を注ぐことができたので、メリットは大きかったですね。
川崎 私も高橋さんと同じく理系出身です。地元からは遠いのですが、富山の大学にJAXA(宇宙航空研究開発機構)と共同研究している研究室があって、そこに入りたくて必死に勉強して希望を叶えました。その研究室ではハードウェア開発を経験し、モノづくりの面白さを知りました。それで、卒業後はテレビのアンテナ部材などの製造・販売を手掛けている岡山県の会社に就職することに。ところが、入社してからしばらくすると、開発部から営業部へ異動になってしまって。家電量販店やホームセンターなどにアンテナ部材の営業をして回りました。
その2年後、上司から「東京で携帯電話の基地局の建設工事を引き受ける事業を始めるので、そっちで仕事してみないか」と言われ、そこで工事の実務を経験しました。これが現在の業務に活きていますね。ただ、この事業はあまり上手くいかず、また営業の仕事に回ることに。その異動は不本意だったので転職を考えていたのですが、そのときに、高橋さんからお誘いをいただき、OSTechに転職しました。
高橋 Twitterです。共通の趣味であるグルメやゲームの話で、お互いにフォローするようになって。気がついたら親しく会話する仲になっていた感じですね。特に印象的だったのは岡山名物の『大手まんぢゅう』の話をしたときのこと。当時、川崎さんは岡山の会社で働いていると聞いていたので、「私が住んでいる東京に来ることがあったら、ぜひ、お土産で買って来てくださいね」とお願いしました。何気なく言ったことで、言ったことすら忘れていたくらいですが、東京でお会いしたときに、本当に買って来てくれた。「何て律儀な人なんだろう」と思いましたね。
川崎 そんなこともありましたね(笑)。高橋さんに『大手まんぢゅう』を渡したら、すごく喜んでくれましたよね。それは、今でもはっきりと覚えています。
高橋 『大手まんぢゅう』ですよ。冗談ではなくて、人柄が出ているエピソードでしょう。あの件で「信頼できる人だ」と、確信できましたから。私が信頼するのは、責任感が強くて努力を惜しまない人。そういう人は、何か仕事をする時、100点を目指そうとします。中には、川崎さんのように120点を目指す人も。一方で、「80点でもいいや」と考えてしまう人もいる。それどころか、0点で終わっても「まあ、仕方ないか」という人もいますよね。「どんな人と一緒に働きたいか」と言えば、100点・120点を目指す人であるのは明らかですよね。
当時、私たちのチームでは、売上が伸びると同時に、お客様対応の業務量も増えていて。テクニカルサポートのような仕事が増えていき、私だけでは抱えきれなくなっていました。そうした仕事をフォローしてもらえる人を探していたのですが、適任者が見つからなくて。そうしたときに、川崎さんが転職を考えていると聞いて、「誘ってみようか」と。工事の実務経験があり、営業としての経験もある。「20代の川崎さんだから、吸収も早いだろう」という思いもありました。
川崎 話があったのは、千葉の現場で工事の仕事をしていたときのことでした。よく覚えています。高橋さんから「仕事終わりに、会わないか」と言われて。柏市の居酒屋で乾杯して一口飲んだところで、高橋さんから「酔うと大事な話を忘れてしまうので、最初に話しておきたいことがある」と切り出されました。「転職を考えているなら、私と一緒に仕事してみない?」とお誘いいただきましたね。
もう迷わず、「お願いします」とお答えしました。心の中では、「プログラミングはやったことがないので大丈夫かな。迷惑をかけることにならないかな」と不安がよぎりましたけど、それを口にすることはしませんでした。学生時代にプログラミングは少し勉強したし、何とかなるかと。何より、高橋さんに期待していただいたのがうれしかったから、即答していましたね。
高橋 期待以上の活躍をしてくれています。特に、お客様に説明するための資料をしっかり作ってくれるのがありがたい。資料作成を川崎さんに依頼する場合、私の頭の中にあることを口頭で伝え、メモ書きでポイントを書いて渡しただけで、10ページぐらいの資料を提出してくれる。「3ページくらいの資料ができたらいいな」と考えていたので、「これはすごい。私にはない能力を持っている人だな」と感じましたね。
川崎 うれしいですね。そんな風に評価していただけて。高橋さんには、働きやすい環境をつくっていただいたことに感謝しています。特にありがたかったのは、入社直後からお客様との打ち合わせに同行させてもらったことですね。“お客様に顔を売る”という意味もありますが、打ち合わせで出てくる業界用語や技術用語に慣れてもらう、という狙いがあったのかなと。そのお陰で、急速に自己成長できたと思っています。
高橋 お客様をもっともっと増やしていきたいです。エンジニアにとって最もうれしいのは、お客様から「ありがとう、便利になったよ」と言われること。そう言っていただける機会をどんどん増やしていき、自分たちの作ったものが、多くの人から評価されるようになることが目標ですね。
川崎 自分なりの“軸”を持つことです。今まで浅く広く対応するキャリアを歩んで来たため、まだ自分の中で納得がいく“軸”ができていない。ですから、もっと専門性を高めて、自分の強みとなる“軸”を探していきたいと思っています。
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