Career Story
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2021.07.26
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2021.07.26
新田 悠介(SS事業本部 ソリューション技術部インダストリーエンジニアリング課 建設グループ)
入社:2018年
趣味:筋トレ、アニメ鑑賞、漫画やアニメの模写
「あらゆる産業の“はたらく”を変える」とミッションステートメントにあるように、テクノロジーを駆使して産業ごとにイノベーションをもたらすのが、アウトソーシングテクノロジーの使命のひとつだ。SS事業本部のインダストリーエンジニアリング課では、OSTech独自の業務ソリューションを開発。業界内の各社に提供することで、業務の生産性や就業者の満足度向上に貢献している。今回は、同課に所属する新田悠介を取材。建設業界向けに、書類作成業務を効率化できるプロダクトを提供している彼に、キャリア・ヒストリーを交えながら、仕事の醍醐味を語ってもらった。
現在は、建設会社向けに、書類を管理するためのパッケージソフト「WIZDOM(ウィズダム)」を開発・提供する仕事に携わっています。建設会社が業務で作成する書類は、建物工事に取り掛かる前に提出する建築確認申請をはじめ、公共機関の承認を得るための書類など、多岐にわたります。そうした書類を効率的に作成するシステムが必要とされているんです。
WIZDOMサービスサイト
建築・設備・土木の各分野で高い導入実績!WIZDOM[ウィズダム]は膨大な書類処理の手間を削減し、作業負担を軽減、企業のコンプライアンス促進や品質確保も支援するデータベース型施工情報共有システムです。
WIZDOMは、パッケージソフトではありますが、お客様ごとの事情に合わせてカスタマイズする余地を大きく取っているため、お客様と打ち合わせをしながら開発を進めていきます。開発業務はOSTechのオフィスで行っていますが、お客様である建設会社へ出向くことも頻繁にあります。ご要望を社内に持ち帰り、お客様の課題を解決するため、システムをカスタマイズするのが私の大事な役割です。
例えば先日、あるお客様から「工事の予定表をもっと見やすくできないか」というご要望をいただきました。当初の設定では、「解体工事●月●日~●月▲日」「大工工事●月×日~●月■日」…といった具合に、工事項目ごとに日程が記載されている表でした。それを、バーチャートで工程ごとの工事期間が図で表示されるように変更しました。
社内で工程を管理するためだけであれば、当初の設定でも問題はない。でもお客様は、予定表を他者と共有することが往々にしてある。例えば、下請け会社さんに共有して「ウチの出番は●日からだな」と把握してもらったり、近隣住民の方にお見せして「▲日から1週間くらい、大きな音がしそうだな」とご理解いただいたり。バーチャートにしたことで視認性が向上しましたし、共有する相手によって表を作り変える手間がなくなり、「使いやすくなった!」と、担当の方からご好評をいただきました。
ITに興味を持ったきっかけは、大学でのプログラミング授業です。専攻は経営工学で、理系の視点からマネジメントを学んでいました。ですが学生時代は勉強よりも、クラブ活動のラクロス部の方に入れ込んでいました。選手ではなく、マネージャーだったのですが、以前から“スポーツをする人”を支えることに関心があったので、卒業後は、スポーツトレーナーの仕事に就職しました。
でもいざ働いてみると、違和感が出てきてしまい、「スポーツは趣味だったんだな。仕事として情熱を持って取り組めることを探そう」と考え、転職活動を始めました。当時、描いていたキャリアは2コースあって、ひとつは大学で学んだIT知識を活かして、ITエンジニアの道を進むこと。もうひとつは、大学で学んだマネジメントの知識を活かす、公務員の道です。
どちらにするか決められないまま、いくつかIT企業の求人に応募し、その中で、OSTechに出会いました。面接の時、採用担当の方に「公務員になることも考えているんです」と、正直にお話ししました。話しやすそうな方だったので。今、思い返してみると、無謀ですよね(笑)。すると、「公務員試験のスケジュールを考えると、今のうちにこういうことを勉強しておくといいよ」と、具体的なアドバイスをいただいた。そのアドバイスを実行して成功したら、私はOSTechに入社しないのに。でもそこから、新田悠介というひとりの人間を応援してくれているんだな、ということが明確に伝わってきたのです。こういう人が所属している会社に入れば、きっと私の成長を応援してくれるだろう。そう思ったことがきっかけとなり、入社を決めました。
実際、「自己成長を支えてくれる環境があるな」と感じています。入社当初から、お客様との打ち合わせに同席させてもらえていたのですが、「開発エンジニアの仕事は、お客様と顔を合わせる機会がほとんどなく、仕様書に従ってコツコツ作業するもの」と思っていましたから、意外でした。最初は議事録を取るだけで、黙って座っていただけでしたが、それでも、とても勉強になりました。「お客様のこのご要望が、仕様書のあの部分に反映されているのか!」といった気付きをたくさん得ることができたんです。そうやって打ち合わせに参加し始めて半年くらいしたころ、先輩から「ここは新田が制作した部分ですので、新田から説明させていただきます」と、お客様に話す機会をいただきました。始めは、とにかく緊張してしまって、スムーズに話すことができなかったのですが、何事も慣れれば何とかなるもの。場数を踏むうちに、お客様とコミュニケーションを取りながら開発するのが楽しくなっていきました。
そして、フロントに立って、カスタマイズのプロジェクトを推進できるようになりました。先日完了したプロジェクトは、「〇〇ビル建設工事」のように工事単位で書類を管理する仕様を、「××地区作業所」のように工事を監督する現場事務所ごとに管理できるように変更するもの。建築工事も土木工事も手掛けている建設会社さんで、「建築部門は工事単位での管理でいいけど、土木部門は現場事務所単位に管理したい」というご要望からでした。
土木工事は大規模で長期にわたるものも多い。発注機関の予算の都合で「〇〇工事」「××工事」と分かれていますが、同じ工事でも第一期と第二期であったり、一続きの道路工事の隣接する工区であったり。その場合、工事単位ではなく、現場事務所単位で管理した方が合理的でした。そこで、工事単位でも現場事務所単位でも管理できるように、かなり大きく仕様を変更してみました。納品した際には、担当の方から「今度どこかカスタマイズするときも、新田さんに担当を継続してもらいたい」と言っていただけました。しっかりと先方の事情をヒアリングして、業務実態に即した仕様にできたことを評価していただけたのだと思います。
IT業界未経験で入社した私が、ここまで成長することができたのは、OSTechの「任せる」という風土のおかげだと思っています。日本経済の中で大きな割合を占める建設業界の業務変革に、ITを使って貢献できていることにやりがいも感じています。建設グループのなかで、いつかプロジェクトリーダーとして活躍できるようになるのが理想ですね。
そうですね。トレーナーの仕事は選手が抱えている問題をヒアリングすることが大事。「痛い」とか「違和感がある」といった言葉から、問題がどこにあるかを探り当て、解決策を施す仕事です。コミュニケーションの取り方は役に立っているかも。IT未経験でエンジニアに転身した方でも、コミュニケーションを武器にする職種からの転職であれば、業務で成果が上げやすくなるのではないでしょうか。
人間関係がフラットで、働きやすい職場だということ。所属している部署では、自分のペースで仕事を進められるように気をつけてもらっているので、プライベートの時間が充実することですね。趣味に時間が使えるので、ありがたいです。
趣味というか、ルーティン化していますけど、筋トレです。というのも、もともと線が細く、華奢な体型だったんです。それが嫌で始めたことなんですよ。週5日のペースでジムに通って、ベンチプレスやスクワットなどのメニューを続けています。エンジニアは運動不足になりがちだから、身体を動かすのはオススメですよ。