Career Story

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2021.03.22

【R&D】“研究者”ではなく“研究開発職”。OSTechに入って選んだ道は正解でした

PROFILE

  • 植松 弘哉(R&D事業部 南関東エリア 東京支店)
    ◆入社:2015年/新卒
    ◆出身:静岡県
    ◆趣味:野球全般、ラーメン屋めぐり、音楽鑑賞(とくにMr.Children)

海外勢に押され、国内メーカーが振るわない薄型ディスプレイ。いま、新発想の製造方法で、小型機器以外にも使える薄型ディスプレイを開発し、巻き返しをはかる動きがある。その現場で、活躍しているのが植松弘哉だ。化学の研究者をめざしていた彼に、OSTechで研究開発職の道へ進んだ理由を語ってもらった。

国産の薄型ディスプレイを開発する

私は現在、薄型ディスプレイの開発を行っている企業の研究開発部門にいます。まだ商品化はされていないもので、製造段階に入る一歩手前のフェーズです。試作品をつくって実験して、結果を評価して、利点と欠点を見つけて、欠点をどう解消するかを考えていく──という作業なので、研究職にかなり近いですね。材料メーカーから入手した部材を組み合わせて新しいディスプレイ構造のプロダクトをつくるので、職人的な要素もあります。

OSTechのメンバーは、東京の拠点には私ひとり。この拠点に来てまだ3か月強なので、知識がまだ追いついていない。一つひとつの作業をやりながら、勉強をしている状況です。

薄型ディスプレイは海外メーカーが先行している分野。私たちは、彼らと競合しない新市場を開拓しようとしています。海外メーカーは、製造方法の制約から、スマートフォンなどの小型機器に向いたディスプレイをつくっています。一方、私たちはまったく別の技術を用いることで、中型以上の機器に搭載されるものをつくろうとしているのです。うまくいけば、メイド・イン・ジャパンの巻き返しになる。「その一翼を自分が担っている」という高揚感がありますね。

大学での専攻分野にこだわるのはやめようと決意

私はもともと化学畑の人間です。昔から自然現象が好きで。理科系のなかでも、実験するのが好きで、「化学がいちばん、実験ができそうだな」と、化学系に進学。学生時代はかなり勉強をがんばったほうだと思います。給付型の奨学金をもらえるくらいだったので。研究者になることも見据えて、修士課程まで進みました。

大学院の研究室では、有機半導体の分野で薄膜をつくる研究をしていました。いままでにない新しい方法でつくってみようという研究で、印刷技術を使って、ある程度の成果を出すことができました。そこで、「この技術を引き続き研究できる会社に就職しよう」と考えたのですが、結果は採用してもらえず。当時の自分は、コミュニケーション能力が低かったので、その部分でダメだったのだと思います。

どうするか悩んでいたとき、OSTechに出会いました。いろいろな現場で働けるというスタイルに出会って、「これだ!」とピンと来たんです。いままでずっと、ひとつの専門分野をつきつめていくキャリアをイメージしていたんですが、そのための第一歩で、本命の志望企業に落ちてしまうという状況でしたから、「だったら、視野を広げて、いろいろとトライして、自分の得意・不得意を見極めたほうがいいんじゃないか」と方向性を180度転換したんです。

また、OSTechが会社として打ち出している考え方にも共感できました。就活のプロセスで話せた先輩や人事の方々もみなさん交流しやすい雰囲気があり、「ここでまずはやってみよう」と決めました。

特殊な顕微鏡の運用を任される

入社後、はじめて携わったのは、大手の総合重工業メーカーの現場。航空機などに使われるエンジン素材を開発する部門でした。いきなり大きな現場で「おもしろそうだな」とワクワクしました。

そこに5年ほどいたなかで、いちばんうれしかったのは、試験のために使う特殊な顕微鏡に関して、部内のプロフェッショナルになれたことですね。その顕微鏡になにか不具合があると、私が呼ばれて解決策を出したり、画像取得についていろいろ意見を出したりするのが恒例になっていました。顕微鏡は大学時代によく使っていたのですが、それはあくまでユーザーとしてであって、光学の原理までは把握していなかった。一歩ずつですが調べていくうちに徐々に原理がわかるようになりました。

この件で「細かい知識の積み重ねって、やっぱり大事だな」と改めて思いましたね。その現場にいた先輩エンジニアの方から「細かい業務を積み重ねられることは君の強みだね」といってもらえたことがあって。確かにコツコツやるのは得意なほうかな、と思います。

コミュニケーション能力を磨きあげた

もうひとつ、大きく成長できたと思うのは、コミュニケーション力やアピール力の部分です。人と接すること自体は嫌いではないのですが、社会人1年目のころは、他人の目を気にして疲れてしまうことが多くて。モヤモヤの原因をつかめないなかで「変わらなければ」とやたらとあせっていましたね。

変わることができたきっかけは、OSTechの先輩も含めて、ポジティブにものを考える方々と交流できたこと。また、さまざまなビジネス本も読みました。そのなかで、変わるヒントがなんとなく見えるようになり、トライ&エラーを繰り返して、モヤモヤを抜けた感じです。

以前の自分は、なにか主体的に行動することが少なかったと思います。なにをやるにせよ、やる前に考えすぎる性格なんです。やりたいことや楽しいものを自ら探すことが少なかった。いまは「自分がイイと思えば素直にやってみればいいのだな」「やってみて、結果が出てから、また考えればいい」と。そう思えるようになってからは、性格が変わった気がします。まわりから「明るくなったね」といわれることが増えました。

自分が変われたのは、OSTechの「まずチャレンジしてみよう」「否定しないでとりあえずやってみよう」という空気に触れたからでもあると思います。積極性が出てきたので、自律的に動ける人材へと成長できているな、という手ごたえがありますね。今後の目標としては、さらに自律的に動くチカラを磨いて、まずはいまの現場で、自分ひとりでPDCAサイクルを回せる能力を身につけること。いまはまだ「こういう試験をしてみて」と指示してもらってやっている状況。1~2年後くらいには、自分で「こういう試験をしたい」と企画・提案して、実践していけるようになりたいですね。

編集部が直撃インタビュー! この機会に聞いちゃいました

植松さんと同じように、「研究の仕事をしたい」という学生さんに、OSTechの仕事のメリットを伝えるとしたら、どう伝えますか。

「たったひとつの専門分野を追求していく」のではなく、「いろんな分野にチャレンジしたい」という考えならば、OSTechは最適だと思います。どこか特定の会社に入ってしまっていたら、とくに研究職は、会社から「これをやって」といわれた分野の研究をずっとやることが多いと思いますので。その点、OSTechであれば、いま携わっている現場の仕事がひと区切りついたら、「別のことやってみたい」と、アクションがしやすい。

それに、OSTechは営業さんのがんばりのおかげで、さまざまな業種や分野で、国内・外資、大手・ベンチャー問わず、数多くの企業の研究開発の案件を豊富にもっています。ですから、自分に向いている分野をこれから探したい、という人にとって、とても魅力的な会社だと思います。

いいアドバイスをありがとうございます! では、いまOSTechで働いているメンバーへのアドバイスを聞かせてください。植松さんは、OSTech内でチームリーダーを務めた経験があるそうですね。

はい。多いときでは20名くらいのメンバーをサポートしていました。悩んでいるメンバーへのアドバイスは…。そうですね、私がよく伝えているのは、「まずはやってみてから考えてみたら」。世の中の成功例を見ていると、とにかくチャレンジしている例が多い。自分自身も、過去にチャレンジをしなかったから苦労してきたと思っているので。

やる前に心配していたところで、その心配ごとが全部起きるわけではない。「失敗すると恥ずかしい」という人に対しては、「実際のところ、意外とまわりの人って、あなたのことをたいして気にしていないよね」といいますね。失敗したって、その人のことを責めたりするようなことはない。とくにOSTechはそういう風土があると思います。ですから、どんどんチャレンジしてほしいですね。

ありがとうございます。植松さん自身がOSTechでチャレンジした経験はなんでしょう。

新卒採用の仕事を手伝わせてもらったことがあります。就活フェアの運営などに参画しました。やる前は大変そうだと思いましたが、やってみたら意外と楽しかったです。そこで採用にいたった人や同期などとは、いまでも交流がありますし。横のつながりを増やせたように思います。

最後に、このWEB社内報について、「こんな人の記事を読んでみたい!」という要望はありますか?

現場で活躍している方のキャリアストーリーだけでなく、人事や総務、営業などの方の話も聞いてみたいです。「こういう人たちがいて、会社のなかのことを担っているんだな」と思えると、会社という組織により興味が増して、帰属意識が高まるのではないかな、と思います。

貴重なご意見、参考にさせていただきます。ありがとうございました!

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