Career Story
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2020.09.14
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2020.09.14
八木本 賢(R&D事業本部 東京支店)
◆入社年/2014年
◆出身/静岡県
◆趣味/スノーフィート
もともとはゲームアプリ開発など、エンターテインメント系のしごとに携わっていた八木本賢。「より社会の役に立てるような仕事に携わりたい」という想いがめばえ、転職先として選んだのがアウトソーシングテクノロジー(以下 OSTech)だった。希望通り、自治体向けのシステムや、全国の発電所で使用するシステムなど、公共性の高い案件に携わっている。そこにいたるまでのキャリア・ヒストリーを八木本自身に語ってもらった。
現在は、全国各地にある発電所で使われるシステムの開発に携わっています。派遣先は、公共機関や大企業がかかわる大きな案件をおもに手がけているシステム開発会社さんです。
システムの機能は多岐にわたります。たとえば、エリアごとの電力需要を高い精度で予測できる。その予測データをもとに発電量を調整したり、場合によっては、「北海道の発電所でつくった電気を東京へ送る」といった融通をきかせるわけです。日本の発電網のチカラを最適化して、効率よく電気を送り届けるためのシステム。多くの人の役に立つ案件に携われていることは、エンジニアとしてのプライドになっています。
「公共性の高い仕事ができる」というのは、私がOSTechに転職した目的のひとつ。というのも、私のキャリアのスタートはエンターテインメント系のエンジニア。そこでの仕事は楽しかったのですが、「自分が社会の役に立っている」という実感はあまりなかった。ですから、転職するとき、社会の役に立つ案件を手がけられる会社を探したんです。大企業の案件を数多くもっているOSTechは、その条件にピッタリとはまりました。
もうひとつ、「経営が安定している会社」という条件もありました。というのも、転職活動をはじめた直接のきっかけは、勤務先の経営がかたむいてしまったことだったから。OSTechは現在、連結売上高が1,000億円に迫り、在籍エンジニア数が1万5,000名を超える巨大企業。安定感があり、安心して働けそうだと思いました。
また、抱えている案件数が多いので、「エンジニアとして幅広い経験が積めそうだ」と思ったこともあって、入社を決めました。もともと、ゲームをつくるエンジニアにあこがれて、その道を歩んできたのですが、より「キャリアを広げていかないといけないな」と。ひとつの業界で通用するスキルをもっているだけだと、そこが不況になったときに困ってしまうので。
ゲームクリエイターにあこがれたのは、中学生ぐらいのころ。RPG系のゲームをしているうちに、「この物語の世界を自分でつくりたいな」と思うように。それで、大学は工科大学に進み、情報メディア科を専攻。そこでゲームクリエイター向けの講義を受講しました。ですが、就活はあまりうまくいかなくて。結局、第2新卒でゲーム会社に入社。最初はゲームやパチンコの画面の演出を手がけました。それから念願かなって、スマホ用ゲームアプリ開発に携わることができました。しかし、会社が経営危機におちいり、転職することになったわけです。
OSTechに入社してから、いちばんやりがいを感じた瞬間といえば、自治体向けのシステム開発の案件をやりとげたときですね。いま、マイナンバーカードを使えば、コンビニで住民票や戸籍謄本を発行してもらえるサービスがありますよね。あのシステムの開発を手がけたんです。全国の自治体がそれぞれ独自のカスタマイズをくわえながら、共同で使うシステム。ときには北海道まで出張したりしながら、約1年間、全力をかたむけて導入にあたりました。プロジェクトを無事に終え、責任を果たせたときの達成感は格別でしたね。
私がそこで担当したのは、自治体側が使うソフトやデータのチェック。自治体によって、考え方が違い、それにきめ細かく対応していく必要がある。たとえば、書類に出力される人名の表示方法。サイトウさんの“サイ”とか、ワタナベさんの“ナベ”とか、常用されるシンプルな漢字のほかに、より複雑な漢字も使われますよね。コンビニで出力されるとき、「プリンタの能力が低い場合、複雑な文字はつぶれて印字されてしまうので、シンプルな文字で代用する」という自治体もあれば、「人名で使用されているすべての文字を登録し、出力する」という考えの自治体も。一つひとつ、自治体側の担当者の方と話しあい、決めていきました。
このプロジェクトでは、技術力はもちろんですが、お客さまとの交渉や調整といったスキルを磨くことができたと思います。お客さまによって求めているもの、こだわっていることは違ってきます。それをしっかり理解するために、コミュニケーションスキルは欠かせません。
じつは私は、もともと緊張しやすい性格。コミュニケーションはあまり得意ではなかったのですが、自治体との仕事を通じ、交渉力や調整力が多少はきたえられたかな、と思っています。
今後の目標としては、OSTechのなかでランクアップといいますか、もっと上に行きたいですね。まずは、チームリーダーになりたい。若手エンジニアをサポートしたり、フォローしたりする仕事にも関心が出てきたからです。まだまだ経験値が不足しているので、悩んでいる若手エンジニアにどういうアドバイスをしたらいいのか、判断できない面もあると思いますが、なにごともチャレンジして経験を積んでいくしかないので。
もっとも、リーダーになるとメンバーと面談しなくてはなりません。“緊張しい”なところが出てしまう心配はありますね。でも、絶対に「よいリーダー」になりたいので、さらに自分自身をきたえて、“緊張しい”を克服。メンバーが気がねなく相談してくれるリーダーになりたいと思っています。
ゲームをやっているときもありますけど、じつはけっこう、アウトドア派です。とくにウィンタースポーツ。いま、「スノーフィート」にハマっています。ご存じですか?
ええ。まだあまり知られていないので、スノーフィートができる国内のスキー場は限られています。しかも、最近のコロナ禍で、まったくできなくなってしまって…。コロナ禍がおさまったら、すぐにでも滑りに行きたいんですよ。
案件が豊富で、しかも、そのなかから自分のやりたい仕事・適性のある仕事を探し出してくれることです。実際、いま取り組んでいる発電所のシステムの案件も、「交渉、調整の業務が多い案件をやってきたので、次はじっくりとソースを書く仕事をしたい」という希望を出したところ、営業さんが見つけだしてくれた案件なんです。
しかも、案件を探してくれている過程で、各地の支店どうしで連絡をとりあい、幅広く情報を収集してくれる。私は東京支店の所属なのですが、「横浜支店の案件で、よさそうなものがあるよ」とか。案件が豊富なのは大きな会社ならではですが、大きな会社でよくあるのが、部門ごとにタテ割りになってしまい、ほかの部門が抱えている案件の情報が伝わってこないこと。アウトソーシングテクノロジーにはそういうことがなく、個々のエンジニアにあう仕事を、全社をあげて見つけてくれる。これは大きなメリットですね。
改善点の指摘というより、提案でもいいでしょうか? さきほどいった「個々のエンジニアにあう仕事を、全社をあげて見つけてくれる」というメリットを、もっと拡大するシステムをつくったらどうかな、と思います。エンジニア自身が、「いまいる現場からほかに移りたい」「次はこんな仕事をしたい」という希望を登録。それに対して、「ではこんな案件はどうか」という提案が営業サイドから来たり、「いま、この案件とこの案件を交渉中です」といった途中経過が表示されたり、というものです。
いま、営業さんに希望を伝えても、どういうふうに動いてくれているのか、エンジニア自身にはわからない。待っているほうとしては、「本当に案件が見つかるかな」と心配になります。システムによって営業さんの動きが「見える化」されていれば、「探してくれているんだ」ということを確認でき、安心できます。
アウトソーシングテクノロジーほど、エンジニアの多様なキャリアを支えてくれる会社って、ほかにないと思うんです。多種多様な案件があり、そのなかには社会に大きな影響を与えるものもある。それらの案件のなかから、一人ひとりのエンジニアに適した案件を、本当に全力で探し出してくれるんです。
ですから、ひとつの現場でつらいことがあっても、それを乗り越えて、次の現場へとステップアップしてほしいですね。結局、この仕事が続く人、続かない人のわかれめは、「つらさを楽しめるかどうか」だと思います。私自身、仕事が大変なとき、ついグチをいってしまうタイプ。でも、そのつらさを乗り越えたときの達成感の大きさも、よく知っています。だから、できるだけ、つらい時期を楽しんで乗り越えようと努力しています。そんなメンタルをもち、アウトソーシングテクノロジーのなかでおおいにキャリアアップしてほしいですね。