Career Story

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2020.07.06

【R&D】クルマ好きが見つけた一生、自動車業界にいられる方法

PROFILE

  • 笠原 貴志(R&D事業本部 刈谷支店)
    ◆入社年:2016年
    ◆出身:三重県
    ◆趣味:ジェットスキー、モータースポーツ

取得者が全国に数千名しかいない国家資格、1級自動車整備士。笠原貴志はその保有者だ。クルマ好きがこうじて、クルマを直すエキスパートの道へ。しかし、整備士は身体への負担が大きく、しかも土日出勤で家庭との両立が難しかった。でも、「一生、自動車業界にかかわっていたい」──。そこで出会ったのがアウトソーシングテクノロジー(以下 OSTech)だった。いまでは、最先端を行く自動車製造の現場で働きながら、家族と過ごす時間もたっぷり。充実したキャリアを築いたプロセスを、本人に語ってもらった。(この記事は2020年2月22日の取材をもとに制作しました)

世界レベルの自動車製造現場で働く

現在は大手自動車部品メーカーに派遣されています。トランスミッションやカーナビゲーションシステムで世界トップクラスの会社。私の所属は技術管理部で、業務は設計データの窓口です。部品の納入先であるメーカーさんの求める仕様にあわせて、設計データを閲覧可能なデータ形式に変換して受け渡す役目。3Dソフトをさわった経験はありませんでしたが、派遣先の研修で学ばせてもらいました。納入先はいずれも世界レベルのメーカーさんなので、緊張感をもって取り組んでいます。

この現場に来る前の派遣先は、大手の自動車ボディメーカー。そこで特殊車両の製造に生産管理部として携わっていました。車いすを使っている方が乗り降りしやすいように、助手席のシートが電動で回転する「福祉車両」とか、海外の自動車オーナーが好むように、車体にオプションパーツをつける「輸出特装」といったものです。

NISSAN スカイライン GT-Rのカッコよさにほれこんだ

じつは、自動車にかかわる仕事に就くのは、高校時代からのあこがれだったんです。もともと工作が好きで、クルマのプラモデルを組み立てるのが趣味でした。そのうちに、ホンモノのクルマにも興味をもつようになって。とくにNISSAN スカイラインGT-R R32。プラモデル屋に完成模型が展示してあって、ひと目ぼれしちゃったんです。それで、高校卒業後は日産自動車系の自動車整備の専門学校へ進んで。「どうせなら整備の腕を極めたい」と思って猛勉強しました。そのかいあって1級自動車整備士に合格。はれて整備士となりました。

卒業後、自動車整備会社で整備士として働きました。大好きなクルマにつねにさわっていられて、クルマのオーナーさんから「調子よくなったよ」とか、感謝される。仕事のやりがいは大きかった。ただ、土日に整備を依頼されることが多いので、一般的な休日には休めない。独身時代はそれでもよかったんですが、結婚したいと考えた時、将来が不安になって。整備士の先輩から「子どもとの時間がとれないんだよ」という悩みを聞かされていたので、「家族との時間をちゃんと確保できる仕事に転職しよう」と。

転職せずに職場を変えられる働き方があった!

そこで転職先として考えたのが、自動車メーカー。休日がしっかりとれるイメージがありました。それに、経営が安定している企業が多く、定年まで勤められ、家計を支えていくプランを立てやすい。なにより大好きなクルマにかかわり続けられるし、整備士として身につけた知識が活かせる場面も多いだろう、と。一方で、不安もありました。自動車メーカーは未経験者でも中途採用してくれるのか。採用してもらえたとして、未経験からうまくキャリアを築いていけるのか。そんなことを心配していましたね。

そのとき、相談に乗っていただいていた転職コンサルタントの方に紹介されたのがOSTechだったんです。製造業の未経験者でも採用してくれて、メーカーの現場へ派遣してもらえる。大手自動車メーカーの案件を多数もっている。休日はその派遣先のルールに準じて取得できるので、基本、土日は休み。そして、OSTechの正社員として、安定した収入を得られる。

技術者派遣という働き方について、それまでよく知らなかったけれど、知れば知るほど、いまの自分に最適なワークスタイルであることがわかってきました。そのなかでも大手自動車メーカーと深い関係を築いているOSTechは魅力的。最終的には、転職コンサルタントの方の「職場に不満があったとき、転職せずに職場を変えられますよ」という、ひとことが決め手になって、入社しました。過去に転職歴もあり家族を心配させてしまうような、これ以上転職を繰り返すキャリアを歩みたくなかったので。

OSTechに入社して、いよいよ自動車製造の現場で働きはじめました。クルマを「なおす側」から「つくる側」へと変わったわけですが、仕事に取り組む根本の考え方は変わった気がしないんです。整備士時代は「発売後に起きた不具合を解消する」ことに携わっていて、いまは「発売前に想定される不具合を全部つぶす」ことに携わっている。いかに安全で、快適なクルマにするか。それをひたすら追求していく──。

ただ、仕事のやりがいを感じる瞬間は、少し変わりました。1社目の派遣先で、福祉車両の製造に携わっていたときは、街中で自分が開発に携わった福祉車両が実際に走っている姿を目にしたり、駐車場で車いすの方が電動回転シートを使って自動車に乗ろうとされている場面を見かけたりすると、とてもうれしかった。整備士時代は1台のクルマを整備して、そのオーナーであるお客さまに喜んでいただくのがやりがいでしたが、転職後は自分が開発に携わった車種を街中で見かけるのがやりがいに。「汎用品をつくる」という仕事の醍醐味を味わっています。

業務マニュアルと専門用語集を自発的に作成

整備士時代の知識・経験を活かせたこと…。そうですね、自動車についての基礎知識と、説明力やコミュケーション力でしょうか。整備士はサービス業ですから、お客さまと“話すスキル”が必要。その点はずいぶん、磨いてきたつもりです。前職では、私からお客さまへていねいに説明したことで、リピートで整備の依頼をいただけ、会社の社長から表彰されたこともあります。

OSTech入社後、最初に派遣された現場では、生産管理部として開発設計と生産現場の間を調整するポジションに入っていたので、私がコミュニケーション力を発揮する場面が非常に多かったです。双方のやりたいことを円滑にまとめるために交渉したり、どちらかにムリがいくやり方に対して双方が納得するような代案を出したり。会議で司会を務めて、場をまとめる機会もありました。

3年間の派遣期間が終了するとき、送別会で社員の方から「笠原くんにまかせてよかったよ」といっていただけたことは忘れられない。中心的なメンバーの異動などで、プロジェクトが一時期、かなり混乱した時期もあった。でも、「その時期を乗り切れたのは笠原くんのおかげ」と。苦労したかいがありました。

業務マニュアルと専門用語集を自主的に作成して、部署に残すことができたのも成果といえるでしょうか。一般的なマニュアルや用語集はあったのですが、「これでは足りないな」と思って。福祉車両なら福祉関連の専門用語、輸出特装なら貿易関連の専門用語がわからないと、いい仕事はできない。それで、自分なりに教わったり、勉強したことを、マニュアル化しておいたところ、部署に新しいメンバーが異動してきたときの教育用に活用してもらえるようになりました。私のあとに派遣されてきたOSTechの社員も使うものなので、微力ながら貢献できたかなと思います。

時代の求める知識やスキルを磨き続けたい

いまは「データの受け渡しの窓口」という、ハードではなくソフトをおもにあつかう仕事になりました。だからというわけでもないのですが、最近は、個人的にプログラミングの勉強をはじめました。OSTechの規定を調べたら、取得すれば会社から報奨金をいただける資格があったので、それをめざしています(笑)。勉強をはじめたのは、「時代の流れに置いていかれたくない」「自分の引き出しや選択肢を増やしたい」と思ったから。

AIや5G、IoTなどの発達で、自動車にかかわる仕事の内容が大きく変わっていく可能性が高い。いい意味でひとつの分野に集中しすぎず、幅や可能性を広げておきたいんです。自動車でもゲームでも住宅でも、どんな分野でもそうですが、技術をもっていなければ、「使う側」にしかなれない。整備の技術やモノづくりの技術にくわえて、コードが読めるようになっていれば、今後も自動車を「つくる側」でいられるはず。「ずっと自動車業界に携わっていきたい」という思いがあるので、つねに新しい知識を積極的に増やしていきたいですね。

編集部が直撃インタビュー! この機会に聞いちゃいました

笠原さんは「家族と過ごす時間を確保したい」という理由もあって、OSTechへ転職したんですよね。実際のところ、休みはとれていますか。

はい。土日が休日になっただけでなく、ゴールデンウィークや年末年始には10連休程度、きっちりとれています。整備士時代は長期休暇なんか夢の世界でしたし、正月は1月3日から勤務開始でしたからね(笑)。

ハードだったんですね…。では、いまは家族サービスができている、と。

もちろんです! じつは昨年、子どもが生まれまして。それからは、もう休日は子ども一色です。それ以前は、妻との時間、もしくは趣味であるジェットスキーやモータースポーツの時間にあてていましたが。将来、子どもが大きくなって、たとえば一緒にモータースポーツ観戦に行く、なんてことができるようになったら、「休みがとれる幸せ」を、もっと実感するようになるんじゃないですかね。

ステキな未来像ですね! さて、家ではお父さんの笠原さんは、OSTechではチームリーダーですよね。

ええ、15名のメンバーをマネジメントしています。じつは、その半数は、私とは別の職場で働いている。だから、遠隔マネジメントなんです。インサークルやメールでやりとりしていますが、一人ひとりに寄りそった、きめの細かいマネジメントができているかといえば、まだまだ途上ですね。

ただ、ふだん会えないぶん、イベントなどを通して交流の機会をもうけるようにしています。私の所属する支店では、チームリーダーのみんなで話し合い、それぞれ支店を盛り上げていくさまざまな役割を割り振っています。私はレクリエーション担当。その立場を活かして、これまでボーリング大会やカート大会などをやってきました。リーダーとメンバーのコミュニケーションが活性化するだけでなく、見知らぬメンバーどうしが交流する機会にもなっているようです。相談ができる仲間が増えることは非常にいいこと。今後もさらに活動を強化していきます。

いいですね! それでは、OSTechのなかで、よりよく変えていきたいところを聞かせてください。

自分自身、リーダーとして歯がゆく思っていますが、リーダー組織はもっともっと確立させたいです。リーダーという制度があるにもかかわらず、「だれになにを相談したらいいのか」を迷うメンバーが多い気がします。リーダーからの発信やフォローが少ないからか、メンバーが孤立しているケースがちらほらあるんです。

孤立解消のひとつの方法が、刈谷支店でやっているレクリエーション活動。ただ、メンバーにアンケートをとってみると、「参加費用が3,000円以下なら参加する」が圧倒的大多数です。例えば、会社が費用の一部を補助してくれて、参加費を下げられるようなフォローがあるともっと参加者が増え、交流を深められると思います。

なるほど。広報ブランディング室としても、レクリエーション活動の告知や、活動内容の発信などで、お手伝いできることがあるかもしれません。それでは最後に、若手のエンジニアに対して、メッセージをお願いします。

レガシーと呼べる大手企業や、世界ナンバーワンのシェアをもつようなエクセレント企業で働けるチャンスがあるのは、OSTechで働く、いちばんの魅力だろうと思います。だって、未経験でそうした企業の中途採用を受けていたら、そうそう入れないですよね。それに、自らのキャリアプランにあわせて、行きたい企業や部門があれば希望を出せる。すぐではなくても、希望をかなえてもらえる可能性が相当にある。

たとえば「生産管理の部署で折衝能力を高めたい」など具体的に伝えれば、派遣先を探してもらえる。だから、とにかくキャリアプランを具体的に立てることが大切。それさえあれば、実行できる環境があるんです。私自身、自動車整備士経験はありましたがエンジニアとしては全くの未経験でした。これから新しく入る方になにかいうとすれば、「エンジニア未経験の僕でも大丈夫だったから、きっとやれるよ」ですね。

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