Career Story

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2021.05.31

【SS】つねにベストプラクティスを追求し顧客の業務改善に貢献

PROFILE

  • 内田 優亮(SS事業本部ITMS課)
    入社:2013年/中途
    趣味:ウォーキング

2019年、大手通信会社グループ内で輝かしい実績をあげた部署やプロジェクトチームが表彰されたなかに、アウトソーシングテクノロジーのエンジニア、内田優亮の名前があった。全国の拠点ごとに行われていたグループ全社の設計業務について統一マニュアルを作成。大幅な効率化を実現するプロジェクトに、中心メンバーとして携わったのだ。高付加価値の仕事をやりとげ、大きな評価を得た内田はいま、通信基地の設計・積算の業務で活躍している。彼のキャリアヒストリーを追ってみた。

大手通信会社から取り組みを表彰された

私は現在、大手通信会社のグループ企業で、全国に設置される通信基地の設計や積算の業務を行っています。通信基地を新設する場合、フロアレイアウトを考慮したうえで、ネットワーク機器などのもっとも効率的な配置を検討し、図面化します。また、基地の新設に必要な設備機器の購入と、現場での工事費用の見積もりも行いますね。

ベンダーさんや工事会社さんが提出する見積もりの妥当性をチェックしたり、ときには「もっと安くできるのでは」と、先方と交渉したりするのも仕事。私自身、CCNAの資格をもっていて、ネットワーク機器の設定にかんする知識がある。また、さまざまな現場での経験から工数を予測できるため、ネットワーク機器についての、いわば “目利き”の役割を担わせてもらっています。通信基地の設計や積算は、明確なガイドラインがあるわけではないので、自分なりにベストプラクティスを求める姿勢を大事にしています。

2年前、そんな姿勢を評価してもらったできごとがありました。大手通信会社グループ全体で、その年に大きな貢献をした部署やチームに、私が参加していたプロジェクトチームが選ばれ、表彰されたんです。新設する基地設計に関連する業務の効率化をめざし、それまで各地方拠点でそれぞれ行っていた業務を、中央に集約する取り組みでした。まず、どのように業務を進めているのか、各拠点メンバーにヒアリング。みなさんが明確に言語化せずに作業していたことを、マニュアルに落とし込んでいきました。そうして、すべてを中央でやる仕組みをつくり、拠点のメンバーは別の仕事に携われる体制を整えていった。

プロジェクトが完了するまで、2年かかりました。いま振り返ってみると、大手通信会社の正社員がやったとしても困難な仕事を、OSTechのメンバーである私に任せていただけたのは、とても光栄なこと。お客さまのOSTechに対する信頼があったからこそ、携われた仕事ですね。それ以来、お客さまから「内田さんに任せておけば安心」と評価していただけるようになりましたし、私自身としても、コストや人数といった明確に数字でわかる成果をあげ、表彰していただいたことで、大きな自信につながりました。

「エンジニアか営業か」キャリアで迷った日々

しかし、私はこれまで “エンジニアひとすじ”というキャリアを歩んで来たわけではないんです。ずいぶん回り道もしました(笑)。大学は文系。就活に際しては、とくにやりたい仕事とか、なりたい理想像もなく、ひたすら知名度のある企業を受けていました。でも、なかなかうまくいかなくて…。そこで、内定がもらえそうな業界にしぼることにして、当時、採用にチカラを入れていたIT業界に注目。結果、ソフトウェア開発を行っている企業に入社できたんです。

そこでは、大手複合機メーカーのGUI画面の開発を担当。3年ほど勤めたころ、SIerの営業の方にお会いする機会があって。その方は、とてもスマートに営業していて、「カッコいいな!」と。それで、エンジニアから営業へ転職することを決意したんです。そして転職先として選んだのが、分電盤・配電盤を販売する企業。工務店の経営者や職人の方へ売り込むために、毎日のように工事現場を回って営業しました。しかし、勤務先が経営不振に陥ってしまった。

再度、転職活動をするにあたり、自分のキャリアを見つめ直しました。3年ほど営業を経験して、設備工事の現場や、現場で働く人の考え方などについての知識を得たし、一定の営業力も身についた。しかし「自分に向いているのは、やっぱりエンジニアの仕事なのではないか」。そう考えるようになっていました。私が当時、携わっていた営業の仕事は、交渉力や提案力といったスキルを活かせる余地が少なく、ひたすら“足で稼ぐ”スタイル。これに対して、エンジニアは自分の技術力を高めることが成果をあげることに直結し、それが収入アップにつながっていく。そういう仕事が自分にあっていると思ったのです。

もういちど、エンジニアとしてキャリアをつくるため、転職活動をするなかで出会ったのがOSTechでした。当時はまだ、OSTechの前身となる会社、グレイスケールのころです。採用面接で「どうしてもエンジニアとして働きたい!」と熱をこめて伝えたら、面接したその日に採用の方向で話を進めていただくことになった。そこまで私を評価していただいた会社に対し、「絶対に役に立ちたい!」という気持ちで、入社しました。

「派遣」のイメージを変えたい

入社後は、OSTechの成長へ貢献するため、お客さまの信頼を得るのと同時に、若手エンジニアのサポートにもチカラを入れています。現在はチームリーダーとして、14名の若手をフォローする立場。OSTechのビジネスモデルでは仕方のないことですが、現場がそれぞれ異なるため、チームメンバーがどんな状況にいるのか見えにくい。そこで基本的なことですが、面談の際に口頭で状況を伝えてもらうだけでなく、書き出してもらうようにしてみました。そうすることで、若手の人たちに自分の課題や取り組んでいることを整理してもらい、限られた時間のなかで、より実のある話ができるからです。

それから若手メンバーに対しては、OSTechが行っている「派遣」という仕事の形態のよさをしっかりと伝えていきたい。派遣というワードからは、お客さまの仕事の補助的な役割を担い、決められたことを淡々とこなすようなイメージがあるように感じるんです。でもOSTechのメンバーはまったく違う。専門家として高いレベルの知識が求められるし、大企業の正社員だってそうそう携われないような、難易度の高い仕事に携わることができる。

しかも、担当の営業さんに「こういう案件に行きたい」と積極的に希望を伝えれば、実現してもらえることもめずらしくない。特定の分野をきわめることも、複数の領域にまたがって経験を積むことも、自分の思いのままです。ぜひOSTechのメンバーには、自分たちの会社と派遣という働き方にプライドをもってほしいですね。

編集部が直撃インタビュー! この機会に聞いちゃいました

グレイスケールの時代からOSTechのことを知っている内田さん。OSTechのよさは、どんな点にあると感じていますか。

M&Aによってさまざまな会社がジョインして拡大してきた歴史があるにもかかわらず、「旧〇〇社系」のような、もともとの会社ごとの敷居をまったく感じないことです。今回、「社内報で内田さんを取材してほしい」と推薦してくれたのも、グレイスケールとは別の会社で、M&AによってOSTechにジョインしてきた方。非常にフラットに、メンバー同士の交流がある。チーム制も敷居をなくすのに役に立っているのかもしれませんね。そうしてみんなが一致団結していることが、OSTechの成長の原動力になっていると思います。

確かに、そういうよさはありますね。とはいえ、お客さま先にOSTechのメンバーはひとりだけ、というケースもあります。孤独感を抱く若手エンジニアへ、アドバイスをください。

そんなときこそ、遠慮なくチームリーダーに相談するといいと思います。自分のなかの不満や想いを話すだけでも、気がラクになりますよ。そして、その現場にいない人だからこその客観的な視点で意見をもらえるので、なにかしら抱えている課題を解決する手がかりが見つかることが多いと思うんです。あとは、OSTechで実施しているオンラインの懇親会に参加してみるとか。気軽に話せる仲間ができるので、そういう機会を活用してみてください。また、技術スキルの面でいえば、KENスクールや掲示板で案内がある無料セミナーも利用できます。

ありがとうございます。最後に、趣味も含めて仕事に役立ちそうなことで、内田さんがなにかオススメできることはありますか。

そうですね。私の場合、プライベートでは本を読むことに、けっこう時間をつかっていますね。最近だと、経営学の大家として有名なP・F・ドラッカーがオススメ。仕事で参考になる言葉をたくさん残しているので、まだ読んでいない人は、ぜひ。

経営学の本ですか! 確かに、エンジニアが視野を広げるのに役立ちそうですね。今日はありがとうございました!

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