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2024.05.13
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2024.05.13
アウトソーシングテクノロジーのメンバーを主人公に、キャリアやプライベートの課題と向き合い、成長していく姿を描いた連載企画「OSTech女子のリアル」「OSTech男子のリアル」。連載では主人公のチノとユウが出会う場面で一旦休止していた。その後、ふたりの物語は続いており、そして社内結婚している。今回は、今年2月に第一子となる長男が生まれ、3人家族になった、チノとユウを取材。「OSTech夫婦のリアル」を語ってもらった。
チノ 彼が支店に配属されて、オフィスで紹介された時が初対面でしたが、「運命の出会いだ!」みたいな、トキメキはなかったです(笑)。
それが変わったきっかけは、彼からの食事の誘い。敬語だらけのメッセージが送られてきて、「仕事上の相談なのかな?それとも??」って。よくわからなかったので、しばらく放置して。さすがに悪いと思って、2日後にOKの返事をしました。
ユウ 当時は、彼女はチームリーダーで、僕はまだ、いちエンジニア。同い年とはいえ、敬語は当然ですよね。もちろん、気になっているから食事に誘ったわけですが、僕より社歴が長い彼女に「仕事のことを相談したい」という想いもありました。まさか、それが裏目に出て、2日間も相手を悩ませていたとは(笑)。OKの返事が来たときは、めちゃくちゃうれしかったですよ。
チノ そうなりますね。社歴だけでなく、“地方在住歴”も私の方が長いので、お店選びを任されて。お気に入りのイタリアンをチョイス。実際に会話してみて、「飾り気がなく、率直な人だ」と、好感を持ちました。そのときに、「一緒に住むなら、どんな人がいい?」って聞かれて。「あれ?女性としても関心を寄せてくれているのかな」と(笑)。
ユウ 見抜かれた(笑)。最初の食事のときの会話で、彼女にいま彼氏がいないことを知って。また、「ここでいいパートナーが見つからなければ、地元の東京に戻るつもり」とも言っていたので、「早く気持ちを伝えなければ!」と。それで、3回目のデート、居酒屋からの帰り際に告白しました。
チノ 緊張からか、ベロベロに酔っぱらっていたので「え、こんな状態で? 本気かどうか、わからないじゃない!」ってなりました。その翌日に電話で、もう一度、告白をやり直してもらって、「お願いします」と返事をしました。
ユウ そうですね。結婚を決断した大きなきっかけは、僕がチームリーダーに昇格したこと。地位が彼女と対等になって、何となく感じていた引け目がなくなったのが大きかった。それに、僕は学生時代に彼女と別れてから、ちゃんと恋愛した経験がないので、社会人がどういう風に恋人と接するものなのか、わからない。結婚生活のほうがイメージしやすかった。だから、当初から“結婚を前提に”交際していました。
チノ 同じく。私は遠距離恋愛で破局してしまった経験があるので、“彼がそばにいてくれる”のがうれしかった。だから、「付き合う=結婚する」という発想がスムーズにできましたね。
ユウ ありがとうございます! 彼女が産休・育休を取得したのはもちろん、僕も4か月の育休を取得しました。上司をはじめお客様や周囲のメンバーの理解があってのことで、本当に感謝しかありません。正直なところ、育休の申請に当たっては、相当に構えていました。というのも前職時代、同僚が家庭の事情で長期休暇の取得を上司に相談したら、ものすごく嫌な顔をされている様子を見たことがあったから。
OSTechはまったく違った。育休の申請が問題なく受理されたばかりか、僕と同じ現場で、別の業務を担当していたOSTechのメンバーが、僕の仕事を「代わりに引き受けるよ」と。さらに、それを受けて、拠点でメンバーをやりくりしてくれて、僕の仕事を代わってくれたメンバーの業務をカバーするスタッフが配置されることになりました。ここまで親身になってくれる会社は、珍しいと思います。
チノ 彼の育休は、「長くて1か月くらいかな…?」と思っていたから、本当に助かりました。私の両親は東京にいて、頼れないので。それにシングル時代は、それぞれ単身者向けの借り上げ社宅に住んでいましたが、結婚と同時にファミリー向けの借り上げ社宅に引っ越せたのも大きい。こんな広い家に安く住めるのは、OSTechのいいところだと思います。
また、私自身の産休・育休に当たっては、同じ現場の後輩スタッフに業務を引き継いでもらい、カバーしてもらいました。後輩に苦労を掛けてしまいましたが、独り立ちするチャンスになっていたら、うれしいですね。本当に感謝しています。
チノ 「ライフイベントを経て、エンジニアとして働き続けている」という先輩社員たちの実績があることですね。エンジニアの仕事は「手に職がつく」ので、産休や育休を取得した後、復帰しやすいと思います。復帰して働いている女性の実例が少ないと、「育休を取得したい」「育休から復帰したい」と会社に伝えても、理解してもらえないケースが出てくると思いますから。
ユウ それに、全国に拠点があり、多種多様なプロジェクトがあるので、自分に最適なキャリアを歩んでいけることだと思います。例えば、僕も彼女も半導体関連のエンジニアとしてキャリアを積んできているので、将来的に半導体関連の新規工場立ち上げなどで盛り上がっている地域へ異動するという選択肢もゼロではない。スキルさえあれば、給料アップを目指せる現場を選んで異動できるのは、OSTechのいいところだと思います。
実は、僕が携わっている現場で、お客様の担当の方に結婚を伝えたとき、「ウチに転籍したければ、話を上に通してもいいよ」と言ってくださったのです。お客様は大企業グループなので、「経済的に安定し、家族を養えるよ」と。でも、転籍すれば、安定はするかもしれませんが、「キャリアを飛躍させられるチャンスは少なくなってしまうだろう」と思って。ありがたいお話でしたが、ご遠慮させていただきました。
ユウ 連載が好評だったと聞いて、うれしく思っています。彼女は育休明けに復帰することを希望しているので、家事や育児に僕がより一層参加することになる。その時はまた、周囲のみなさんのご理解やご支援に頼ると思いますが、よろしくお願いします。
夫婦になり、そして家族が増えることを応援してくださったみなさんに報いるために、これまで以上に、エンジニアとしてしっかり成果を出していきたいです。
チノ 私のこれまでの歩みに、共感してくれた方々が多かったことは、とてもうれしいです。今後は、私を支えてくれたOSTechの方々へ、自分が活躍することで、恩返しをしたいと思っています。産休や育休がハンディにならないことを証明したい。そのためにも、育休明けにはバリバリ働きたいですね。それが新たな人生の目標になりました。