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2023.11.20

【安全衛生への取り組み①/産業医相談制度】健康面で“いつもと違う”と感じたら、気軽に私たちへメールしてください

今回は、合計2万名のメンバーが所属するアウトソーシングテクノロジーグループを支える“安全衛生への取り組み”について紹介。
季節の変わり目に体調を崩すことがあるように、業務や人生で転機を迎えたときには、メンタルに何らかの不調を抱え、健康を損なう人もいるだろう。そのような時、心強い味方になってくれるのが、OSTech専属の医師・保健師のチーム。OSTechのメンバーであれば、メール1本で、いつでも相談できる。そしてオンラインやリアルの面談で、親身になって、専門的なアドバイスを受けられるのだ。そこで今回は、産業医の岸本佐智先生と、保健師の日下真由美さんと城之内愛里さんの3名による座談会を企画。OSTechの産業医面談制度について、詳しく解説してもらった。

PROFILE

  • 岸本 佐智(管理本部 総務部 安全衛生課 産業医)
  • 日下 真由美(管理本部 総務部 安全衛生課 保健師)
  • 城之内 愛里(管理本部 総務部 安全衛生課 保健師)

OSTech専属の医療チームです

まずは自己紹介を兼ねて、それぞれの経歴を教えてください。

岸本 私は、医学部を卒業した後、すぐに産業医の道に進みました。元々、「仕事と健康との関わり」に興味があったからです。「仕事上のストレスから、気付かないうちに健康を損なってしまう」といったケースを見聞きして、「産業分野で人の役に立ちたい」と。これまでに約10社で産業医を務めた後、2022年11月から、OSTechを担当することになりました。

日下 私はコンサルティング系の会社で産業保健師を1年務めた後、2022年10月にOSTechに入社しました。元々、医療従事者としてのスタートは、大学病院の循環器病棟担当の看護師でした。その際、ある患者さんを担当したのが転機になって。その方は、仕事上のストレスも一因で病気になり、入院することになったにも関わらず、病床でPCに向かい、一生懸命に仕事に打ち込んでいた。「もし、もう少しだけ健康面に気を遣いながら仕事をしていたら…」。そう感じて、産業保健師として予防医療に尽くす道を選んだのです。

城之内 私も日下さんと似た経歴で、産業保健師になる前は、大学病院やクリニックに勤務する看護師でした。そのころ、糖尿病が重症化した患者さんを担当していて。とても苦しんでいらっしゃったのですが、そもそもは仕事上のストレスが主要な原因。ストレスが暴飲暴食や睡眠不足につながり、それによって病気になり、さらに症状を悪化させてしまう。「根本的に患者さんのことを考えるなら、産業保健師になって、予防に力を入れるべきだ」と考えて転身。2022年8月からOSTechに入社し、産業保健師として従事しています。

「現場の環境改善を」と営業に伝えるケースも

OSTech専属の医療チームに相談できるのは、心強いですね! では、どのような相談があるのか、印象的な事例をシェアしてください。

岸本 では、若手の男性エンジニアの方からの相談事例を紹介します。その方は面談の時に、「最近、疲れやすくて」と訴えていました。「何か、病気にかかっているのかも」と心配している様子でしたが、私は「メンタル面の問題もあるのでは」と判断。ストレスチェックを受けてもらったところ、精神的に大きな負荷が掛かっていることが分かったのです。

詳しく事情をヒアリングしたところ、お客様から、ご自分の技術スキルのレベルを大きく超える成果を期待されていて、それに応えようと頑張り過ぎているようでした。そこで、担当営業の方と連絡を取り、そのエンジニアの方の負荷が大きくなり過ぎないように、「現場の状況を改善して欲しい」と伝えました。その後、担当営業の方が上手に動いてくださったこともあり、かなり快適な環境で仕事ができるように。そのエンジニアの方のストレスは、劇的に下がったと聞いています。

日下 私からは、夜勤でサーバ監視に当たっていた若手エンジニアの方の事例をお話しさせてください。昼夜逆転のため、生活のリズムを崩していらっしゃったのですが、ご自分では「仕事だから仕方ない」と。でも、そのようなワークスタイルの中でも、健康面で工夫できることはあります。例えば、朝、帰宅して眠る前にはスマホを見ず、部屋を十分に暗くして寝ること。光を浴びると、自然な睡眠を導くためのメラトニンの分泌を抑制して寝つきが悪くなり、睡眠不足になりがちだからです。

また、「夜勤中の食事は、糖質を少なくして、野菜などもたくさん摂取することで、栄養のバランスを確保してください」とも伝えました。私自身、看護師時代、夜勤を経験。食事のバランスを図るのに苦労したからです。

城之内 健康診断で「血糖値が高い」とわかった若手エンジニアの方の事例を紹介します。血液検査の結果が非常に悪い数値だったにも関わらず、ご本人は「特に自覚症状も出ていないし、仕事が忙しいので放置しています」と。私からは「自覚症状が出てからでは遅いので、直ぐに専門のクリニックを受診し、治療を受けてください」とお伝えしたところ、今は通院して完治を目指していると聞いています。

その方の業務はプログラミング。コロナ禍をきっかけにリモートワークになったため、ほとんど家から出ることもなく、座ったきり、動くこともなく仕事をし続けていたそうです。また、「お菓子を食べながら仕事をすることが多い」とも。そうしたワークスタイルが、血糖値の上昇をもたらした大きな要因だと考えられます。

オンライン面談も可能です!

そうしたワークスタイルの方は少なくないと思います。実際に、エンジニアが、みなさんに相談するにはどうすればいいのでしょう。

日下 産業医面談は、掲示板に表示されている「社内健康相談窓口」の問い合わせフォームから申し込めます。もしくは、OSTech医療者宛てのメールアドレスに一報いただく形でも構いません。

城之内 毎月配信している「保健だより」でも、産業医面談について案内していますので、読んでみてください。申し込みのご連絡をいただいたら、私たちのチームから、面談のスケジュール調整の連絡が行きます。面談の方法については、対面だけではなくオンライン面談も可能です。

岸本 「これくらいの不調を感じたら、産業医面談を受ける」という基準はありません。例えば、「食欲がない」「眠れない」とか、健康面で「何かいつもと違う」というレベルで構いません。“ご自分が心身の不調を感じた時”が面談を受けるサインだと思っていただくのが良いかと。「自分では判断がつかない」という方は、厚生労働省が運営している「5分できる職場のセルフチェック/こころの耳(https://kokoro.mhlw.go.jp/check/)」を利用して、判断材料にしてみてはいかがでしょうか。

最後に、エンジニアのみなさんにメッセージをお願いします。

岸本 OSTechのエンジニアの大多数は、それぞれの現場で活躍されている。そのため、本社オフィスにいる私たちは、みなさんがどのような環境で働いているのか、把握しづらい面があります。ですから、みなさんの側から「相談したい」とアプローチしてくださる相談制度を、とても大切にしています。

個人が抱える問題は、会社が抱えている問題でもあります。私たちへの相談をきっかけに、働きやすい環境を整えていきますので、ぜひ、気軽にご相談ください。

日下 ストレスを抱えるケースの背景には、仕事だけではなく、家庭のことも含めて、複雑に絡んだ問題がある場合も。そうしたプライベートなことも、産業医や保健師に相談して欲しい。みなさんのプライバシーには十分に配慮しますので、そうした点もご安心ください。会社への不満を言っても大丈夫です。せっかくの「産業医面談制度」ですので、利用しない手はないと思います。

城之内 健康な状態で長く働いていくためには、健康リスクが高くなる前に予防することが大切です。高血圧・糖尿病といった病気は、バランスの良い食生活や適度な運動などを心掛けていれば、かなりの確率で予防できます。私たちのチームが、みなさんの健康維持にお役に立てることは多いと思っています。「不調を感じる」という手前の、些細なことでもよいので、悩んでいることを相談してください。

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