Career Story

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2025.10.15

【キャリア支援】「安定」と「挑戦」を両立する。BREXA流フリーランスの歩み方

BREXA Technology(以下、BREXA Tech)では、フリーランスエンジニア向けの案件紹介・キャリア支援サイト「エンベスト」を運営している。様々なキャリアを持つフリーランスエンジニアが案件に携わるなか、「エンベスト」を通じて活躍する元・BREXA Tech社員の姿も。今回インタビューした佐藤敦さんも、エンジニアとして15年以上勤務した後、フリーランスへと転身、現在もBREXA Techの案件を担当する一人だ。今回のインタビューでは、社員時代に営業担当を務めていた茂神徹さんにも同席してもらい、独立を決断するまでの葛藤や、現在の働き方、そしてこれからの可能性について語り合ってもらった。

PROFILE

  • 佐藤 敦 (フリーランス)

  • 茂神 徹 (ITエンジニアリング事業本部/副本部長)

二人三脚でプロジェクトを拡大

お2人が共に仕事をされるようになった経緯を教えてください。

茂神 2013年に当社へジョインした会社でともに働いていた仲間なので、かれこれ15年以上の付き合いになります。ただ前社時代も私は営業、佐藤さんはエンジニアとしてお客様先で勤務していましたから、社内で接する機会はそれほど多くありませんでした。

佐藤 そうですね。ただ、茂神さんが引っ越し作業を頑張っていた姿は、不思議と鮮明に覚えています(笑)。ベンチャー企業だったので、オフィス移転の際も自分たちでトラックを借りて荷物を運んでいたのですが、そのときの茂神さんはとにかく頼もしかった。“頼れる人”という印象は、その頃からありましたね。

OSTech(現BREXA Tech)にジョインしてからも、エンジニア側はほぼ担当現場もそのままだったので、大きな影響はありませんでした。ただ一方で、茂神さんたち営業の方々が活躍の場をどんどん広げていく姿を見て、率直に「少しうらやましい」と思っていました。

本格的にコミュニケーションを深めるようになったのは、いつ頃からでしょうか。

佐藤 私は通信キャリア企業に常駐し、小型無線基地局のコアネットワーク構築など、ポジションを変えながら様々な業務に携わってきました。そんなとき、営業担当が異動となり、その後任として新たに担当についてくださったのが茂神さんでした。

ちょうどその頃、「もう少し技術寄りの仕事がしたい」と営業に相談し、携帯ショップ向けシステムの構築・運用プロジェクトに一人でアサインされたんです。データベースエンジニアとしてキャリアを歩み始めたのもこの現場。とにかく気合を入れて取り組んでいた時期で、茂神さんには「人を増やしたい」と何度もお願いし、プロジェクト拡大に向けて二人三脚で進めていました。

茂神 佐藤さんはお客様からの評価が非常に高く、何よりご本人のやる気が際立っていました。そこで「佐藤さんならしっかり育ててくれる」と思い、新人を次々と任せていったのです。結果として人がどんどん増え、最終的には12名ほどのチームになりました。当時新人だった人たちも、今では第一線で活躍するデータベースエンジニアばかり。これは佐藤さんの力によるものです。

一度はやめたフリーランスという選択

フリーランスになることを考えはじめたのはいつ頃からでしょうか。

佐藤 実は、ちょうど茂神さんが担当してくださっていた頃、一度フリーランスへの転身を検討し、茂神さんに相談したことがあります。現状に不満があったわけではなく、むしろ楽しく仕事をしていましたが、「このままでいいのか」と焦りを感じていました。というのも先ほども触れたように、茂神さんをはじめ仲間たちが次々とステップアップしていく姿を見て、私も次のステージに進みたいという思いが強くなっていったのです。

ただ、そのときは茂神さんに止められました。「やめておけ」と否定するのではなく、「まだここで得られる経験があるはずだ」と助言してくだって。そして実際に、責任ある立場を任せてもらえるようになり、お客様と直接連携しながらプロジェクトを推進する機会も増えました。その経験を通じて一段上の視点から仕事を捉えられるようになり、自分のキャリアにとって大きな転機となったと感じています。今振り返ると、あの時に残った選択は非常に意味がありました。

茂神 品川の喫茶店でよく語り合いましたね(笑)。私自身、佐藤さんは「絶対に辞めさせてはいけない人だ」と思っていました。ただ同時に、佐藤さんが“熱い人”であることも分かっていたので、独立を考える気持ちも理解できました。だからこそ、頭ごなしに止めるのではなく、未来の話につながるようにと考えて、前向きな形で引き止めたのです。

その引き止めから数年後、今年フリーランスとして独立されましたが、どういった心境の変化があったのでしょうか。

佐藤 それは年齢ですね。気がつけば40歳手前で、「独立するならこれがラストチャンスだろう」と考えました。私は山形県出身で、「ビッグになってやろう」と東京に出てきたので、自分の力で稼いでみたいという気持ちがずっとあったんです。そこで当時の営業担当だった方に相談したところ、「いいじゃん!」と背中を押してくれました。

だからと言ってすぐに現場を抜けられるわけではありませんし、仕事が嫌で辞めるわけでもなかったので、後ろ髪を引かれる思いもありました。そんなとき、営業担当さんが「フリーランス事業を立ち上げるから、引き続きうちの仕事にも関われるよ」と言ってくださって。まさに自分に必要なサービスで、「もしかして私のために?」と思うほど驚きました。

茂神 佐藤さんが独立する話は、高柳さんから聞き、「最高のタイミングだ」と思いました。フリーランス事業を立ち上げた理由のひとつも、優秀な社員がフリーランスになりたいと退職しても他社で契約することなく、引き続き当社と関われる仕組みをつくりたいという思いがあったからです。そういう意味でも、佐藤さんは第一号にふさわしい存在でした。

自分をさらに高めて会社と故郷に恩返しを

フリーランスになってどのような変化がありましたか。

佐藤 正直、生活や働く環境はほとんど変わっていません(笑)。官公庁のお客様先で、仮想化基盤を中心としたインフラ業務全般を担当していたのですが、そのまま継続して携わらせていただいています。生活面での変化といえば、BREXA Techの営業担当さんから譲り受けた2匹の猫との暮らしが始まったことくらいでしょうか。フリーランスになると決めたときには、仕事が途切れることも覚悟していましたが、実際には契約が空くことなく非常に安心したスタートを切れました。

茂神 もちろん「佐藤さんだから」というのは大きいと思います。社員時代からお客様のために尽力してくれて、こちらの無理なお願いにも応えてくれましたし、後輩の育成も率先して行ってくれました。その結果、現場を拡大してチーム化してくれたという経緯もあります。だからこそ、佐藤さんからの要望にはいつも真摯に向き合ってきました。そうしたこれまでの歴史と、築いてきた信頼と実績があるからこそ、今の形につながったのだと思います。

目標ややってみたいことなど、今後のビジョンはどのように描いていますか。

佐藤 生活や働く環境そのものは変わっていませんが、「自分で稼がなくてはいけない」という意識は大きく変わりました。会社におんぶに抱っこというわけにはいきませんし、今後は自分自身が仕事をつくれるような存在になり、BREXA Techに恩返しをしたいと思っています。さらに将来的には、出身地である山形県の地方創生に携わるという夢もあります。まだ一歩を踏み出したばかりですが、未知の部分を楽しみながら、技術力はもちろん、人間としても成長してきたいですね。

茂神 念願だったフリーランスですし、これからは思いきり挑戦してほしいと思っています。ただ、もし年齢を重ねる中で「やはり安定を重視したい」と感じるようになったら、そのときはまた正社員に戻ってきてもいいとも思っています。挑戦にも安定にも応えられる、それが「エンベスト」のコンセプトですから。

「エンベスト」をはじめ、BREXA Techには「つながり続けられる環境」があります。フリーランスに挑戦した後に社員へ戻ることも、逆に社員から独立することも自然にできる。多様なキャリアを尊重しながら、お互いに成長し合えるのが強みだと思います。もちろん、正社員として腰を据えてスキルを磨き、キャリアを積み上げていく選択も素晴らしい道。当社ならそのどちらも応援できます。

エンベストを通じ、自身もフリーランスに挑戦したいという人も多いと思います。最後にその方々に向けてメッセージをお願いできますか。

佐藤 エンジニアにとって大切なのは「やる気」だけだと思っています。技術力だってやる気さえあればどんどん伸ばせます。正社員なのか、フリーランスなのか、やる気がより燃える舞台は人それぞれだと思うので、ここだと思える環境を選んで挑戦してほしいと思います。

茂神 本当にその通り、エンジニアは結局、やる気次第だと私も思っています。会社から言われたからではなく、自分から勉強をしたり資格をとったり、自分を高めていける人が社会から求められるエンジニアですし、同時にフリーランスとして活躍できる人なのだと思います。我こそはと思う人はぜひチャレンジしてください。

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