Career Story
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2025.08.06
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2025.08.06
BREXA Technology(以下BREXA Tech)のエンジニアは、多様な現場で経験を重ねることで、スキルアップしていく。「でも、常に望み通りの現場で働けるとは限らない」と悩む人もいるだろう。実は、その悩みを解決する制度がある。機電事業本部の運営する「ポスティング制度」だ。公示された求人案件にエンジニアが自ら応募し、選考を経て、今の現場から移れる。今回は、同制度によって航空宇宙分野のキャリアをつかんだエンジニア、二村英伸さんと田村周平さんを取材。BREXA Techならではの制度を活用して、キャリアチェンジを実現した経緯を語り合ってもらった。
■二村 英伸(機電事業本部 / 東海エリア / 名古屋支店)
■田村 周平(機電事業本部 / 東海エリア / 名古屋支店)
二村 きっかけは、「もっと家族と過ごす時間がほしい」という思いでした。以前、携わっていた現場では、倉庫に自動搬送機器を設置する工事の現場監督を務めていました。そこでは、クレーンの据え付けから、ゼネコンとの調整、試運転まで一貫して担当。やりがいは大きかったのですが、問題は勤務地が全国に広がっていたこと。地方への単身赴任や海外出張もありました。そのため、「家族との時間を大切にしたい」という気持ちが強くなってきて、自宅から通える勤務地を希望するようになったのです。
そうした中、オンライン社内掲示板で、航空機の生産技術や設計業務の公募情報を目にしました。その瞬間「リベンジできるぞ」という気持ちが沸いてきました。というのも、私はBREXA Techに入社する前、国産旅客機の製造プロジェクトに携わっていたんです。機体に燃料配管や機器類を取り付ける工程や電装作業を担当し、現場作業者への指示書の作成などを担当。自分が製造に関わった機体が初飛行したときの感動は忘れられないですね。ですがコロナ禍もあってプロジェクトが凍結されてしまいました。そのため「航空分野の仕事をやり切れなかった」という心残りがあったのです。その借りを返せるチャンス。しかも、お客様は以前携わった経験のある大手メーカーさんだったので、「これまでの経験が活かせる」と考え、応募しました。
田村 私の場合、幼少の頃から宇宙・航空業界で働くことが夢でした。母方の祖父母が鹿児島県の種子島に住んでいたため、宇宙センターを、よく見学していたのが原点にあります。また、鹿児島空港から種子島へ向かう際には、唯一の国産旅客機である「YS-11」を利用したこともあり、航空機やロケットは私にとって身近な存在であり、同時に非常にワクワクさせてくれるものでした。それもあってエンジニアの道へ進んだのですが、新卒でこの会社に入社して初めて携わったのは、原子力関連会社の現場でした。
そこでは、原発建屋の耐震補強工事に関するコスト評価、計画認可に際した官公庁対応など、多岐にわたる業務に従事していました。大きな仕事を任せてもらっていましたし、「社会の役に立っている」と実感できましたね。仕事の進め方や社会人としてのマナーを基礎から学ぶこともでき、充実していました。そんな時、InCircleでポスティング制度のお知らせが届いたんです。宇宙部門と航空・飛昇体部門の募集があり、まずは説明会に参加することにしました。話を聞くうちに、かつて抱いていた憧れが胸の奥で再燃し、「やってみたい」という気持ちがどんどん膨らんで。迷うことなく応募を決めました。
二村 応募から約1ヵ月後に職場見学へ行ったのですが、その際にお客様と面談しました。そこには、以前、同じ現場で働いていた時にお世話になった上司の方が同席していて。お互いに「あれ?」という感じで、すぐに気がつきました(笑)。そうした経緯と、民間航空機の製造現場で働いていた経験が評価されたのか、その後、社内選考に合格。ただ、ちょうど携わっていた現場が契約更新のタイミングだったため、一度契約を延長した後、3か月後に今の職場に移りました。
田村 実は、私は公募に一度、落ちています。というのも、公募されていた2部門の内、最初は宇宙部門に応募したのですが、経験年数の不足で不合格でした。すると、営業の方から「航空・飛昇体部門はどうですか」と勧められて。「航空・飛昇体で経験を積んだ後に、違う部門への道も拓けるかもしれない」と思って応募。今度は無事、合格しました。新天地へ向かうにあたり、当時携わっていた現場の方々は、快く送り出してくれました。ただ、私生活では少し悩むこともありました。新しい勤務地とパートナーの地元が離れていたんです。でも、私自身はすでに新しい環境に気持ちが向いていたので、話し合いの末、一緒に移ることになりました。
二村 飛昇体事業における製造手順書の作成や、現場対応を担当しています。このほか「新領域事業」として、さまざまな試作機の製造にも携わっています。ゼロから未来を切り拓くプロジェクトへ関われることに、充実感がありますね。
田村 私はX線検査装置を使った基板検査の自動化にあたり、承認依頼の対応業務や設備導入・管理業務などを担当しています。また、事務所のレイアウト変更に伴い、椅子や机を調達するといった総務統括のような業務も行っています。
二村 今の現場に勤めるようになって、生産の手順を考えたり、トラブルをメンバーと協力して解決したりするような、モノづくりの現場が自分には合っていると、改めて実感するようになりました。プライベートでは、土日も含め家族と過ごす時間が増えたことが一番の変化ですね。仕事で疲れて帰宅しても、家族が迎えてくれると、心も体もホッとします。
また、今の現場に移ってからチームリーダーを務めています。約15名のメンバーがいますが、みなさんに「BREXA Techに入って良かった」と心から思ってもらえるような、働きがいのある職場環境づくりに力を入れたいと思っています。というのも、私は公募制度のおかげで、やりがいのある仕事と大幅な年収アップを実現できたので、そうした経験も踏まえ、BREXA Techならではの良さを知ってもらいたいからです。
田村 新しい現場に来て、「より責任のあるポジションで頑張りたい」という意欲がさらに高まりました。今の現場は大手メーカーさんなので、その社員さんはもちろん、BREXA Techのメンバーも意欲的で優秀な人ばかり。その中で頭角をあらわして、チームリーダーに昇進することは容易ではないと思います。しかし、そこへ向かってチャレンジしたいですし、将来的にはセクションリーダーを目指したいですね。
プライベートでは、偶然ですが実家が近くなったため、帰省しやすくなり、両親も喜んでくれています。また前の職場よりも都心部に近いため、商業施設やエンタメ施設が充実しているので、休日に外出するのも楽しいですね。
二村 自分に合った最新の募集案件を見逃さないためにも、オンライン社内掲示板を週に1度はチェックすることをお勧めします。まず大切なのは、「将来どうありたいか」「どのような職種で何を成し遂げたいのか」という、自分の将来の方向性を明確にすることです。その上で、今の仕事で得られるものを最大限に吸収してください。どんな現場にも自身の成長の糧となる点があるはずですから。そして、「ここだ」というタイミングが訪れたら、ぜひ行動を起こしてほしいと思います。怖がらずに、まずは一歩を踏み出してみましょう!
田村 若手の中には、「これがやりたい」という明確な目標をまだ見つけられていない人も多いかもしれません。以前の私もそうでした。キャリアアドバイザーの方との面談で、「やりたいことは何ですか」と聞かれても、すぐに答えられなかったのを覚えています。時には、明確な目標がないまま、今の仕事への不満が募り、「辞めたい」と思うこともあるのではないでしょうか。でも、辞める前に一度「他にもっと良い現場はないか」と探してみてほしいと思います。ポスティング制度の素晴らしい点は、現在の現場よりも良い条件のところに「移動する」という選択肢を提供してくれることです。ぜひ積極的に活用してほしいですね。
ポスティング案件については、社内掲示板から募集しています。
興味のある方は、ぜひチェックしてください!