Career Story

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2025.03.10

【セキュリティエンジニア】資格がエンジニアのキャリアを拡げる。「努力は報われる」と実感しています

アウトソーシングテクノロジーには、「バリューアップ研修」や「セキュリティ人材育成プロジェクト」「Be-Professionalプロジェクト」などの教育プログラムや、「資格取得支援制度」などのエンジニアのキャリアアップを応援する制度が整備されている。今回は、これらの制度を積極的に活用することで複数の資格を取得し、自らのキャリアアップにつなげているエンジニア、戸部彩花を取材。「企業の情報セキュリティを守る業務に資格をどのように活かしているのか」「資格取得に向けた勉強のコツ」などを語ってもらった。

PROFILE

  • 戸部 彩花(ITエンジニアリング事業本部 東日本エンジニアリング部 エンジニアリングサービス3課)
    ◆入社:2022年(新卒)
    ◆趣味:箏を弾くこと、またその研鑽。ゲーム、舞台鑑賞、刀鑑賞、寺社巡り、大河ドラマ、読書

不合格でも学びは仕事に活かせています

最初に、戸部さんの現在の業務内容を教えてください。

大手SIerさんのオフィスに常駐し、インターネットセキュリティ製品に関するテクニカルサポートに携わっています。その製品は海外の企業が開発したもので、大手SIerさんが国内の販売代理店になっているのです。ユーザーは企業だけでなく、大学や病院といった公益団体から個人の方まで、さまざま。

私たちのもとには毎日30~40件ほど、「ソフトウェアがうまくインストールできない」「アップデートできない」「アカウントにログインできない」といったユーザーからの問い合わせが届きます。それらに対して私たちは、検体サンプルやログをもらって、検証や解析を行ってインシデントの原因を究明し、その結果や解決策を回答するのです。そのプロセスの中で、開発元の企業に英語で問い合わせることもありますね。

そうした業務に携わるうえで、役に立っている資格はなんでしょう。

OSTechの「セキュリティ人材育成プロジェクト」に参加して取得した、サイバーリーズン社と、サイバーアーク社、それぞれのセキュリティプラットフォームに関する認定資格です。このうち「サイバーリーズン」は、私たちが担当しているセキュリティ製品との共通点も多いので、資格取得で得た知識はこの業務で非常に活きています。

このほか、同プロジェクトでは、シスコシステムズ社が認定するネットワークエンジニア向けの「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」や、EC-Council社の認定サイバーセキュリティ技術者「CCT(Certified Cybersecurity Technician)」についても、取得を目指して勉強しました。残念ながらこの2つの資格はプロジェクト期間中に取得することはできませんでしたが、無線デバイスのセキュリティや、ネットワーク監視など、勉強で得た知識はいまの業務に役立てることができています。

学校でのサポート職からベイエリアのオフィス勤務へ

学んだことを積極的に活かしているのですね! では、「セキュリティ人材育成プロジェクト」に参加した当時のお話を聞かせてください。

プロジェクトの3か月間は、ものすごく大変でした。それまで携わっていた現場を離れ、朝から夜までたっぷり時間を使えるのですが、その間に3つのセキュリティ資格を取得しなければいけない。一緒に受験するメンバーの中には、エンジニアとしてセキュリティ分野での実務経験があったり、前職でセキュリティ製品の営業をしていたりする人も。ですから、みんなに追いつくのに精一杯でしたね。

でも、その苦労は十分、報われたと実感しています。資格取得後は、いまのクライアント先に常駐することができたのですが、東京湾を見下ろせるすてきなオフィスで、デュアルモニターのディスプレイを使って仕事ができています。憧れていた、エンジニアらしい働き方ができるようになって、とても嬉しかったです。それ以前は、教育現場でのデジタルツール導入をサポートする「ICT支援員」の業務に携わっていて。ワークスタイルは一変しました。

資格取得によって、憧れていたワークスタイルを手に入れた戸部さんが、そもそも、エンジニアを志した理由はなんでしょう。

小さい頃からコンピュータに興味があり、小学校1年生の時にはコンピュータで遊ぶクラブでホームページを作成したり、「マインスイーパー」や「サンリオ タイニーパーク」というゲームに熱中していました。その後、「得意な国語を活かそう」と、文系の進路を考えた時期もありました。でも、「今後どの仕事についてもパソコン作業は必須だ」と思い、大学入学してすぐMOSの資格を取りました。それに、親戚で文系からエンジニアになった人がいて、「文系出身でも努力次第でエンジニアになれるんだ」と知り、コンピュータへの興味が再び目覚めてきました。

また、学生時代、個別指導の塾講師のアルバイトで感じた出来事もあります。塾長が生徒や講師の都合に合わせてシフトや時間割をExcelで組むのですが、スケジュールの変更が生じるとそれを一つひとつ書き換えるという作業が、とてもアナログ的で。不便そうに見えたのです。そこから、「ITの力で世の中を便利にしたい」と考えるようになって、エンジニアの道を志しました。

数多くのIT企業があるなかで、OSTechを選んだのはなぜですか。

就職活動ではいくつかのIT企業の説明会に足を運んだのですが、OSTechは革新的な会社で、女性も多く、活気があると感じられたことが、大きかったです。また、全国に拠点があって、幅広い分野の業務に携われそうなところも、決め手になりました。私は新しいもの好きなので、別の分野の仕事に興味が移っても、努力次第でその仕事に移れる可能性があるのは、とても魅力的でしたね。

勉強のコツは「環境づくり」と「支え合い」

入社後、「セキュリティ人材育成プロジェクト」に参加する前から、資格の取得に努力してきたそうですね。資格の重要性に目覚めたきっかけがあったのでしょうか。

ITの専門的な知識がなかった私が最初に配属されたのは、「ICT(情報通信技術 )支援員」としての業務でした。この業務では、「パソコンが起動しない」「ネットがつながらなくなった」といったちょっとしたトラブルに対応することも多いのですが、この経験を通じて私はITの基礎知識を身につけられました。その一方で、CUIやプログラミング言語を使うとか、「もっと仕組みを理解したい」と思うようになったのです。それから、「AWS」を独学で勉強して取得。そんな私の姿を見ていた営業担当の方が、「セキュリティ人材育成プロジェクト」に参加してみないかと提案をしてくれたのです。

資格の取得に向けて、日頃どういったことを心がけていますか。

何よりも、勉強を続ける習慣をつくることです。習慣というのは、体調やスケジュールによって簡単に崩れてしまう。ですから、そのときのコンディションに合わせて場所を変えたり、聴く音楽のジャンルを変えたり、着る服装を変えたり。勉強に集中できる環境づくりにはひたすらこだわりましたね。

また、「仲間と支え合う」ことも重要。資格の勉強は在宅で行えるのですが、私は誰かの目があったほうが、勉強がはかどるタイプです。そのため、同じ資格取得を目指すメンバーとスマホアプリでリアルタイムにつながりながら、黙々と勉強をする会「もくもく会」を立ち上げました。音声や映像をオフにして、会話はしないのですが、チャットで「今日は何ページ勉強した」「今日はこれを何時間やった」と、お互いの勉強の様子をシェアしたり励ましあったりするのです。

エンジニアとしての今後の目標を教えてください。

対応できる業務のバリエーションをさらに増やしていきたいと思います。いまの職場に配属されてまだ半年ばかりで、先輩方にはたくさんフォローをしてもらっていますが、これからは仕事のスピードや質をあげることで、早く先輩たちを助けられるようなエンジニアになりたいですね。

戸部さんが勉強で使用していたノート

編集部が直撃インタビュー! この機会に聞いちゃいました

資格取得の面で、OSTechに所属していることのメリットはなんですか。

資格を取得すると、受験費用とお祝い金がいただける、給与アップも見込めるなど、モチベーションを上げる制度が多いことです。OSTechには、資格の一覧表があって、そこに、資格のランクや、お祝い金、その資格を活用できる業務がずらっと並んでいるのです。「今度はどの資格を受けようかな」と、その表を何度、眺めたかわかりません。資格を取得することで、できることが増え、キャリアパスが広がっていく。そんな実感をもっている私は、OSTechの制度の恩恵をいちばん受けているメンバーかもしれません。

最後に、戸部さんがプライベートで熱中していることを教えてください。

箏を弾くことです。中学生の頃、「知らない世界をのぞいてみたい」と感じたことと、楽器としてマイナーなところに惹かれて、箏曲部に入ったのが箏との出会いでした。趣味というよりも、「しっかりと演奏できるようになりたい」という気持ちが強く本気度も高いので、いまも月に1回、稽古を受けて、研鑽を積んでいます。このほかには、日本刀にも熱中していて、色々な地方などに行って日本刀を鑑賞しています。私の休日のスケジュールは箏が中心で、次に、「刀の予定」。来年の夏まで予定が埋まっている状態です(笑)。

仕事もプライベートも「こだわり」を大事に、充実していますね! 本日はありがとうございました!

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