Message
|
2024.10.07
Category
Tag
Message
|
2024.10.07
2024年6月、アウトソーシングテクノロジー(以下、OSTech)の親会社である株式会社アウトソーシングが、株式を非上場化し、株主構成が大きく変わった。それにより、グループ全体での変革がスタート。OSTechがグループ内で果たすべき役割にも変化が起き、新たな経営方針が打ち出されている。今回は、前回のインタビューから半年が過ぎたタイミングで、アウトソーシングの常務執行役員 国内技術統括本部長も兼務する笠井社長を取材。グループ全体で進む変革のなかで、現在とこれからのOSTechの立ち位置を、社員のみなさんへのメッセージと共に語ってもらった。
代表取締役社長
笠井 嘉明
きっかけは、先日、季節外れのインフルエンザにかかってしまったことです。幸い、現在では回復しましたが、10日間くらいひげが伸び放題でした。でも、その顔を鏡で見て、「これは、伸ばし続けたほうがいいかな」と。というのも、OSTechはいま、大きな変革期を迎えています。トップである私の外見も一新することで、「変化を目に見えるように」と考えたのです。でも、むさくるしいですか?(笑)
例えば、もう既に2024年1月から8月末までの業績に、変化があらわれていますよ。売上も利益も、前年同期に比べて、しっかり伸びている。しかし、人材採用の面では目標に達していない。つまり、「ヒトはそれほど増えていないのに、売上・利益は増えている」のです。これは、今までのOSTechになかったこと。「未経験者も含めた多くの人材を採用、案件を数多く受注して、売上を拡大していく」というスタイルから、「高い技術力を持つエンジニアに、より高度な案件に携わってもらい、同じ案件でもより適正な対価をいただけるようにお客様と交渉をすることで、売上を伸ばしていく」スタイルへと変化しつつあるわけです。
はい。この8か月間の好業績は、一人ひとりのエンジニアが現場でお客様に高く評価されるように頑張ってくれたことと、営業がお客様としっかり交渉してくれた結果です。本当に感謝しています。
ただし、人材採用の面で苦戦していることを、放置するわけではありません。将来の企業成長に直結するものですから、これまで以上に、採用に力を入れていきます。例えば、デジタル技術を活用した新しい採用強化策を構想中です。
いまは再び、企業成長を重視する方向に舵を切っています。その理由は、大きくふたつあります。ひとつは、コンプライアンスを強化しようとするあまり、企業成長に対して過度に抑制的になっていたのを、正常化すること。例えば、2023年12月に私が社長に就任した際、2024年度の予算を見せてもらいましたが、かなり守りの姿勢が濃い、控えめな数値になっていました。そこで私は「再検討の余地はありませんか?」と、予算策定を担当するみなさんに、問いかけたのです。
コンプライアンス上の問題が起きてしまう原因を、自動車の運転に例えれば、「アクセルを踏む」のが悪いわけではない。「ブレーキがきかない」のが根本要因です。ブレーキを十分にきかせるための施策を講じることは大前提ですが、その上で、成長自体は追求していくべきです。何より、“成長”こそOSTechのDNA。思う存分、成長に向けてアクセルを踏んでほしい。みなさんにそう伝えた結果、より高い目標を追求する予算に変更することになりました。
付け加えれば、このほど親会社の上級執行役員CCO 法務・コンプライアンス本部長に、井木尚洋さんが就任。OSTechを含むグループ全体のコンプライアンス体制の整備を担ってくれます。井木さんは、急成長したベンチャー企業でのリスクマネジメントを担当した経験もある方。そのお知恵も借りながら、「コンプライアンスをしっかり守りつつ、大きく成長していく」仕組みをグループ全体で整備していきます。みなさんは安心して、成長へのアクセルを踏んでほしいですね。
もうひとつは、アウトソーシンググループとして、現在を「第2創業期」と位置付け、新たな成長を目指すことになったからです。このリスタートを成功させる、グループ内の中核としての役割を、OSTechは期待されている。2万名を超えるエンジニアを擁し、業界内で大きな存在感を持つことや、若いメンバーが多く、個々のエンジニアがスキルアップすることで企業として成長する“伸びしろ”が大きいことなどが、その背景にあります。
この役割を果たすために、企業成長への投資は惜しみません。先ほどお話しした人材採用への投資や、みなさんに「いい会社だ」と思ってもらえるようにしていく「人材定着」への投資、さらにスキルアップを支援するための「人材教育」への投資を拡大していく計画です。多くの仲間にジョインしてもらい、エンジニアとしてやりがいのある仕事に携わっていただくことで、企業成長していく体制を整えていきます。
どのような変革があっても、OSTechが「エンジニアにやりがいのある仕事を提供する会社」であることは不変です。その上で、いまグループ全体で進行中の変革が進んでいった先には、OSTechのメンバーのみなさんが、より経済的に充実する体制や、より長く安定して働ける環境が実現していることでしょう。さらに、今回の変革に伴う人材への投資によって、OSTechはより「エンジニアがやりたい仕事をやれる会社」へと進化していくはずです。
そうした「みなさんが会社に期待すること」に十分こたえられる環境を整えることが、われわれ経営陣の仕事です。その上で、みなさん一人ひとりの「より高いキャリア」を目指す努力の総和が、OSTechのさらなる企業成長につながっていく好循環を作り出したい。一緒にがんばりましょう。