Career Story

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2025.09.03

【キャリアチェンジ支援制度】「測定分野の仕事をもっと深めたい」。社内公募で理想を叶えることができた

BREXA Technology(以下BREXA Tech)のエンジニアは、多様な現場での経験を通じてスキルを磨いていく。しかし、常に希望通りの職場で働けるとは限らない。そうした状況を改善するための仕組みが、機電事業本部が運営する「ポスティング制度」だ。公示された求人案件にエンジニアが自ら応募し、内部選考に合格すれば、携わるプロジェクトを異動できる。今回はこの制度を活かし、「評価・測定という分野を深めたい」という希望を叶えて、キャリアチェンジを果たしたエンジニア、佐々木謙太さんを取材。機電本部長として、制度の改善や認知度向上に取り組む川尻篤史さんを交え、この制度がエンジニアのキャリアをどう変えていくのか、語り合ってもらった。

PROFILE

  • ■川尻 篤史(機電事業本部 本部長)

  • ■佐々木 謙太(機電事業本部 / 堺東支店)

電動自転車の機能強化に携わる求人を見つけた

まずは、佐々木さんがポスティング制度に応募するに至ったいきさつを教えて下さい。

佐々木 30代半ばに差し掛かって、「今後のキャリアをどのように築いていったらいいのだろう?」と、迷い始めたことがきっかけです。当時、私は自動車部品メーカーで3D CADを使い、ワイヤーハーネスを固定するクランプを設計する業務に携わっていました。長年3D CADを用いた製品設計に携わっていたため、十分に習熟していた業務でした。でも「現在の仕事は、本当に自分に合っているのか」という疑問が生まれて。というのも、並行して携わっていた、試作品の評価・測定業務に、より面白味を感じるようになっていたからです。

そこで漠然とキャリアの方向転換を考え始めた矢先、オンラインの社内掲示板で、大手自転車メーカーでの求人が公募されているのを見つけたのです。電動ユニットの機能を評価・測定し、自転車の性能を高めることにつなげていく業務。「私にぴったりだ」と思いましたね。ちょうどその頃、エンジニア向けの、仕事の適性を診断するテストを受けてみたところ、「設計や開発といった何かを生み出す仕事よりも、地道にコツコツと取り組む仕事の方が向いている」という診断でした。それも大きな後押しとなり、応募を決めました。

1万2,000通りのキャリアパスのための制度です

自分の適性に合った仕事を、会社の制度を活用することで、見つけられたわけですね! では川尻さん、今の佐々木さんの話を受けて、「BREXA Techのエンジニアにありがちなキャリア上の悩み」について、考えを聞かせて下さい。

川尻 佐々木さんのように「今の業務より、自分に向いている業務があるのではないか」と思っているエンジニアは少なくないと思います。佐々木さんの場合は「設計よりも評価・測定」を志向しているわけですが、逆に「今は評価・測定業務がメインだが、設計をやりたい」というエンジニアもいるでしょう。

機電事業本部には、そうした様々な志向をもったエンジニアが約1万2,000人も在籍。私たちはその方々に、1,500社以上のお客様との取引を通じて、活躍する場所を豊富に用意しています。まさに「1万2,000通りのキャリアパス」に対応していると言え、私が「BREXA Techは、業界屈指のキャリアの選択肢を持つ会社」だと自負する理由です。

しかし、「選択肢がある」ことと、それを「選べる」ことは全くの別問題。その「選べない」という課題を解決するために導入したのが、このポスティング制度です。2024年末には専門チームを立ち上げて制度を強化し、現在では300を超える公募案件が常に動いている。「1万2,000通りのキャリアパス」を、絵に描いた餅で終わらせるつもりはありません。

佐々木さんはその中から、自分に合った求人を見つけたわけですが、プロジェクトを異動するまでのプロセスをシェアしてください。

佐々木 応募後、公募案件を担当している営業さんとオンラインミーティングを行い、そこで「この案件で働きたい」という強い意欲を伝えました。その後、設定いただいた職場見学では、お客様から職場環境や業務内容をご説明いただき、私も「3D CADを使った設計業務に10年以上従事していて、評価・測定だけでなく、専用治具の設計もできます」と今までの経歴をお話しました。イメージ通りの業務内容で意欲がさらに高まりましたね。

異動が決まった後、それまで携わっていたプロジェクトのお客様にお伝えするのは、正直心理的な負担もありました。でも、役職者の方が「ウチでの経験が役に立って良かったね」と言って下さって。気持ち良く送り出していただいたのが嬉しかったですね。

公募に落ちてもそこがキャリアアップの出発点

お客様との深い信頼関係が伝わって来ますね! 次に川尻さん、エンジニアがポスティング制度を活用する上で、注意するべきことを教えて下さい。

川尻 「必ずしも、応募者全員が、公募している仕事のスキルや経験の条件を満たせるわけではない」という点です。「応募したけれど社内選考を通らなかった」「条件を満たせず、応募自体できなかった」というケースもあるでしょう。しかし、たとえ希望が叶わなかったとしても、そこからがスタートです。キャリアアドバイザー(CA)がエンジニア一人ひとりをしっかりサポートし、「なぜ今回は条件に合わなかったのか」を一緒に掘り下げていきます。その上で、「将来、希望の仕事に就くためには、どんな経験を積み、スキルを磨いていけば良いか」をアドバイスしますから。

エンジニアの皆さんは、このプロセスを通じて、理想のキャリアを得るためには「どのような業務で何年くらいの経験を積めば良いのか」といった具体的な「進むべき道」を見つけられる。BREXA Techは、そうした環境づくりを大切にしています。

「モノづくり」に携わっている手ごたえがあります

佐々木さん、ポスティング制度を活用して新たなプロジェクトに移ったことで、どのような変化がありましたか。

佐々木 「モノづくり」への貢献を日々、実感できるようになりました。以前携わっていた仕事は3D CADでの設計が中心で、自動車部品という「モノ」に触れる機会はほとんどありませんでした。それに対し、今のプロジェクトで携わっているのは、モーターや歯車などで構成されたドライブユニットの性能の評価・測定。試作品を実際に電動自転車に装着し、模擬的に回転させて騒音レベルなどを測定しています。私が測定した結果は、次の製品開発に直接、活かされるので、それも大きなやりがいにつながっていますね。

私が目指している理想のキャリアは、「設計から評価・測定まで一貫して手掛けられる、豊富な実務経験とノウハウを持つ多能なエンジニア」です。今は、自身がその理想に向けて「着実に成長できている」と強く感じています。また、プロジェクトを移ったことで給与もアップ。浪費するタイプではないので、着実に貯蓄を増やせています(笑)。

佐々木さんが理想のキャリアを得ることができたポスティング制度を、より活用しやすい制度にするため、今後どのようにブラッシュアップしていきますか。川尻さん、聞かせて下さい。

川尻 まずは各拠点に対して、もっと公募案件を探し出すように働きかけていき、「常に全都道府県の案件が掲載されている」状態にしたい。故郷を離れて仕事をしているエンジニアの方々が、「地元で働きたい」と希望した時、すぐに応えられるようにするためです。さらに、現在は支店ごとに案件を一覧表示しているのですが、「職種」や「求めるスキル」などで検索できるようにして、エンジニアの皆さんの活用を促したいですね。目標は、「いまの仕事に満足していない」というエンジニアが、「転職サイトより先に公募案件サイトにアクセスする」ようになること。そのために、さらに周知していきたいと考えています。

最後に、お二人から、ハイキャリアを目指すBREXA Techのエンジニアに向けて、メッセージをお願いします。

佐々木 ポスティング制度は、エンジニアのキャリアの選択肢を広げる、非常に優れた仕組みだと感じています。エンジニアが「本当にやりたい仕事は何か」「自分に向いている仕事は何か」という問いに改めて向き合い、この制度を活用することで、より良い未来を切り拓けるのではないかと思います。

川尻 例えば、若手の皆さんは「とにかく稼ぎたい」という想いが比較的強いかもしれません。しかし、結婚して子供が生まれたら、「地元になるべく近いところで働きたい」と考えることもあり得る。さらに、子供が成長して手が掛からなくなったら、「ずっと憧れていた案件に思い切って挑戦する」といった選択肢も出てくるでしょう。そうした個々のエンジニアのライフステージに合わせた働き方を尊重し、それを満たす環境を用意し、キャリアアップを応援する企業風土が、BREXA Techにはあります。「1万2,000通りのキャリアパス」を実現するために、私たちも精一杯、サポートしていくつもりです。

ポスティング案件については、社内掲示板から募集しています。
興味のある方は、ぜひチェックしてください!

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