Career Story
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2025.10.29
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2025.10.29
BREXA Technology(以下、BREXA Tech)には、公示された求人案件にエンジニアが自ら応募し、社内選考を経て現場を移ることができる「ポスティング制度」がある。機電事業本部がこの制度を導入して以来、希望するフィールドで新たなキャリアを歩み始めるエンジニアは着実に増えてきた。その一人が中村勇揮さんだ。今回インタビューに登場いただいた中村さんは、この制度を活用し、長年の憧れだった株式会社SUBARU(以下、SUBARU)への異動を実現した。対談相手として受け入れ先であるSUBARUの水谷さんにも同席いただき、異動の舞台裏や、現場で実感している手応えについて語ってもらった。

■中村 勇揮 (BREXA Technology社員 SUBARU社配属)

■水谷 公一 様 (株式会社SUBARU ADAS開発部 ADAS開発第一課 課長)
中村 2022年にOSTech(現BREXA Tech)へ入社し、最初の配属先は総合エンジニアリングメーカーでした。そこでは約3年にわたり、航空エンジンの量産開発に従事。現場で生産ラインに不具合が生じた際は、適切な対処方法を指示することが主な業務で、高い精度が求められる分野であることから、大きなやりがいを感じていました。
ただ、本音を言えば「自動車に関わりたい」という思いはずっと心の中にありました。じつは新卒の就職活動でも自動車メーカーを志望していましたが、当時はエンジニア職の募集がなく断念した経緯があります。そんな中で目にしたのが、ポスティング制度を通じたSUBARUの募集で、「これだ!」と直感しましたね。学生時代からSUBARU車に親しんできたこともあり、「好きな車づくりの一員になりたい」という思いで応募を決意しました。
中村 応募フォームのスキルシートを入力してからは、BREXA Tech内での面談、そしてSUBARUとの職場紹介と、比較的スムーズに進んでいきました。そのとき、初めて水谷さんにお会いしたのですが、「水平対向4気筒エンジンにこだわって作り続けているところに芯を感じる」「インプレッサのために屋根付きの駐車場を借りている」など、あらゆる角度からSUBARU愛を語らせていただいたことを覚えています。
水谷 最初は物静かな方だという印象でしたが、車の話になると目の奥がキラッと光って(笑)。「これは本当に車好きだな」と強く感じました。私が統括するソフト部門はちょうど採用が終わったところだったのですが、これだけの熱量を持った人材を逃すのはもったいないと思い、ハード部門を紹介することにしました。
水谷 私たちの課は「アイサイト」※に代表される先進安全機能を担当しています。具体的には、後方や側方での衝突リスクを検知し、ドライバーに警告を出したり、自動的にブレーキを作動させたりする機能の開発です。車両にはさまざまなセンサーが搭載されていますが、それらを車体にどう配置するかといったレイアウト設計や、取得した情報をもとに制御へつなげる仕組みづくりなどを担っています。
中村 なかでも私は、全方向を監視するカメラに関わる設計を主に担当しています。具体的には、カメラを取り付けるためのブラケットの設計や、そこから伸びるハーネスの配線経路、さらにハーネス固定時に使用するクリップの位置決めなどを行っています。
※アイサイト カメラで周囲を認識し、事故回避や運転支援を行うシステム
中村 やりがいは毎日感じています。好きな会社で働くと、こんなにも日々が楽しいのかと自分でも驚いているほどです。部品一つ、図面一枚に向き合うときも、常にワクワクしながら取り組めています。また私たちの課はテストコースのすぐそばにあるので、開発中の車が実際に走っている光景を目にすることもあります。これには胸が高鳴りました。
水谷 先週、人手が足りない場面で中村さんにある部品の図面をお願いしたのですが、そのとき彼は「やります」ではなく「やりたいです」と答えてくれました。好きという気持ちがそのままモチベーションになっているのだと感じましたね。やはり“好き”は何よりの原動力ですし、そういう人材がもっと増えてほしいと思います。
中村 コアタイムのないフレックス制度が導入されているので、自分の裁量で勤務時間を調整でき、とても働きやすいです。とくに私は外部のお客様と直接やり取りする場面が少ないため、自分のスケジュールに合わせて効率的に仕事を進められています。
また、社内の風通しが良く、横の連携がスムーズなところも魅力です。各部署・各課には専門知識を持つエキスパートがいるので、設計に必要なデータがあればチャットで連絡してすぐに聞きに行けます。まだ配属されて半年ほどですが、すでに横のつながりが充実してきました。
水谷 私が感じるSUBARUの魅力は、「やりたい」と手を挙げれば挑戦させてもらえる環境があることです。実際、中村さんも自ら希望して任されている部分が多いですよね。就業意欲が高い人や、自分のスキルアップに積極的な人にとって、SUBARUは非常に恵まれた職場だと思います。
中村 土日休みに加え、正月やGW、夏季休暇でまとまった連休がとれるため、休日は計画的にしっかりと休めています。週末にはパソコンでレーシングゲームをしたり、熱帯魚を眺めたり、もちろん愛車のメンテナンスも楽しんでいます。長年の趣味であるキャンプも、群馬に引っ越してからより身近になりました。最近は雪山での本格的なキャンプにも挑戦し、ますます夢中になっています。
水谷 私も冬にキャンプをやったことがあります(笑)。社内にはキャンプ好きが多いので誘い合って出かけることも多いですね。加えてやはり車好きが多いので、サーキットへ行く機会もあります。先日は中村さんにも声をかけて課のメンバーでジムカーナ※を楽しみました。
※パイロン(カラーコーン)で作ったコースを自分の車で走り抜け、タイムを競うモータースポーツ。
中村 本当に楽しかったです。車好きばかりなので、話しているだけでも楽しいですし、マニアックな知識も共有できる。まさに求めていた最高の環境だと思っています。
水谷 SUBARUの使命は自動車を通して安心と愉しさを提供し、お客様の笑顔をつくることです。そのためにアイサイトを代表とする先進安全機能によって「死亡交通事故ゼロ」の実現を担うのが我々ADAS開発部。私たちの取り組みの積み重ねによって、以前は回避できなかった事故も、技術の進化によって防げるようになりつつありますから、これからも挑戦を続け、さらなる進化を重ねていきたいと考えています。
中村 その進化のために、私は「アウトプットのスピードを上げる」ことを意識して取り組んでいこうと思います。お客様により早く安全な機能を届けられるようになることが、自分にできる最大の貢献。設計した部品が取り付けられた車が実際に走っている、その姿を見たときの手応えは大きいですし、「快適で安全な移動に役立てている」と実感できるのが、何よりうれしいですし、そのためにこれからも力を尽くしていきたいです。
中村 もし迷っているなら、とにかく行動してみることが大事だと思います。動かなければ何も変わりませんから。まずは挑戦してみる。たとえ社内選考で落ちたとしても、その経験を糧にスキルを磨いて、また挑戦すればいい。チャレンジする価値は必ずあります。
水谷 SUBARUは、雇用や立場に関係なく自分の意見をはっきり言える人が歓迎される環境。そういう人が増えることで開発現場も活性化すると思うので、我こそはと思う人にはぜひ来ていただきたいです。現場としてはお互いに成長し合い、長く一緒に働けることが理想ですから、その思いを後押ししてくれる「ポスティング制度」はとても良い仕組みだと感じています。
中村 SUBARUには車好きはもちろん、何かに夢中になれる人がたくさん集まっています。そうした“好き”を持った仲間と一緒に働くのは本当に楽しいですし、そんな方にぜひ仲間になっていただきたいです。
※撮影場所:株式会社SUBARU Innovation Hub内
ポスティング案件については、社内掲示板から募集しています。
興味のある方は、ぜひチェックしてください!