Career Story

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2023.01.23

【機電事業本部】 スマホ撮影の動画をより鮮明にする、 半導体微細化技術を手掛けています

世界トップクラスの半導体生産を誇る、台湾のTSMCが日本進出の地に選んだ熊本県。日本のソニーグループやデンソーも出資する新工場で、2024年、車の自動運転などに使われる、10ナノ台の微細な半導体の製造が本格スタートする予定だ。「半導体を巡るグローバル競争において、日本が勢力を挽回するきっかけになる」と期待されている同工場も含め、熊本県内の半導体関連産業の発展に貢献しているのが、アウトソーシングテクノロジー熊本支店だ。そこで今回は、半導体関連の現場で活躍している同支店のエンジニア、大塚康平を取材。半導体エンジニアの仕事の醍醐味などを語ってもらった。

PROFILE

  • 大塚 康平(機電事業本部 熊本支店/チームリーダー)
    ◆入社:2015年(新卒入社)
    ◆趣味:料理

新たなイメージセンサーの開発現場に携わる

まずは自己紹介をかねて、大塚さんの業務内容を教えてください。

現在は、大手メーカーさんの熊本拠点で、新型イメージセンサーの開発に携わっています。イメージセンサーは、画像や動画などの光学的な情報を、電気信号に変換する特殊な半導体。例えば、スマートフォンに付属しているデジタルカメラにも使われていて、その心臓部を構成する部品です。私が携わっているのは、より微細化した新しいイメージセンサーを開発するプロジェクト。主に、試作品の生産管理を担当しています。

私が業務で特に心掛けているのは、ダストが製品に付着しないようにすること。半導体関連の工程管理では最も重要なことですが、特に微細化を進めているこのプロジェクトでは、ダストが致命的になりかねないんです。例えば、試作品の製造には一般的な半導体製造装置を使っていますが、この装置は微細化されたイメージセンサーの製造に使用することを想定していません。一般的な半導体であれば、致命的とまでえないダストが発生する可能性があります。でも、それは私が手掛けているプロジェクトではNGなのです。装置に起因するものであれ、人が持ち込むものであれ、製造プロセスでダストが発生しないように、開発現場のクリーン化には細心の注意を払っています。

半導体エンジニアにはSESという業態が魅力

大塚さんが携わっている仕事が成功すれば、スマートフォンでの動画撮影がより高品質になる可能性もある訳ですね! では続いて、そうした最先端の技術を扱うまでに至った、大塚さんのキャリア・ヒストリーを聞かせてください。

もともと「エンジニアを目指そう」と思ったのは、両親がエンジニアの仕事をしていた影響が大きかったと思います。中学生のときには工学系に進むことを決めていて、大学では半導体について学びました。そのため就活は、主に半導体関連の企業に絞ってアプローチ。その中で、OSTechに出会いました。

OSTechに興味を持ったのは、SESという業態が魅力的だったこと。就活に際して、「1社のメーカーに所属することにはリスクもある」と考えていて。半導体技術は日進月歩。「もし、勤務先が技術競争に後れを取ってしまったら、自分もエンジニアとしての競争に負けてしまう」と。その点、SESであればさまざまな会社の現場を経験できる。しかも、OSTechは国内の大手メーカーのほとんどと取引があるので、「高度なテクノロジーを扱えるチャンスも大きい」と思いました。

メーカーに入社するよりも、OSTechのような会社の方がより成長できる可能性があると考えたのですね。入社の決め手は何でしたか。

採用面接で、営業担当の方とお話できたことです。人事担当の方と一緒に、営業の方も同席してくれて。「社内のいろいろなメンバーと話してほしい」という意図だったそうです。その方は、「大学では半導体について学んだ」という私のプロフィールから、いろいろな現場に携わる可能性を、具体的にお話ししてくれました。自分が働いているイメージも鮮明になり、OSTechへの入社を決めたのです。

もっとも、入社後、最初に配属されたのが今の大手メーカーさんの現場。8年間ずっとこの現場で働いているので「いろいろな現場を経験できる」というのは、今のところ実現していないですね(笑)。それでも「OSTechで良かった」と思っています。私は地元の女性と結婚して子どももできたので、転勤は避けたい。メーカーの社員の方に比べれば、転勤の心配はいらないし、熊本の中で違う現場に携わることも可能ですから。

新卒3年目でプロジェクトリーダーに抜擢

熊本には台湾のTSMCの新工場ができ、さらに半導体関連産業が盛り上がりそうなので、大塚さんのチャンスも広がりそうですね。では次に、入社後、現在までにエンジニアとして一番、成長を実感できた経験をシェアしてください。

この現場に携わって3年目に、試作品の生産過程のプロジェクトリーダーを任されたことです。新卒入社3年目の若手が上流工程のリーダー役に抜擢されるのは、滅多にないことだそうです。開発プロジェクトは長期にわたるので、マネジメント力のあるベテランの方が務めるケースが多いですから。私の場合、3年掛けて、プロジェクトを遂行しました。

リーダーに求められるのは、関係部署との連携を図り、開発プロセスをスムーズに進行させること。その点、私は日ごろから、現場で問題が起これば、その解決の方法まで考えて、チームに提案することを心掛けてきました。常に自分がチームの一員であることを念頭に置いて行動してきたことが評価され、抜擢に繋がったのかもしれません。

また、技術スキルや専門知識を高めることについては、KENスクールを始め、OSTechの手厚いスキルアップ支援が役に立ちました。それがあったからこそ、プロジェクトリーダーという大役をこなすことができたのだと思います。

その経験によって、半導体エンジニアとして大きくステップアップできた訳ですね。

はい。特に、イメージセンサーの分野で、最先端の技術開発に責任ある立場で携われたことは、自分のキャリアの可能性を大きく広げたのではないでしょうか。画像や動画をシェアし合うSNSが普及するなか、イメージセンサーの需要は確実に増えていくと考えています。そして、この特殊な半導体の分野では、日本はまだまだ世界で高い地位を占めているので、その大きな市場を制覇する可能性もある。

でも、新しいテクノロジー開発を怠れば、ほかの分野と同じく他国に追いつかれて市場を奪われてしまいかねない。私の仕事は日本のリードを保ち、グローバルな影響力を再び発揮できるようにすることに、微力ながら貢献するものだと思っています。

最後に、今後のキャリア目標を聞かせてください。

現在は開発プロセスの前工程にメインで携わっているので、今後は試作品を組み立てるところまで、後工程の業務に携わりたい。機械工学と電子工学を融合した、メカトロニクス寄りの仕事になるので、私にとって大きなスキルアップになると思っています。今後、機会を見て自分から希望を出し、チャレンジしていくつもりです。その先は、半導体の解析に携われるエンジニアになるのが目標です。

編集部が直撃インタビュー! この機会に聞いちゃいました

熊本支店では、チームリーダーを務めている大塚さん。リーダーとして、マネジメントで気を付けていることはありますか。

今、私がサポートしているメンバーは6名。メンバー全員と1対1の面談する場を設けています。全員、私と同じ現場に配属されていて、近い距離にいる訳ですが、それでも一人ひとりに寄り添って話をしてみないと、なかなか本質的な課題はわからないと思いますから。

面談の際に「語学力とグローバルに通用するスキルを身につけたい」と海外勤務の希望を話してくれるメンバーもいました。今はコロナの影響で難しいですが、実現に尽力したい。

地方に在住していると、その地域の特性や産業構造で給与が上がりづらいという現実があります。しかし半導体のような、今後も世界で求められる分野で海外経験を積めば、語学力、スキルは自ずと身についてきます。そしてそれはエンジニアとしての視野を広げること、給与アップに繋がります。プロジェクト完了後の国内勤務期間には、家族との時間をゆっくり過ごせることもできますし、ぜひ経験してほしいと考えています

メンバー想いの大塚さん。最後に、休日の過ごし方など、プライベートのことを教えてください。

平日は多忙ですが、週末は家族とゆっくり過ごしています。熊本県は阿蘇山や天草諸島、熊本城など、自然豊かで歴史のある魅力あるところです。OSTechがスポンサーになったロアッソ熊本の試合も開催されていますし、家族一緒に出かけるのが楽しみです。

また、料理を作るのが趣味なので、妻と子どもにご馳走をつくるのが恒例になっていますね。「おいしい!」と喜んでもらえるのがうれしくて。先週末は、鯛を購入して、アクアパッツァに挑戦しました。魚も捌けますよ! 妻も子どもも笑顔で完食してくれたので、大成功でしたね。

家族想いでもいらっしゃるのですね! 本日はありがとうございました!

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